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セイコー純正ラバーベルトの遊環、金属ってどうなん?

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右側がSBBN017に付属していたベルト、左側はSBDN026のベルト。
素材がウレタンとシリコンで違ったりするんですが、まあそんな事はいいんですよ。

表題のとおり遊環(右側で言うとセイコーロゴが入った金属の輪っか)の話。

どっちが高級感ある?と聞かれれば、まずほとんどの人が右側の金属タイプを選ぶのではないかと思います。ヘアライン加工を施したステンレス板の縁だけポリッシュ仕上げすることで立体感を出している。なるほど格好良いですね。

SRP777(復刻サード)も右側のステンレス遊環タイプなんですが、一言で表すと「すげえ使いにくい」んですわ、これ。

ベルトの余りを遊環に通す際、まずスムーズに入ってくれません。
慎重に通そうと強引に押し込もうとなかなか通ってくれず、これが結構イライラするわけです。
で、このベルトを使ったことのある方ならご理解頂けるかなと思うんですけど、遊環とベルトの隙間に腕の皮ごと巻き込まれることがありまして、これがまた痛いの鬱陶しいのなんの。

まあ何の話かと言うとSRP775に着けていた右のベルトですが、上記の理由からストレス溜まりまくりだったのでSBDN026のベルトを移植しましたという話。

セイコーのラバーベルトを購入する際は変に格好付けず、素直に遊環ゴムのタイプを買いましょう。

セイコー フェアウェイ

セイコー フェアウェイ
亡くなった祖父の書斎の棚の奥底に眠っていた時計です。
錆びまみれのケースに朽ちてボロボロになったベルト。形見分けや遺品整理の際、誰の目にも留まることがなかったのでしょう。

ふと手に取りゼンマイを巻き上げると命を吹き返したかのようにコチコチと時を刻み始めました。

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ベンジンを浸けた綿棒で磨いただけで結構きれいになりました。
金無垢ではなく金張りなので研磨はしていません。

ベルトは朽ち果てており軽く引っ張っただけで千切れてしまったため、バネ棒とベルトは交換済み。
ベルトは時計の部品入れに転がっていたマルマンの型押しです。
ラグ幅19mmに対して18mmというとりあえずの間に合わせなので、いずれ本クロコかカーフのブラックに交換する予定。

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裏蓋が存在しないワンピースケース。
調べてみるとセイコー フェアウェイは50年以上前に製造された機体で、国内初の防水時計ということです。

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日差は+45〜50秒程度。
何十年も放置されていたとは思えない精度で、日常生活には支障ありません。

僕は所謂アンティークやヴィンテージといったモノには興味がありません。
それが何十年何百年であろうが何処の誰とも知らない他人の腕で時を刻んできた時計よりも、1年…いえ、1週間であろうと新品の状態から自分の腕で時を刻んでいる時計の方が価値があるように感じるからです。世間で持て囃されているバースイヤーウォッチ(自分の生まれ年に製造された時計)というのも…何だか会話した記憶もない「そんな奴いたっけ?」というクラスメートの話をされているようで、全く愛着が湧きません。

それでもこの時計を腕に着けると、50年経ってもゼンマイの力だけでほぼ正確に時を刻むことのできる当時の機械には、敬意を払わずにいられないのです。

セイコー サードダイバー復刻モデル SRP775K1とSRP777K1

サード復刻
リアルタイムでサードダイバーに触れてきたわけではない僕は、購入当初ピンと来なかったんです。
しかしこれ良いですね。着ければ着けるほど自分の道具として馴染んでくる感じ。

手荒に扱っているわけではありませんが、使い込んで少しずつ傷付いていくのが楽しみな時計。

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SRP777K1はスタンダードな黒ベゼル黒文字盤、シリコンバンドのタイプ。
風防がわりと豪快に光を反射しますがマットな黒文字盤に対してインデックスと針のコントラストが充分なため、視認性はそこまで悪くありません。日常的に身に着けていて特にストレスは感じないです。

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SRP775K1は黒金カラー、ステンブレス。画像では分かりにくいですがインデックスの縁も金色です。
色味に関しては完全に好みの問題だと思いますが、このブレスレットは本当にイマイチですね。値段相応と言ってしまえばそれまでですが、本当にシャラシャラ感が酷い。そしてコマ調整がセイコー廉価ラインお得意のCリング方式なんですね…調整用工具をお持ちでない方はセルフ調整が困難だと思うので、時計店に持ち込みましょう。構造を理解すると難しいものでもないんですが、調整に不慣れな方が迂闊に弄るとCリングを紛失したりと碌な事になりません。

もしもカラバリ抜きにブレスとシリコンで悩むことがあれば、僕はシリコン一択だと思います。(ブレス単体で買うと確かに高く付きますが、このクオリティのブレスを買うくらいならタイコノート辺りのブレスを買った方が遙かに満足度が高いです。)

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まあ、思い立ったら…ということでSBBN017付属のウレタンバンドに替えました。
真夏の日焼けした腕には黒銀よりも黒金の方がシックリ来るような気がしますね。

最後に純正ブレスを擁護しておくと、クラスプに調整穴が4つも空いているのでフィット感は出しやすいです。
GSのクラスプなんて調整穴すら空いてませんからね。それと比べると遙かに実用的。

この手の復刻モノは30代半ばの僕にとって真新しい時計の1つでしかなく、なんとなく雰囲気を楽しむことしか出来ません。コスプレみたいなもんです。しかしリアルタイムで身に着けていた方にとっての価値は別物なんでしょうね。実は僕が最初に買った黒金SRP775は酒場でサード世代のおっちゃんに売ってくれ!と頼まれたので譲り、今手元にあるものはその後買い増したものです。

復刻サードを譲ったその方は数年前までサードを所有されていたそうですが故障が続くので手放してしまったとの事。少年のような目をして腕時計との思い出を語るその方を、本当に羨ましく感じました。

モノの価値は値段でなんて決まりませんね。
各々のセンチメンタルバリューに勝るものなんて無いです。きっと。

セイコー プロスペックス SBDN026 LOWERCASEプロデュース 3000本限定

SBDN026
最近また運動がてらロードに乗ったりミニベロをチマチマ弄るようになったので、振動や傷を気にしなくていい時計を…ということで購入。
限定にする意味あるの?って言いたくなる各色3,000本大量限定生産モデルのセイコー SBDN026です。

人気カラーはシンプルなSBDN023や仏壇カラーと言われるSBDN028辺りでしょうか。
個人的には仏壇カラーが一番格好良い(というか安っぽく見えない)と思いますが、先日仏壇カラーの復刻サード SRP775J1を購入したので青サブカラーにしました。

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仏壇サード、買ったはいいけどまだ未使用っす…
ケース、ベゼル、針にインデックス。質感は完全に復刻サードに軍配が上がります。

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とはいえ、ソーラーモデルの質感も本当に良くなりました。
このサンレイ仕上げの文字盤なんてパッと見ソーラーモデルだとは分かりませんよ。
Web上のレビューを見ると厳しい声も多いですが、4〜5万円のソーラー時計に同価格帯機械式時計の質感を求めちゃダメです。

薄型でシャツの袖にも収まり袖口にダメージを与える心配がないことからも、水陸両用お手軽ダイバーズとしては大いに価値があると思います。

グランドセイコー スプリングドライブ マスターショップ限定 SBGE001

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セイコー公式サイトのイメージ画像があまりにもアレだったので、購入を検討している方の参考になれば。
実物はもう本当にキラキラしていて格好良いです。(キラキラしすぎてむしろお堅い職業の方のオンには厳しいかも…)

– 追記 –
2ヶ月程度メインで着用していました。
SBGE001の良い点については様々なサイトに賞賛する記事が上がっていますので割愛しますが、気になったウィークポイントが1つ。

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今のところトラブルは起きていませんがダイバーズウォッチ並みの大きさ・重量を持つSBGE001に対し、この純正クラスプはいささか貧弱すぎるように感じます。着け外しする度に思うんですよね「パチッと外れて脱落するんじゃないかコレ…」と。

デザイン的にそぐわないというのも理解できますが、やはり最高の日常時計を謳うグランドセイコーなら安全性重視でダブルロックのクラスプにして頂きたかったですね。

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