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京都市左京区 大悲山峰定寺の三本杉


FUJIFILM X-T20 / XC 16-50mm F3.5-5.6 OIS / Film Simulation PROVIA / Grain Effect weak

峰定寺(ぶじょうじ)の三本杉を見るため遠路はるばる山奥まで。
この三本杉はつい最近まで樹高35m程度だと思われていたのですが「あれ?何かこれデカくね?」ということで昨年11月、林野庁から依頼を受けた専門家がドローンとレーザー測定器を用いた最新技術で測定し直したところ、なんと樹高60mオーバー。見事、樹高日本一のスギとして名を馳せることになりました。

まあ同じように全国の巨樹を再測定したら簡単に日本一の記録を塗り替えられると思いますので、暫定日本一といったところでしょうか。


さて。この峰定寺まで到達するのが本当にシンドイわけです。京都人が連想する北の最果てというと貴船や鞍馬辺りではないかと思いますが、その鞍馬から山一つ越えつつ30分強車を走らせてようやく到着します。

なぜこんな山奥に…という話ですね。この峰定寺はそこらの生臭坊主だらけの寺とは全く性質の異なる、ギリシャ正教の聖山アトスのように超ストイックな修行僧のためのお寺でして、拝観するにも当然カメラは持ち込み不可、団体客や子供の入山禁止、雨天時や冬季は入山禁止など今も厳しい制限が敷かれているのです。険しく、簡単には逃げ出せない環境だからこそここに建てる必要があったのでしょう。


三本杉は峰定寺の手前にある橋を渡り、しばらく林道を歩いた先に立っているという情報を仕入れてやってきました。が、この黄色と黒の看板はいつ見ても背筋が凍りますねえ…人っ子一人見当たらず、流石に鈴だけでは不安なのでモシモシから大音量の音楽を流しながら歩きます。あぁ…このジャンル、クマが好きだったら寄ってくるんじゃねーか?クマったなあ。なんて考えながら20〜30分。


天高くそびえ立つ三本杉に到達。
これだよこれ。スギの巨樹に求めてるのはこの一発なんだ。
いや、でもこれが35mってのは流石に無理があるぞ 笑


ところが早々に興醒めしてしまったのがこの囲い。
あれ?その筋のサイトで写真を見たときはこんなの無かった気がする。


この真新しいロープから察するに、日本一のスギ認定されてから設置されたものでしょう。分かるよ?いや、分かるんだ。でもねえ…やっぱり幹に触れたかったな。

もちろん根の保護ってのも分かるんです。でも以前から保護のために囲われてただとか木が弱ってきたから設置したというなら納得できますが、今まで放置しておいて日本一認定されたからと急遽待遇を変えたようで、ちょっと萎えるんですね。肩書きにヘコヘコする冴えないオッサンを見たような、そんなイヤな感じ。

巨樹を見て、そのものから何かを感じ取ることを期待してやってくるわけで、正直日本一だとか世界一だとかそんな肩書きは見る者にとってどうでもいいわけです。このスギが55mや50mだったとしても下から眺める僕には何も変わらないですよ。


三本杉自体は想像していた以上に立派なものでした。
正直、3本の合体樹だしどうせ1本1本は大したことないんでしょ?と思いながらやってきました。とりあえず市内の名だたる巨樹は制覇しておきたい。それくらいの気持ちです。しかしそれぞれの幹に予想を上回る凄みがあり、スギならではのズドンッ!と天に突き抜ける迫力は心を打つものがありました。


これぞ正当派!という出で立ち。
見るからに固そうな樹皮も良し。


でも…触りたかったなあ…という感想だけが残ってしまうのです 笑
いや。いつまでも女々しいこと考えてても仕方ないんですけどね。


樹齢1,000年オーバーだそうですが、非常に若々しく見えます。
老木の放つ威圧感ではなく、不思議とフレッシュな勢いを感じるんですよね。
落雷などの被害に遭わなければ軽く2,000年なんて突破しちゃうんじゃないでしょうか。

事前に囲いの存在を知った上で来ていたら評価が180度違ったような気がします。
そういう意味では訪れるタイミングが悪かった一本。

大悲山峰定寺の三本杉
「京都の自然二百選」「森の巨人たち百選」
樹齢 推定1,200年
樹高 各62.3m、60.7m、57.2m
幹周り 13.6m(三本合算値)

コメント:4

RYO-JI 18-04-14 (Sat) 21:12

この三本杉は私が見たいと願っている巨樹のひとつです。
天高く真っ直ぐにズドンと伸びる杉の姿は、単純に見ていて気持ちいい。
それが3本もあるんですから、これはもうワクワクが止まらない訳ですよ。
しかも高さ日本一(暫定w)レベルのズドンですからねぇ。
その高さを比較する写真が撮り辛くなってしまったのは残念ですけど、
やっぱりこれは実際に見てみたいです。

18-04-16 (Mon) 19:50

おお、to-fuさんの展開が早くて追いつけねえ(笑)。
太さよりも高さは余計測りづらそうで、細くてもいいというなら色々ツワモノが出て来そうですよね。
茨城が誇る三浦杉や、RYO-JIさんに連れてってもらった室生寺の杉もかなりの背高なので、ぜひもっと調査してほしい……。

この巨樹、思い切りよく、一本一本もしっかりしてて好ましいですね。
正面側に頂点が向いた三位一体フォーメーションなのもかっこいい。
どどーん! ぐわーッ!! と、初見にやられたto-fuさんの姿が容易に想像できます。
大きく高くなれば重力と風の影響を受けるので、接合面が裂けてこないかが心配ですが……もりもりと3本の結束が高まって来ているのを感じるので、この樹はもう大丈夫かな。

囲いについては、確かにそうかも。現金なもんですからね。笑
もっとちゃんと自分とこの文化財を見とけよ! って思いますが、京都でこれですから、茨城なぞは……。。
ルールは守る反面、間近で見て触れるのも代えがたい貴重な体験だなと思います。

to-fu 18-04-17 (Tue) 20:53

> RYO-JIさん
場所が場所だけに一日がかりにはなってしまいますが、行って後悔のない巨樹であることは間違いないと思いますよ。
登山道も高山植物?なのか珍しい草花が多く、せっかくだから図鑑でも持って行けばよかったなあ…という気になりました。

1本1本は大したことないんだろ?なんて穿って臨みましたが、実物は各々が予想以上に太くて結構見応えがありました。
近寄らずに写真であの感動を伝えることは僕に出来そうもありませんので、ぜひRYO-JIさんも山奥へ足を運んでみて下さい!

to-fu 18-04-17 (Tue) 20:58

> 狛さん
この他にもチマチマと巨樹を見に行ってるんですが写真の整理が全く追いつきません。
狛さんの訪問しておきながら記事にしていない巨樹がたくさんある、という話がようやく理解出来てきました 笑

正直ほんの少し巨樹巡りしただけでも現在のデータベースは結構眉唾なものも多いように感じるので、再測定したら色々と順位も変わってくるんじゃないかと思います。ここなんて公称値35mから倍近くになりましたからね。どんだけ適当だったのかと。今は凄いですよ。ドローンに積んだ測定機からレーザーを射出して一瞬で正確な高さが分かってしまうそうです。これはもう身長をサバ読んでる芸能人の人なんか気が気じゃないですね 笑

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