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SEIKO フェアウェイ Archive

セイコー フェアウェイ

セイコー フェアウェイ
亡くなった祖父の書斎の棚の奥底に眠っていた時計です。
錆びまみれのケースに朽ちてボロボロになったベルト。形見分けや遺品整理の際、誰の目にも留まることがなかったのでしょう。

ふと手に取りゼンマイを巻き上げると命を吹き返したかのようにコチコチと時を刻み始めました。

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ベンジンを浸けた綿棒で磨いただけで結構きれいになりました。
金無垢ではなく金張りなので研磨はしていません。

ベルトは朽ち果てており軽く引っ張っただけで千切れてしまったため、バネ棒とベルトは交換済み。
ベルトは時計の部品入れに転がっていたマルマンの型押しです。
ラグ幅19mmに対して18mmというとりあえずの間に合わせなので、いずれ本クロコかカーフのブラックに交換する予定。

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裏蓋が存在しないワンピースケース。
調べてみるとセイコー フェアウェイは50年以上前に製造された機体で、国内初の防水時計ということです。

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日差は+45〜50秒程度。
何十年も放置されていたとは思えない精度で、日常生活には支障ありません。

僕は所謂アンティークやヴィンテージといったモノには興味がありません。
それが何十年何百年であろうが何処の誰とも知らない他人の腕で時を刻んできた時計よりも、1年…いえ、1週間であろうと新品の状態から自分の腕で時を刻んでいる時計の方が価値があるように感じるからです。世間で持て囃されているバースイヤーウォッチ(自分の生まれ年に製造された時計)というのも…何だか会話した記憶もない「そんな奴いたっけ?」というクラスメートの話をされているようで、全く愛着が湧きません。

それでもこの時計を腕に着けると、50年経ってもゼンマイの力だけでほぼ正確に時を刻むことのできる当時の機械には、敬意を払わずにいられないのです。

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