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RICOH GR III ワイドコンバージョンレンズ GW-4を購入


FUJIFILM X100V

旅先での風景記録用にコンパクトな広角端焦点レンズが欲しくなりまして。画質はそこそこでいいんです。大きさ重さを許容できるなら既に超広角ズームやらFE 1.4/24 GMがあるわけで、今回求めていたのはそれらよりもっと小型で邪魔にならないコンパクトなレンズ…いや待て、それなら買ったきり防湿庫の番人と化しているGR IIIのワイコンでいいんじゃね?ということで購入してみました。ワイコンの相場を見ると新品で24,000円ほど。これくらいならと購入したところ想定外だったのが、別途5,000円ほどのアダプターが必要になることが判明。今さらアダプターを買わないという選択肢は無いので購入しましたがトータル3万円というと結構な出費ですね。最初から3万円かかると知っていたら購入を悩んだかもしれません。


ええと、旧シリーズから画質には定評のあるワイコン。画質にこだわっているだけあって流石に結構重いです。GR IIIの重さが倍になる、くらいのイメージでしょうか。少なくとも確実にポケットには入りませんし、GR最大の利点であるコンパクトさは完全にスポイルされてしまいました。この姿を見た瞬間、私は正直「失敗だなこれ。これならfpにLUMIX S 20-60mmを付けたもので充分だった。」なんて後悔しましたね。プラス3万円でGR21が手に入るというよりは全く別のカメラになってしまった、という気持ちの方が強い。通勤バッグに放り込んで…という用途の方には間違いなく不向きだと断言できます。

あ、因みにビルドクオリティは悪いです 笑
一眼レフにレンズを装着したかのような一体感はありません。手に持って軽く振っただけでカタカタ音がするという。いきなりボトッと落ちそうな繊細さを感じますが、その辺はまあ大丈夫でしょう。たぶん。


RICOH GR III / Wide Conversion Lens GW-4

実際のところ家でちょっと弄っている限りだとこのままキレイなうちに梱包してヤフ○クかメ○カリにでも出品してしまうべきではないか?なんて思ったりもしたんですが、いざ外に持ち出してみるとこれが結構悪くない。画質も携帯性もto-fu的には余裕で”アリ”でございました。ワンタッチでワイコンをカパッと外せば通常通り28mmとして使えるのもイイ。旅行の時はポーチにでも包んでこれ1個放り込んでおけば地味に活躍するんじゃないか?


画質はもう本当に銀塩時代を引き摺る私のような古い人間が想像する”ワイコン”の既成概念を遥かに凌駕するもの、と言っても過言ではないかも。変な歪みや周辺の画質劣化も感じられず、普通に28mmで撮影するのと遜色ない写りのように見えます。

そもそもGRの28mmという画角。広角として風景を広く切り取るも良し、家族写真を撮っても人がそこまで歪まない、ということで個人的には昔から好きな画角ではありますが、最近は動画撮影での自撮り需要が急速に高まっていることもあり現代の基準で見るとやや中途半端な古臭い画角である感は否めません。標準ズームも大体が24mmスタート、最近では20mm前後がスタートな標準ズームも増えてきていますからね。28mmで在り続けることこそRICOH GRのフィロソフィーであるというのは重々承知ですが、そろそろ時代と共に変化してもいいのかもしれません。大体お前今でこそGR officialなんてスカしたサイトを作ってるけど昔はスケベ心を出してGR21なんてのも売ってたじゃねえか、ということです 笑


マクロモードに切り替えるとワイコンが被写体に接触するギリギリのところでもピントが合います。流石にここまで接近すると四隅が明確に荒れますが、まあ普通ここまで接写することもないので問題ないかなと。値段的にもお得感は薄いし携帯性だってスポイルされる。ワイコン21mm化を万人受けするノーマルGRの延長で考えると使い勝手がピーキーすぎて戸惑うことになりますが、ここぞというときの決戦兵器的に持ち歩くなら悪くなさそうな気がしています。巨樹撮りでも周辺風景を含めた最後の1枚を残すためだけにかばんに放り込んでおくとか。やっぱり超広角レンズの写りにはロマンがありますよ 笑 結果的に見たら悪くない買い物だった、と結論付けることにしておきます。

コメント:4

RYO-JI 20-09-29 (Tue) 10:33

おっと、早速入手されましたね!
アダプターが別売りってヒドイ・・・。
あのコンパクトなGRⅢが装着後はまるで別物のカメラに変身ですね。
言うまでもなく私も古いカメラ世代ですから28mmという画角は好きです。
今となって確かに中途半端で、好きとか言いつつも標準ズームレンズでは28mmの画角はまぁ使用しないですわ(笑)。
サイズや重さを気にしないならワイコンを付けっぱにして使うのもありですね。

to-fu 20-09-29 (Tue) 12:34

> RYO-JIさん
アダプター別売りは想定外でした。ワイコンが高いのは理解できますが、アダプターはただのプラ製の筒なのに高い…
28mmは歪みも少なくて使いやすいんですけどねえ。やはり24mmが使える状況なら24mmを使ってしまいますよね。
ソニーが最近FE 28-60mmというコンパクトな標準ズームを出したんですけど、今どき28mmかよ!ってボロクソに叩かれてました 笑
ワイコンは仰るとおりで付けっぱなしにして元々こういうカメラだと思えば悪くないと思います。
21mmのコンデジというと競合がdp0くらいしかいませんからね。

20-09-29 (Tue) 21:58

アダプター別売とは! そこだけがただひたすらけしからんですな。買ってすぐ使えないじゃない……。
同じくオールドな世代なのか、28ミリには愛着があります。しっかり安心感ありますよね。一本芯が通ってる感じで。
それが24ミリから20ミリへと行くに従って、ガバッとした使い心地になる。使い所あるけど、28に比べるとかなり制御しづらい。
28ミリは今や広角ズームのテレ端として、歪みのない絵を抑えておくのに使う画角になっちゃってますね。
……だからまあ、必要なんですけどね。とてもいいんですけどね。うん。

確かにこのワイコンひとつでだいたいの巨樹やらスナップが撮れてしまいそうです。
案外歪みもなくて、樹を撮ってもいい感じに収めてくれそうですね。
行ったはいいけど現場が狭すぎて……って時に役立つ場合もありますし。

それにしても、GR21……なつかしい。28のと21のとでGR2台持ちするのもちょっとカッコ良かった。
まあ、あのようなレア機、身近で実際使いこなしてたのはto-fuさんだけでしたけどね。笑
偶然見つけて、ぐはっ!どうする? って、いきなり買ったんじゃありませんでしたっけ。
フィルム時代は今思えばそういう変な買い方することが多かったですよね。
僕も全然買うつもりもなかったLX、気付いたらお持ち帰りになってましたしね。最高のカメラだったなアレ。笑

to-fu 20-09-30 (Wed) 12:59

> 狛さん
充電器別売りとか接続用のアダプター別売りとか…何だか最近とにかくセコいですよねえ。
単焦点一本だけ持って旅行に行くなら、やはりオールドタイプな私は28、35、50mmのどれかを選んでしまうと思います。
思うにこれだけ急に28mmが廃れてしまったのは、光学性能が向上して24mmに昔ほどの歪みが生じなくなったのが大きいのではないかと。
ボディ内補正やCamera Rawなんかでも自動補正されてしまいますからねえ。それなら確かに24mmの方が使い勝手がいいのかもしれません。
ええ、大好きなんですけどね。28mm。これ一本で何でも撮れるぜ!な安心感は28mmならではですよ。

GR21は尖ってましたよね。そう、一緒に撮り歩いているときに中野か銀座かでこれはッ!と勢いで購入した記憶があります 笑
ああいうのは楽しかったですねえ、東京。今はもうカメラ店も随分減ってしまったんでしょうね。何だか寂しいものです。
銀塩カメラは入手経路がほぼ中古しかなかったので、まさに一期一会の楽しみがありましたねえ。ああ、またカメラ屋巡りしたいなあ。

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