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福井県大野市 白山神社のカツラ


SONY α7II / SONY FE 24-105mm F4 G OSS SEL24105G

勝山市に別れを告げ、大野市の「白山神社のカツラ」へ向かう。しかしもう雨が酷すぎて10m先すら見えないような有様。流石に危険すぎるのでコンビニに退避し、大人しく帰宅するかこのまま特攻するかしばし悩むのでした。結論としては行けるところまで行ってみよう、と。どうせこの雨なら危険なエリアは事故が起きる前にさっさと通行止めになっているに決まってます。行ってみて通行止めなら諦めがつくだろう、ということで出発だ。


雨が弱まってきました。やはり日頃の行いが良すぎるのか。
晴れていれば絶景ポイントなのでしょうが、この全てを飲み込みそうな濁流には恐怖しか感じません…


到着。正直今回は見られないかもしれないと思っていたので感無量です。安心感とか達成感とか色々な感情が爆発してしまって、何だか動けなくなってしまった…こちらの「白山神社のカツラ」は、かの泰澄さんが食後にお箸をぶっ刺したらそれがメキメキ成長して巨樹になったと謂れているのだとか。お箸伝説の真偽はともかく、西光寺の大杉と違ってこちらは年代的にも樹齢との整合性が取れていて、何となくまああったのかもしれないなあと思わせるだけの説得力があります。


幹周10m以上のカツラの宿命の如く主幹が失われていますが、健康そうにそびえ立つ支幹とたくさんのひこばえがその欠損を補って余りあるほどの雄大さを主張していました。主幹の死が致命的となるケヤキ等と違い、むしろカツラは主幹が朽ちてからが本領発揮なのかもしれません。素晴らしい迫力です。


どう見てもカツラではない植物が着生していますが樹勢は旺盛。むしろ寄生者たちがカツラ本体の迫力を嵩増ししてくれているようにも見えます。養分を吸い取られているカツラさんはたまったものではないでしょうが。この1本の巨樹の中に様々な命が共存してるんだと思うと何だかミニチュアの世界を覗き込んでいるかのよう。


柵があって近付けないのが少し残念…な気がしなくもないですが、人が立ち入れないからこそこの幻想的な風景が守られているのでしょう。根元まで緑に覆い尽くされるこのカツラの周辺だけを見ているとジャングルにでも迷い込んだような気になって来ます。


山奥の小さな集落にある白山神社ですが、このカツラは地元の方に本当に愛されていますね。枝は外観の迫力を損なわない程度に丁寧に剪定され、その身体を纏めるために巻かれたと思われるトラロープも最近卸されたばかりのもの。頻繁に手入れを受けているのだと分かります。


苔生した根と、山からの美しい湧き水で栽培される葉わさび。この一帯のわさびは自生しているものではなく、あくまでも全て栽培されているものなので絶対に持って帰ってはいけません。(法律で罰せられますぞ!と看板に書いてありました。)ちなみにこの辺りでは何故かわさびの根が育ちにくいらしく、多くがわさびの苗として出荷されるのだそうです。


カツラの背後には廃屋が。住居として作られたようには見えないので、かつての林業従事者の資材置き場でしょうか。人の手を離れた建物ってどうしてこう物悲しいんだろう。そこら中に使われなくなった建物が余っているのに新しい建物が馬鹿みたいに増殖していく。なんだかなあ。


カツラは逆光下で見上げるところが一番美しい。まるで後光が射すかのようにまばゆく見える。


記事を書きながらJPGをセレクトしてリサイズしてるんですが、何かこうして画像を見ているだけで今すぐ会いに行きたくなってきちゃいました。これは恋なのか。


周辺の巨樹と絡めて回ろうと思うとここだけちょっと離れてるんです。ちょっと面倒かもしれないけれど、どうか足を運んでみて下さい。きっと損はしないはず。福井県を代表する巨樹の1本だと思います。

白山神社のカツラ
福井県指定天然記念物・新日本名木100選
樹齢 約1,200年
樹高 28m
幹回り 14.5m

福井県大野市東勝原23 白山神社

コメント:4

RYO-JI 18-07-12 (Thu) 16:34

このカツラに出会ってすっかりカツラ好きになってしまいました。
といっても、これしかまた見たことないですが(笑)。
でもね、関西圏のカツラもチェックしてます。
ただやはり新緑の時期に見るのが一番キレイなんだろうなぁと思ってしまいます。
これからの時期はヒルが怖いし(笑)。

本当は長く伸びる先にある神社にも参拝したかったのですが、雨で諦めました。
次は必ず参拝しようと思います、ちょっと怖そうな雰囲気でしたけど(汗)。

to-fu 18-07-12 (Thu) 21:39

> RYO-JIさん
初カツラがこれだと確実に惚れてしまいますね。
僕もカツラの生命感満ちる立ち姿が大好きで、カツラの巨樹があると知ったら優先的に回ってしまいます。
ただヒル…ホント勘弁してほしいですね。カツラの巨樹って水辺に立っていることがほとんどだし、これからの季節はヒルに襲われる前提で訪問した方が良いのかもしれません。今までは「まあ、いねえだろう」なんて結構舐めてましたが、そりゃいますよね…(蚊はいるし嫌な季節だなあ。)

ここは本当に良いところでした。あの川沿いの道を最奥まで行くと珍しい栗の巨樹があるらしいので、次回はそれを目的にしてこの白山神社にも寄ろうと思っています。

18-07-13 (Fri) 20:36

カツラが周囲に生えていない風土なのもあり、実際に体感するまでは、
「なんかあの樹ズルくねえ? あれ樹なのか林なのかわかんねえ」
とか言って偏見を持っていましたが、最近素晴らしい巨樹を前にする事ができたおかげで、この樹種特有の魅力を知る事ができました。
違う地方で活動されているお二人の感想に大きく触発された例のひとつだったと思います。

こちらの川はイヤーな色をしてますね……。
あの災害級の土砂降りの中、ここ界隈の山道を走って行くのはとても勇気が要ったと思います。すごい。
写真を見るにカツラはやはり雨の樹、その魅力を発揮してくれているように見えますね。
この根の姿と、三角形にも見えるフォーメーションで立っている形、かっこいいですよね……。
藤坂のカツラは神事に使われるということでしたが、これ自体が神様の道具のような佇まいに思えてきます。

to-fu 18-07-13 (Fri) 23:54

> 狛さん
ははは。僕もカツラやイチョウはあれちょっと卑怯じゃねえか?って思います 笑
ただ、やっぱり凄い奴は理屈抜きに凄いですよね。合体樹だろうが枯死してようが素晴らしいものは素晴らしい。
こうして回るようになって少しだけ分かってきたことは、やっぱり実物を見ないことには何も分からないという事ですね。極力先入観を持たずに色々な巨樹に会うようにしたいものです。

雨水がしたたるカツラは本当に神々しいですね。仰るように、どうも人間よりずっと高位の存在のように思えます。
雨天のカツラはとにかく大好物なんですが、ヒルに遭遇してしまった以上は今までのように集中して向き合えなくなるかもしません。きっと撮影していても足をチラチラ見ちゃうんだろうなあ。

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