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広島県尾道市 艮(うしとら)神社のクスノキ


FUJIFILM X100F / Film Simulation PROVIA
FUJIFILM X70 / Film Simulation PROVIA

先週末広島県に1泊して来まして、その足掛かりに降り立ったのがこの尾道。大宝山 千光寺に車を停め、尾道の街並みを眺めながら参道を麓まで降りたところにあるのがこの艮神社でした。今回は家族旅行という事もあって巨樹を完全にスルーするつもりでいたのですが、そうも言ってられない大物に遭遇してしまったのでした。


だって路地からこんなのが見えるんですよ。
うわ、何か凄いのがいる!なんて叫んでしまって当然でしょう。
ええ。もちろん駆け寄りながらカメラの設定をJPEGからRAW+JPEGに切り替えています。


この「艮神社のクスノキ」の存在自体は知っていました。
しかし先達のサイトで数値や写真を見た限りでは正直そこまで心動かされる巨樹というわけでもなく、まあ今回は観光メインだしコンデジだけ持って行こうかななんて完全にスルーを決め込む気満々だったのです。

それが何だよ、これ。こんなのがいるなら先に言ってくれよ。
巨樹に興味が無いヨメですら「うわあ、これは凄いねえ。」なんて言ってるじゃない。心構えが全然出来てないんだって。


この一帯に生えるクスノキが「艮神社のクスノキ群」として天然記念物指定されていますが、境内にそびえるこの1本が最も巨大なもので間違いありません。ホント、データ上では大したことがなさそうですが、数字なんて何のあてにもならないという事がよく分かります。このほとばしる生命感、一切の遠慮なく奔放に伸ばした枝葉。これは本当に素晴らしい巨樹ですよ。近畿圏では絶対に会えないタイプのクスノキだ。


無精髭をたくわえているかのように着生した植物。これはこれで良いアクセントになっているといいますか、溢れんばかりの生命感を演出するのに一役買っているように見えます。これが無ければちょっと寂しく見えるかもしれない。


朽ちて空洞が出来たりすることもなく樹勢は文句なし。
僕の住む近畿圏では住宅街に多く見られ巨大になりがちなクスノキの枝葉が邪魔者扱いされることも多く、支幹が根元からバッサリと切断されてしまっているものが目立ちます。ここまで伸び伸びと枝葉を伸ばしているものは初めて見たかもしれません。元気を分けてもらえるというか、いやあ本当に良いものを見たなあと心地良い気分になりました。


見てくださいこの姿。樹勢の良い1本の巨樹がしばしば森に例えられますが、このクスノキに至ってはもう山と呼んでしまっても差し支えないでしょう。中国地方から九州にかけてはクスノキの楽園が広がっているイメージがありますが、この尾道の地でその片鱗を見せつけられたような気がします。健康なクスノキの巨樹って本当に暖かいですよねえ。いい樹だわ、これは。こんな巨樹が身近にあるなんて尾道市民の方が本当に羨ましい。


この辺り一帯がフクロウとミミズクの営巣地になっていて、4~6月にかけては夜な夜な「ホーウ…ホーウ…」という鳴き声が聞こえてくるのだそうです。こちらは木から落ちて登れなくなったヒナが保護されて立派に成長したフクロウさん。地元のバーで看板犬、看板猫ならぬ看板フクロウとして活躍中。


遠目に眺めただけですが、すぐ側にある「天寧寺」のクスノキもなかなか立派なものでした。

艮神社のクスノキ
広島県指定天然記念物
樹齢 約900年
樹高 約25m
幹回り 約7.5m

コメント:4

18-06-27 (Wed) 8:57

相変わらずto-fuさんの驚くべき機動力に驚いているわけですが、同時に、尾道のここにこんな絵になるクスがあったことにも驚いています。
いや、ありました。確かにあったわ! 
http://sandsea.blog76.fc2.com/blog-entry-1620.html

この時、千光寺ロープウェイの初日に偶然居合わせて、尾道ラジオに出演したんだっけ、僕……。笑 
この樹らしき樹冠が眼下にこんもり写っていますね。
見ているのに見ていない。そこに驚きです。人間の感性の変遷、それによってこんなにも受け取り方が違うということにも衝撃を受けます。
巨樹は百年でも千年でもそこにずっとあったはずなのに、気づかないで通り過ぎることすらできてしまうという……。

娘さんとの写真が最高。いいからお前たちちょっとそこに立ちなさい! というto-fuさんの高揚感が伝わってきます。
全体の姿も綺麗だし、樹高もとても高く、絵になるところがまた尾道らしいというか。
九州でしのぎを削るクスたちはもはやそれ自体が遺跡というか神様みたいな存在に感じる時がありましたが、これはまだ「神社の御神木」としての良さを最大限発揮していると思いました。
尾道観光にもまた行きたくなります。そしたらこれを絶対よく見よう。

to-fu 18-06-28 (Thu) 16:22

> 狛さん
尾道ラジオ!すげえ!
向こうにいる間運転中はずっとラジオを流していたので、僕が聴いていたのは尾道ラジオかもしれません。

そうなんです。僕も鼻たれボウズの頃に家族で遊びに来た記憶があるんですが、もちろん巨樹のことなんて記憶の断片にすら残っていませんでした。こんな凄いのを見過ごしてたんだなあと思うと不思議な感覚です。(いやでもそれが普通なんだよな…)

ムスメがいるタイミングだとと三脚を立てて変な人にならなくて済むので楽です。記念写真にもなるし、やっぱり自分が写っているのが1枚くらいあると良いなあなんて思うんですが、下手に人通りがあるところだとどうも恥ずかしくて。タイマーセットしてダッシュ!なんてやろうもんなら通報案件になりそうですし…

RYO-JI 18-06-28 (Thu) 21:57

あれれ・・・、自分も5年前に尾道を撮り歩いたんですが、このクスノキの記憶がありません。
まだ巨樹を撮っていなかった頃とは言え、これだけのを見たら撮ると思うんですけどねぇ。
何か他のモノに目を奪われていたのかもしれません(汗)。

幹周7.5といえば充分立派な巨樹ですが、クスノキ界ではやや迫力不足の数値。
しかしこのクスノキは数値以上の迫力がありますねぇ。
クスノキは単純に幹周だけではなく、その全体像によってまったく雰囲気が変わりますよね。
コイツのようにモリモリと森のように、いや山のように圧倒的な存在感があるクスノキは、
遠くから見た方がその凄さがわかって興奮します(笑)。
そういう意味でも、コイツを見逃していた自分が残念でなりません。

to-fu 18-06-29 (Fri) 14:29

> RYO-JIさん
やはり巨樹を意識して見ないと、この大きさであっても単なる背景に成り下がってしまうものなのかもしれませんね。
(もしかするとRYO-JIさんが参拝客の綺麗なオネーサンに見とれていたという可能性も…)

そうなんです。僕も何だよ7.5mかよ、くらいにしか思ってなかったんですけど横幅があると数値以上に立派に見えます。
ホント路地裏からチラ見した瞬間が一番興奮したかもしれません。「ごめん、ちょっとだけ撮ってきていい?」なんて駆け出しましたもん。
昔完全にスルーしてしまった巨樹、結構ありますよね。もし今、昔のようにRYO-JIさんと高松でバッタリ会ったら絶対そのまま合流して「杉の大杉」辺りを目指すことになると思います 笑

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