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Diary


SONY α7RIII / SONY FE 24-105mm F4 G OSS SEL24105G

取引先が稼働していないので仕事しようにも中途半端、かといって出かけようものならボッタクリ価格&渋滞地獄。そうなるともう酒でも飲んで連休という名の嵐が過ぎ去るのを待つ他に術が無いのですが、渋滞が嫌いなら深夜早朝に出来ることをやろうと思い立ちまして、深夜に車を走らせて大阪の「野間の大ケヤキ」を再訪してきました。深夜なら高速料金も安いし良いことずくめじゃないか!…と言っても元々たかだか数百円ですが 笑

そろそろ新芽の時期かな?なんて書いておきながらアレなんですけど、実は先週も来てるんですよね。ここ。全く記事にはしていませんが、昨年の春から10回以上は来ていると思います。近所にあまり心安らぐスポットが無いもので、嫌なことがあったりすると大体ここか兵庫県の「藤坂の大カツラ」を見に行きます。ということで、この巨樹も既に何度も記事にしてきましたので今回は巨樹カテゴリーではなく普通の日記として書くことにしましょう。


うん、やっぱりケヤキはこの時期が一番美しい。夏もいいし秋もいい。雪が積もった冬のケヤキだって映えるでしょう。けれど、この新緑が放つ暴力的なまでの緑の爆発を見てしまうともう「うむむ…」と何も言えなくなってしまいます。ケヤキは爆発だ!


約1年前、去年の3月に初めてこのケヤキに会って以降たくさんのケヤキに会ってきました。まだ記事にしていないものも含めてそれなりに有名なものも見てきたつもりですが、この巨樹ほど大きさと健康さを兼ね揃えたケヤキの巨樹は未だ見たことがありません。全国の上位ランカーを見渡しても辛うじて生きている巨樹が目立つ。それがケヤキという樹種の宿命ですが、この巨樹はそれこそ遠くから眺めたらクスノキなんじゃないの?と勘違いしてしまうくらいに枝葉が茂って健康的なんですよね。とにかく偉大で、そしていつ来ても暖かく迎えてくれている気がする。我が家から車で1時間強と決して近くはないのについつい通ってしまう理由はそこにあるのかもしれません。


幹周14m。保護柵があって根元まで近付くことが出来ないので伝わりづらいかもしれませんが、来るたびに思ってしまうのが、やっぱりデカいなあ…ということ。ケヤキの巨樹なんだから大きいに決まってるんですが、それでも毎回うーんと唸ってしまいますね。うーん、デカい!と。


もちろんケヤキ本体の生命力の強さがあってこそこの健康な立ち姿なんですけど、この巨樹の場合は関わる人々の想いの強さがもう尋常じゃないんです。全国のモデルケースにしてもいいのでは?というくらい。このケヤキの他には正直言ってしまうと特に目立った観光資源も無い田園地帯(個人の感想です。本当にすみません。)なのに観光客も絶えませんからね。今朝だって夜明け直後からぼちぼちと車やバイクが訪れていました。本当に凄いことだと思います。


今年も無事フクロウが営巣しているみたいですね。まだ顔を覗かせることはありませんでしたが、深夜から夜明けまでベンチでケヤキをぽけーっと眺めていたらフクロウの「ホーウ、ホーウ。」という鳴き声が聞こえましたよ。


丁寧に刈り込まれた雑草。頭が下がります。私なんか恥ずかしながらただやって来て当然のようにケヤキを堪能して帰ってしまうばかりですが、多くの人々の尽力あってその居心地の良さを享受出来ているんですよねえ。感謝の気持ちだけは忘れないようにしたいものです。


新芽が芽吹く、ということは憎きヤドリギとの戦いも再開するわけです。ケヤキが健康に生きられるよう人間が力を尽くし、ケヤキは健康的な姿を見せることで人の心に何かを還元してくれる。ああ、子育てなんかと近いものを感じますねえ。親はただ力を尽くす、子が健康であってくれればそれで良い、みたいな。人と巨樹の在り方について色々と考えさせられます。


野間の大ケヤキ、幹周実測値のモニュメントが新調されていました。完全に色褪せてしまって一見何なのか全く分からなくなってましたからね。


そういえば何度も来てるけど自分と巨樹の記念写真的なものは撮ってなかった気がするな、と一枚。


隣接する「けやき資料館」軒下のベンチから。ここから眺めるのが一番好きですね。さて、6時だ。帰りの道が混み始めると面倒なのでそろそろ撤収することにしよう。深夜から早朝にかけて眺める静寂の野間の大ケヤキは素晴らしいものでした。近いうちにまた来ることになると思います。

コメント:2

19-05-04 (Sat) 16:48

ごくごく個人的にこの5月は嬉しいことが続いたのでアレですが、そうですね、10連休だなんてほんといかさまですよね。
日本列島の全身麻痺ぶりを考えたら、馬鹿げてるとしか言いようがない……。

野間の大ケヤキ、桜の満開に負けない豪勢な緑の萌えっぷりで、いい季節が来たなあと感じ入ります。
それにしてもでかい。並みいるクス軍団のランキングに力づくで割り込んでいく(想像)パワフルさと勇ましさを改めて感じます。
それもこれも、葉がこんなについてくれたこの時期がやはり一番感じますね。いい眺めです。
巨大な存在なのに、手をつくすと応えてくれそうなところ。とてもうれしいし、やりがいもあるでしょうね。
巨樹の良さや尊さとは、「手が届きそうな神様みたいな存在」ってことなんだろうな、としみじみ思います。

to-fu 19-05-06 (Mon) 21:19

> 狛さん
嬉しいことが続いただなんて羨ましい。良い連休になったみたいですね!
それにしても我々は休んでも問題ない=みんな休ませても構わないだろうという安易な考えは勘弁してもらいたいですね。
郵便局とか役所とか、いやいやお前らは開けとけよ!みたいなところは平気で閉まってるし。馬鹿かと思いました。

野間の大ケヤキは何度訪れても毎回でかっ!って驚いてしまいます。
カツラやケヤキはこの時期が一番好きですねえ。優先的に回りたいものですが、これまた困ったことに
桜や紅葉の季節と同じくらいに新緑の時期も短いんですよね。いやいや、本当に困る。

手が届きそうな神様、分かります。
撮影していてポートレートに近いなと感じることもあるんですが、ポートレート的に撮るには
相手が偉大すぎて人物相手とはちょっと具合が違うなと。人間以上、でも神様ほど恐れ多い存在とも
ちょっと違うという何だか難しい存在ですね。とにかく撮影対象としては恐ろしく手強い相手です。

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