Home > SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art | 滝めぐり > 岐阜県郡上市 阿弥陀ヶ滝

岐阜県郡上市 阿弥陀ヶ滝


SONY α7RIII / SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art

石徹白の白山中居神社から岐阜県郡上市白鳥町方面へと下る途中に前々から気になっていたポイントがありました。それがこの東海の名瀑「阿弥陀ヶ滝」という看板。なになに…調べてみるとどうも日本の滝百選にも選定されている。今までは立ち寄る余裕がありませんでしたが、今回はほとんどノープランでやって来たので時間を気にする必要がない。行くなら今しかないぞ!ということで立ち寄ってまいりました。


冒頭の写真の釣り堀に車を停め、そこからは徒歩で向かいます。駐車料金500円ということでしたが平日早朝ということで無人だったため、管理小屋?のようなところに500円置いておきました。まずは川の流れをチェック。おお、当然のことながら流石に綺麗だ。これは期待できます。岐阜県の名水五十選にも選ばれているということですよ。

なお駐車場がこの先にもあるのか?と不安だったので釣り堀に駐車しましたが、結局ドンツキの滝入り口までいくつもの500円駐車場が…というかナントカ茶屋みたいなのがありました。釣り堀から入り口までは緩やかな斜面を無駄に10分ばかり歩きましたので、歩くのが面倒だと思われる方は一度ドンツキまで車で行ってみることをオススメします。


滝の入口から徒歩5分ほどでしょうか。その滝らしきものが見えてきました。これは間違いない。大物だ。ところでカメラの設定をいじりながら歩いているとクマ出没注意の看板の真下、というか私の足元に巨大なワシ?タカ?(よく分かりませんが普段見ているトンビよりずっと大きかった)が突っ立っていてビックリ。つい、うわっ!と叫んでしまいました。奴もぽけーっとしていたのか、私の声に驚いて飛び去っていきましたが。


ああ、やっぱり当たりだわ!夢中で駆け寄ってしまうほどの迫力!
理由は後述しますが実はここまでテンション最低だったんですよ 笑


落差約60m。一筋の瀑流が断崖絶壁で龍のようにうねる姿は見事というより他ありません。ブラボー。


泰澄サン伝説から阿弥陀如来降臨まで伝説に困りませんが、何しろ泰澄サンの本拠地のようなものですから発見伝説に関してはそれなりの説得力を感じます。この厳粛な迫力はまさに霊場ですよね。特に信仰心を持たない私ですら神秘性を感じてしまうほど。ちなみにこちらには記載がありませんが、葛飾北斎が描いた浮世絵「諸国瀧廻り」の全八図のうち一図がこの阿弥陀ヶ滝です。かの葛飾北斎も認める名瀑ですよ。


これは良いものを見た。むせ返るような水しぶきとマイナスイオンを浴びていると、もう写真なんてどうでもよくなってしまいます。本当に素晴らしい光景を見たとき、感動するなんてことを通り越して人はただ無心になるのかもしれません。


滝の撮影手法としてよくあるのがあの「シャッタースピートを遅くして、流れを絹糸のように表現して撮る」やつなんですが、この滝に対しては全くそんな小細工をする気になれませんでした。このストイックでパワフルな姿を繊細で女性的に表現するなど、滝の個性を殺してしまうに等しい。と、きっと絹糸のように表現したらええ感じやろなあ…というスケベ心からスローシャッター用に三脚を提げてきた私は感じたわけです 笑


この!凄まじさを!殺してしまうなど!何事か!


いえ、あのドウドウと水面をぶん殴るかのような轟音、迫力を上手く表現できないのは本当に残念です。全くもって力及ばず。


あたり一面に巻き上がる水しぶき。ブロアーとレンズ用クロスがないと撮影になりません。あと滝撮影に非防塵防滴カメラでは論外だなと。次回からはC-PLフィルターも必携か。(とりあえずメインレンズのSIGMA 2.8/24-70用の82mm枠のものだけKenko製のあまり高くないやつを購入してみましたが、枠が厚すぎたのかワイド端だとケラれます 笑)


周辺の岸壁もいいですね。壁面だけでも十分絵になってしまう。


絶景、絶景。まさかここまでとは。この日の目的はあくまでも巨樹。滝はほんのついでに、というつもりでしたがまさかの伏兵でした。結局1時間以上はここで過ごしたかな。これでまた石徹白に来たら絶対に立ち寄るポイントが増えてしまったではありませんか。石徹白周辺だけで半日近く潰れてしまう…なんと贅沢な悩みか。


最後に残念な点を。
貴重な観光資源なので仕方ないといえば仕方ないんですが、この観光地臭がどうも鼻につくんですよねえ。なぜええもん見たわ~と気持ちよく帰ろうというときに、赤の他人から流しそうめんを勧められなければならないのか。あまりに不快だったので帰り道を通らず往路の方から戻ってしまいましたよ。(不愉快極まって手が震えていたのか、実はこの写真拡大するとブレブレです 笑)

ただ車を停めるだけでも駐車場!駐車場!500円!500円!いや、もう分かったから。払うよ。そして車から降りたら茶屋があからさまな「みたらし団子を焦がすニオイ」を外に向かって放出しており、食わん?食わん?と。勘弁してもらえませんかね?結局滝のすぐ手前、あのクマ注意看板のあたりまでずっとミタラシ・パフュームが漂ってましたから。こっちはそういう日々の喧騒、人間の煩悩みたいなものから離れたくてはるばる滝に来ているわけで、流石にここまで来ると気分が萎えるを通り越して段々腹が立ってきました。


まあ、この手の茶屋で一服して滝を眺めて帰ることを楽しみにしている方も一定数存在するのでしょう。私にはあまり理解できない世界ですが。滝に至るまでのザ・観光地感を見て見ぬ振りできれば素晴らしい滝だったと思います。うーん、こういうのホント止めてくれないかなあ 笑

2020/9/23訪問
「阿弥陀ヶ滝」
日本の滝百選・岐阜県の名水五十選

岐阜県郡上市白鳥町前谷

コメント:0

コメントフォーム
Remember personal info

トラックバック:0

このエントリーのトラックバックURL
https://withphotograph.com/wp-trackback.php?p=17661
Listed below are links to weblogs that reference
岐阜県郡上市 阿弥陀ヶ滝 from with photograph

Home > SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art | 滝めぐり > 岐阜県郡上市 阿弥陀ヶ滝

CATEGORIES

Return to page top