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2021-10

愛媛の記憶


LEICA M10 / LEICA APO-SUMMICRON-M 90mm F2 ASPH.

海岸線沿いにふらふらと。その昔瀬戸芸の展示関連で案内していただいた観音寺の銭湯ギャラリーに寄ってみようと、記憶をたどってギャラリー近くに車を停めて散策してみるも発見できず。もう無くなってしまったのかもしれないなあ。しかし自分の記憶力が衰えて場所を勘違いしている可能性も拭えない。そうこうしているうちに愛媛県に突入。まあ県を跨いだからといって即座に景色が変わるわけでもなく。


道中の小さな神社でクスノキの巨樹を眺めて今晩の宿を予約…というか荷物の移動など色々と面倒なので、翌日分もまとめて予約して今回の旅の拠点とした。家族で客先を訪問する際にいつも抑えてくれているところ。一人で泊まるには無駄に広すぎるのだけど、どうもノスタルジーに浸りたくなるわけで。地魚のお刺身と地酒「梅錦」を買って宿へと向かった。

Leitz Hektor 13.5cm F4.5を購入


Panasonic LUMIX DC-GF9 / Panasonic LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8 ASPH.

ここ数ヶ月ずっと気になっていた135mm単焦点レンズ。
先日中華レンズメーカーの中一光学がAPO 135mm F2.5 EDを発売したことで、さらに熱が高まっておりました。で、そのEマウント版をカートに入れて購入直前まで進んでおきながら気付いてしまったのです。「手持ちのMFレンズ資産を活用するためにマウントアダプターを噛ませて…なら分かる。しかし好き好んで現代の高性能AFカメラにMFレンズを組み合わせるなんてナンセンス極まってないか?」と。で、そこからAFレンズが候補になったんですが、そもそもの選択肢がシグマArtレンズ(1.2kg、くそ重い)とソニーGMレンズ(0.9kg、重いし何よりくそ高い)しか無く、これなら現在所有するタムロン 70-180mm F2.8で充分なのでは?と…

そこで結局原点に戻ったわけです。そうだ、不人気ライカ中望遠があるじゃないか、と。大体何のためにビゾフレックスを買ったんだ自分は。
ライカ中望遠レンズは現行アポテリート以外ならどのモデルもライカ相場で言えば屁みたいな金額で購入できます。とにかく不人気ですから。ヘクトールとかエルマーとかエルマリートとか色々あるんですけど、ぶっちゃけどれでも良かったんです。とにかく状態さえ良ければ。

元々が不人気なだけに流通量もそこまで多くないライカ135mmレンズ。選択肢が中古市場しかありませんから、どのモデルでもいいから美品と出会えたら一期一会、即購入しようと心に決めておりました。それがこのヘクトールだったと。そういうことです。ここまで綺麗なヘクトールにはなかなか出会えないのではないかと思う。


LEICA M10 / Leitz Hektor 135mm F4.5

あえて先日アポズミクロン90mmを試し撮りしたときと同じブツを狙いましたが、これは…悪くない。むしろ好きかも。70年前だか80年前だかに造られた骨董レンズとは思えない描写に感動でございます。来週はこれを持って近場の山道を散歩してみよう。

香川の記憶


LEICA M10 / Canon 50mm F1.8 II

京都のお寺でも色々なところで石庭に砂紋を描いているけれど、どう足掻いても自然が造る造形が一番美しいと思う。美しい形を描こうとするのではなく、ただそこにはじめから在るものこそが本当に美しいものなのかなと。写真もまた然り、なのだろうか。


四国の旅中以降、二度目のワクチン接種からずっと続いていた睡眠障害が嘘のように消え去った。心身共にとてもコンディションが良い。最近は気候も文句なしで何処かへ出かけてぽけーっとするには絶好の時期なのだけど、尋常ならざるガソリン価格の高騰に二の足を踏んでいる。そんな毎日。

香川の記憶


LEICA M10 / Canon 50mm F1.8 II

宮ノ下港へ戻りコーヒーを啜りながらあてもなく荘内半島を運転していると、父母ヶ浜のあたりに辿り着いたので久々に立ち寄ってみる。何やら最近ではウユニ塩湖的な写真が撮れるということでちょっとした観光スポットになっている模様。どう見ても場にそぐわない謎のドーナツ屋や南国カフェ的な建物が造られ、平日ド干潮の真っ昼間にもかかわらずそれなりに盛況であった。


そうは言っても流石に穏やかで美しい浜だ。大陸からのゴミが大量に漂着する瀬戸内海の砂浜とは思えないくらい美しい。きっと地元の方がゴミ拾いなど環境美化に尽力なさっているのだろう。穏やかで美しい砂浜なら若狭湾奥にもいくつか知っているが、瀬戸内はやはりどこか時間の流れ方が違うんだなあ。無心でこういう景色を撮っていると疲れやストレスなんて何処かに吹っ飛んでしまう。そしてこんなときに中判デジタルがあればなあ、なんて。どこが無心やねん。早速M10のバッテリーが1本切れたので予備バッテリーへの交換を済ませ、また次へとあてもなく車を走らせる。

香川の記憶


LEICA M10 / Canon 50mm F1.8 II

今回の旅ではずっと安定してキリッと写る現代レンズを使っていたのだけど、一休みしているとふと古臭い骨董レンズで撮りたくなってしまった。
いつかオールドレンズだけ数本持って今以上にのんびり撮り歩けたら、と思う。
スケベ心を捨て去るより前に、手持ちの現代レンズがオールドレンズに化けてしまうような気がしないでもない。


さよなら志々島。きっとまた近いうちに。

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