- 2018-05-09 (Wed) 17:46
- Carl Zeiss Sonnar 2.8/35 ZA | FUJIFILM XF 10-24mm F4 R OIS | イチョウ | 京都府京都市 | 巨木たち(地域別) | 巨木たち(樹種別)
SONY α7II / Carl Zeiss Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA (APS-Cモードで使用)
FUJIFILM X-T20 / XF 10-24mm F4 R OIS / Film Simulation PROVIA
近場すぎて逆に足が遠のいていた西本願寺のイチョウを訪問しました。フルサイズ専用レンズのゾナー35mmを得た巨樹撮影初参戦のα7II君。ようやくこれで俺の活躍の時が!と思っていたかもしれませんが、「APS-Cモード」という撮影画像をクロップして無理やりAPS-Cの焦点距離にしてしまうという最早存在意義を失っているかのような使われ方をする羽目となりました。すまんね。(本来はAPS-C専用レンズで撮影するための荒業ですが、疑似的に望遠レンズ化するのに役立つね、これ。)
さて。遠目に見る限りではこれがイチョウだとは誰も思わないでしょう。もちろん自然現象ではなく種も仕掛けもあるわけですが。
剪定に剪定を繰り返し、本来空に向かって伸びるイチョウの木を人の手で無理やり横へ横へと伸びさせているわけです。うーん、賛否両論な巨樹だということは間違いなさそうです。ただこれはもう大掛かりな盆栽みたいなものだと思うんですよ。育成に数百年かけた大規模な盆栽。巨樹として見るのではなく、盆栽職人の作品としてその超絶テクニックを楽しんだ方がしっくり来るんじゃないでしょうか。
生命感あふれる主幹。根元にはひこばえが生い茂り、樹皮からもまるでキノコのようにイチョウの葉っぱが生えています。僅かながら乳柱が出来始めているのも確認できます。
紅葉の時期のイチョウの美しさは語るまでもありませんが、新緑の季節のイチョウも負けてないんじゃないかと思うのです。
苔むした枝。
当然ながら自身で枝の重みを支えることなんて出来ないので、ほぼ全方位の枝に台座が添えられています。健康なのに要介護だという歪な状態。
ヒューマンスケール。
たった1本のイチョウなのに遠目にはこんもりした丘みたいだ。
枝をよく見るとちょっとグロテスク。
このイチョウは「逆さイチョウ」と呼ばれていて、その昔名高い高僧が逆さに植えたことで枝が横に広がった…という逸話があるそうです。高僧がお箸を刺したら…とかその類の逸話ですね。木が大切にされている証拠でしょう。
お寺さんには建造物を火災から守るためにイチョウが植えてあることが多いですが、本願寺クラスの巨大な建造物ともなると守るのも一苦労でしょう。冗談だろ?俺には無理だよ。なんてぼやいているかもしれません。(しかしデカいな本願寺は。掃除が大変そうだなあ、なんて俗的なことを思う。)
正統派な巨樹とは言えませんが、十分に見る価値のある1本だと思います。京都駅からも徒歩圏内ですしね。
西本願寺のイチョウ
京都市指定天然記念物
樹齢 約400年
樹高 約7m
幹回り 訳6.5m
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コメント:4
- 狛 18-05-09 (Wed) 19:25
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なるほど、柵で近づけないゆえにクロップ機能でちょっと望遠に。
考え方によれば、単焦点1本で2本分に使える気分になれるのはいいかも。35と50で切り替えればスナップ的に理想的だという夢を見たい(うちのはカメラがでかくてスナップに不向き)。
このイチョウ、おもしろーい。笑
きっと最初からこうしようという意図のもとに育てられてきたんでしょうね。
松なんかでこういう、横に横に笠状に広げるのがありますが、成長が早くて生命力の強いイチョウだったら、松よりは大雑把に扱えて楽なんじゃないかな、とか勝手に想像しました。
松の園芸樹は大変らしいですよね。ずっと手を加えなきゃならないし、かと思うとマツクイムシに一発でやられたりする。
先祖が植えた有名な松をただただ代々守っていく一族……。
その点イチョウだったら多少間違ってぶった切ってもホイホイ次の枝が出てきて……ああそうか、ひこばえがガンガン出てくるのをなんとかしないと、あっという間に醜悪に(笑)。
しかし本願寺でかい! このイチョウがこんな風に見えるスケールだなんて驚きです。
モンシロチョウ育成頑張ってください。
ウワー青虫、とか言うけど、飼ってみると毎日気になって世話焼かずにはいられないんですよね。
蝶になった感動を知ってしまうと、退治できなくなってしまいます(笑)。 - to-fu 18-05-09 (Wed) 20:27
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> 狛さん
本来はフルにAPS専用レンズを付けるとケラレて使えなくなっちゃうから周辺をカットして使えるようにしちゃうぜという機能なんですが、最近のデジカメは高画素なので多少のクロップもなんのそのですね。
巨樹の本流からは外れていますが面白いでしょう、これ。
京都市の外れに「遊龍の松」という超ド級の盆栽松がありまして、そちらなんかやっぱりマツクイムシに食われて全長50mから37mまでスケールダウンしてしまったそうなんですが、イチョウはそんな心配も無さそうですよね。街路樹に多用されるくらいなのでメタセコイヤなんかと同様やたらタフなイメージがあります。
いやもうホント家族ですよ。モンシロさんは。身内唯一の僕の理解者と言っても過言ではありません。
昨日無駄に大阪まで足を伸ばしましたが、モンシロ用の菜の花を採取できたので得も言われぬ充足感がありました 笑 - RYO-JI 18-05-13 (Sun) 14:14
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大規模な盆栽とはまたこれ京都の懐の深さを感じずにはいられませんね。
盆栽職人の想いが代々受け継がれている作品であり、もはやただの巨樹ではないでしょう。
見慣れたイチョウの姿形とはまるで違ってて驚きです。
その生い立ちはともかく、非常に価値ある一本ですね。
京都駅周辺とアクセスも良さそうなので、行く気かがあれば寄ってみます!
モンシロチョウ、無事に旅立つといいですね。
うちには淡水エビがいますが、もうポンポン抱卵し、稚エビがポコポコ生まれて面白いです(笑)。 - to-fu 18-05-14 (Mon) 17:01
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> RYO-JIさん
巨樹として見るとどうなんだ?という感じですが、人の手で作り上げた作品として見るとなかなか趣のある1本だと思います。
あ、無料駐輪場も完備されてますので、ぜひニュー自転車でお越しください 笑
モンシロチョウの幼虫、残念ながら1匹は死んでしまい2匹目もまたハチの餌食に…
1匹だけでもサナギになってくれてよかったと安堵しています。
エビ可愛いですよねえ。あの足をチマチマ動かしている姿は見ていて飽きません。
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