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淡路島に一体何があるというのか


LEICA M10 / Voigtlander APO-SKOPAR 90mm F2.8 VM

漁師のおっちゃんのおこぼれを狙うネコさん。
そいつが逃げへんなんて珍しいな!と話しかけてくれたおっちゃんと少し雑談したのだけど、単に食欲が勝っていただけの話だと思う。
淡路島を撮り歩くならここがいいかも、というポイントをいくつか教えてもらった。こういうのも旅の醍醐味だ。


今回見かけたネコたちのほとんどが耳をカットされた去勢済みの地域猫だった。
野良猫の寿命は短い。いくら地域の方にエサを与えられて個体管理された地域猫とはいえ、その平均寿命は10年に満たないはず。
きっとこんな「猫のいる景色」を当たり前に撮り歩きできるのも、長くてあと10年くらいのことなのだろう。
今こうして何気ない風景として撮影できる喜びを噛み締めておきたい。


ぶらぶら歩いて街撮りしていると漁師のおっちゃんのオススメスポットも聞けるし地域猫を保護するボランティアのおばちゃんの話だって聞ける。
ネットで簡単に得られる観光情報は薄っぺらいものが多く、地域猫の実情だってそもそも地域猫の存在を知らないかぎり検索すらしないだろう。
ネットには無限の情報があるけれど、個人の裁量で得られる情報なんて、その中の限られたペラッペラのサーフェスでしかないことを知るべきだ。
現代においても結局「PCを捨てよ、町へ出よう」なのは変わらないような気がしている。

淡路島に一体何があるというのか


Nikon Z f / TTArtisan AF 75mm F2

そろそろ年内最後の旅について考え始めたり。
また淡路島か、それとも敦賀か。年に一度は敦賀の海辺でスルメイカの姿造りを食さねばならんのですよ。


しかし淡路島も捨てがたい。すっかり気に入ってしまった。
あれからほんの一週間で随分気温が下がったし、今ならもっと落ち着いて歩き回れるだろう。


でも昨年末の香川→岡山ルートも最高だったよね…など。
ぶっちゃけ今の気候ならどこに行っても楽しいに決まってるので別にどこでも構わなかったりする。
とりあえず路銀をちまちま稼がないといけません。

淡路島に一体何があるというのか


LEICA M10 / Voigtlander ULTRON Vintage Line 28mm F2 Aspherical TYPE 1

予報どおり本当に一気に気温が下がった。これはいい。
暑いとか寒いとか最早わりとどうでもよくて、とにかく蚊がいなくなったことが嬉しい。
山道広場で全く読書に集中できなかったもので。やっと屋外で本を読める季節がやって来た。


パチンコと来てコンドル、さらにこのフォントですよ。いいなあこの感じ。これでこそ漁師町だよ。
漁港からこの辺りの街並みを散策した時点で今回の旅の大勝利を確信しましたね。
まさか岩屋地区がピークのまま先細りに終わるとも知らずに。


営業中の看板を見てふらっと入った喫茶店。
まともなサイフォンコーヒーとホットサンドがセットになったモーニングが550円。美味でございました。
ぶらぶら街撮りスナップをしてコーヒー休憩で締めるのが東京時代の定番だったけど、こういうのも随分と久しぶりな気がする。

岩屋から西に進むとパンケーキだハンバーガーだとIQの低そうなカフェしか見当たらなかったので、ここで朝食をとれたのは幸いだった。

淡路島に一体何があるというのか


LEICA M10 / Voigtlander ULTRON Vintage Line 28mm F2 Aspherical TYPE 1

どう頑張っても頭上を旋回するトンビさんやら遥か遠くのカラスさんやらが入り込んでしまうという。
彼らの世界では今まさに通勤ラッシュなので仕方ないのです。


ライカMマウントレンズの28mm枠はこのレンズがあれば他は何も要らない、という結論に達してしまった。
既にBiogon 28mmは手放したし、Elmarit 28mmもたぶんもう持ち出すことはないと思っている。
しかしUltron、今年7月にディスコン入りしてしまったとか。さっさと28mm、35mmを揃えておいて本当によかった。


噂のアレ。ネットの勝利だオールドメディアの敗北だと盛り上がっておりますが。
テレビや新聞が偏向報道のクソだという意見には完全に同意しますが、ネットを信頼しすぎる生き方も危なっかしくて仕方ありません。

どうしても自分にとって都合のいい情報ばかり取り入れてしまうものだし、ネットの世界は自分と似た価値観の人間だけで集団を構成しがち。
あくまで一つの物事の一側面でしかない考え方を絶対的な正義だと盲信したり。居心地の良さが極まって排他的になりだすともう末期。
最近だと検索エンジンの検索結果ですら自分に都合のいい情報だけを勝手にチョイスして表示してくれたりしますから…

結局のところ何が真実かなんて当人以外誰にも分からんと思うのです。
いつだって視野は広く持ちたいものですなあ。

淡路島に一体何があるというのか


Nikon Z f / TTArtisan AF 75mm F2

淡路島上陸後初めて出会った記念すべきネコ。
ひとまずほっと胸を撫で下ろす。
もし街並みが思ったほどでもなくても、とりあえずネコさえいれば何とかなるので。


また別の三毛猫。こちらを見向きもしないで颯爽と路地裏に去っていった。
結論から言えば岩屋の街並みはとても良かった。古き良き漁師町の風情が残っている。
しかし風景は結局岩屋地区がピーク、他所に移動してからはネコも全く見かけなかった。
もちろん他所にもたくさんいるのだとは思うけど。次回は岩屋ともう一箇所、エリアを絞ってじっくり散策してみたい。


本日は今年最後の(本当かよ…)暖かい一日ということなので、カメさんを日光浴させたり山道散歩したりなど。
蚊の群れが最後のチャンスとばかりに猛攻を仕掛けてくるもので写真どころではなかった。
ようやく冬が始まるのかと思うと期待しかない。寒いのが好きというより、襲い来る蚊がもう本当にキツくて…

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