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【再訪】京都府京都市中京区 京都御苑・凝華洞跡のイチョウ


LEICA Q
SIGMA fp / Voigtlander NOKTON classic 40mm F1.4 SC

この秋は新型コロナのこともあって、どうも人の多い紅葉の名所や巨樹界の大物に会いに行く気分にはなれず。とはいえ近所を散策しながらそれなりに多くの紅葉に触れているので充分に満足しつつあります。今月に入ってから毎日のようにモミジや何かを撮影しているような気がする。こちらのイチョウは昨年の黄葉シーズンにも訪問しましたが、落ち着いた環境がとても気に入ったので今年も引き続き会いに行ってきました。


うん、昨年は真っ黄色に黄葉していたものの、随分と落葉して寂しいことになってたんでした。今年はいま一歩黄葉しているとは言い切れないものの、これはこれでとても綺麗です。上部の樹冠はほぼ黄色くなっていますが、根元付近はまだまだこれからといったところ。今週末が一番の見頃、来週末にはもう落葉が進んでいるような気がします。


現時点でも登頂部はピークアウトに向かいつつあるようで足元にはたくさんの落ち葉が。たしかに全体が真っ黄色になった姿も美しいですが、葉の量とのバランスで言えば今が一番の見頃という見方もできるかもしれません。


うん。素晴らしい。平日午前中ということもあって人でもほぼゼロ。ああ、パンを買ってくるんだったと後悔しましたね。


本当に美しい樹冠。言葉なんていらない。ただただ眺めればいい。


中国伝来のイチョウですが、こうして五感で四季を感じているとしみじみ日本に生まれてよかったなあ…なんて気分になってきます。


写真では分かりにくいかもしれませんが、横に立つエノキも黄葉していてその対比が綺麗でした。同じ黄色でも若干トーンが違いますからね。重層的な美しさだ。


こちらは先週11月3日の姿。実は今月だけで御苑内を4回も散歩してるんでした 笑 この10日足らずの間に黄葉も進んだものです。


11月3日といったらご存知「文化の日」。この日は祝日とあって大勢の方が…と言うとウソになりますが、1時間くらい滞在した間にも決して少なくはない方がイチョウの撮影を楽しまれていました。今年はこのだらだら感、緩さが良い。突っ走ってばかりいないで一度じっくり足元を見つめ直してみなよ。そんな一年のような気がしています。個人的にも多少の売上とかいくつかの取引先とか色々なものを失いましたが、それでも己の価値観を見つめ直すという意味では非常に有意義な一年でした。どんな環境の変化も即座に受け入れ、柔軟に生きる力。これからの時代を生きるために一番大切なものってソレなんじゃないですかねえ。


超重量級機材を抱えたフル・アームズ状態で全身全霊をかけて巨樹と向き合うのも楽しい。大好きです。でも、そればかりでは疲れてしまう。何事も緩急つけることが大事なのです。手を抜く、ではなく力を抜く、みたいな。そんな巨樹との向き合い方だって悪くないではありませんか。また来週にでもパンを買って再訪しよう。

樹高など巨樹の詳細は前回の訪問ログをご参照下さい。

コメント:4

RYO-JI 20-11-13 (Fri) 10:02

本気機材を背負い、血走った眼をして気合充分で向かう巨樹撮影はとても楽しいですが、
片手にカメラをぶら提げて散歩ついでに巨樹を楽しむスタイルも捨てがたいですよね。
おっしゃるように今年はそんなことに〝気付けた〟収穫の年だとも言えます。
「手を抜く、ではなく力を抜く」・・・いい言葉ですね、心に響きますよ。

to-fu 20-11-13 (Fri) 12:48

> RYO-JIさん
そうなんですよね。いつも気を張っていると、せっかくの楽しみなのにしんどくなってしまいそうで。
時にはストイックに、そして時にはゆるーく友人にでも会いに行くような感覚で。それでいいように思います。
こんな事態になっていなかったら果たして今のような目線で地元を見ることができたか。私はやっぱり近場の四季に
目もくれず、遠くを目指して突っ走っていたと思うんです。まあ、悪いことばかりの一年ではありませんでしたよね。

20-11-14 (Sat) 14:46

その通りですね。やはり人間、生き物であって、万全の時ですら疲れもすれば飽きもする。
冒険も、毎日ずっとやっていたら普通になってしまい、感動はなくなるかもしれない。
緩急あってこそ、価値ある行動ができるのだと思います。
引き続き時間や価値の変革は続くのだろうと思いますが、急がず乗りこなして行きたいですね。

to-fu 20-11-14 (Sat) 20:33

> 狛さん
楽しい趣味だったはずなのに何だか義務のようになってしまって、追い詰められるかのようにやめてしまう。
かつての写真仲間然り、そうやって趣味の世界から離れてしまった方を何人も見てきましたからね…
別に誰かに負けたわけでも本当に飽きてしまったわけでもない。勝手に自分で自分を追い詰めた挙げ句耐えられなくなる。実にもったいないです。
趣味の世界に勝ち負けもクソもないと思ってますが、強いて言うなら命を落とす最期の瞬間まで楽しめた人が勝ちなんじゃないですかねえ。

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