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PENTAX K-1のカメラ内RAW現像


PENTAX K-1 / PENTAX smc PENTAX-D FA MACRO 100mm F2.8 WR

カメラによって付いていたりいなかったりするカメラ内RAW現像機能。手持ちのメーカーだとシグマにはあり、ソニーとライカにRAW現像機能はありません。カメラメーカー各社の中でもPENTAXのカメラ内RAW現像機能は群を抜いて奥深いと思います。写真を趣味とする方々からLightroom(あるいはPhotoshop)で現像するしそんなもん要らんわ!という声が聞こえてきそうですが、これが結構面白いんですよ。出先でベンチに腰かけて休憩がてらポチポチ弄ったり、帰宅後にのんびりくつろぎながらあーでもないこーでもないと操作したり。こちらの写真は普段あまり使わないカスタムイメージ「ほのか」に設定してレッド系の調色を追加、彩度と明度をちょろっと上げてファインシャープネスを+1、あとは明瞭度を-3と大きく下げて柔らかくしました。近所を散歩して適当にポチポチ撮ってきた写真を素材に帰宅後もまた暇つぶしができる。これはなかなか良いです。楽しい。


こちらはカスタムイメージ「雅」。シチュエーションによってはわざとらしくなりすぎますが、ピタッとはまるときははまる。みたいな。あとはファインシャープネスをかけて明瞭度を下げて…とほとんど同じ感じで。空に写り込んだセンサーダストの影を消したい…とか言われるとアレですが、これ普通に仕事でも使えるんじゃね?くらいに優秀です。弄りだすと楽しくなって軽く1時間とか経ってるという。ZeissのZX1でしたっけ?昨年発売されたLightroom内蔵のフルサイズコンデジ。Lightroomなんてスマホやタブレットに移植されて久しいのに今さら誰が買うねん、なんて思ってましたがカメラ内で完結するというのは今考えるとそれはそれで面白そうな気がしますね。「ほな6000ドルで。」と言われたら「さよか。」でこの話は終わりですが。

コンデジといえばとうとうシャオミが1/1.12サイズセンサー搭載のスマホを発表しました。今やスマホ市場も完全に中国が牽引する形になりましたねえ。新型iPhone発表の度にワクワクしていた時代が懐かしい。最近のようにも感じますが、それももう10年くらい(もっと?)昔の話なんですね…私も歳をとるはずだ。デジタルの世界で10年といったらもう1世紀にも等しいくらいのスピード感ですよ。この流れだと数年内には国内の高級コンデジ市場も一気に駆逐されそうで心配です。

コメント:2

21-04-02 (Fri) 9:26

テントウムシの写真、まさにソレって感じに仕上がってますね~。マクロが活きまくり。
やろうと思って早速できてしまうところ、さすがです。

春でちまちま散歩写真を撮ってることもあり、僕もカメラ内現像を多用してます。PENTAXの不思議メーカーぶりが良く出ている面白い機能だと思いますね。
lightroomに比べればかなり大雑把にしかパラメータ変動できないんで、不要と考えて普通なんですが、やってみると意外なほどちゃんと写真になってくる。
というか、ピーキーな雅、ほのか、銀残しは、このカメラ内現像の特徴を逆手にとってこそ俄然活きてくる要素で、知った時は驚きました。
大雑把ゆえにlightroomではやらないような味付けにチャレンジしやすいんですよね。
スマホでは加工アプリが当たり前なので、スマホ世代にはどう思われるかわかりませんが……いや、撮って何もしないストレートフォトこそ今や「?」かもしれませんね。

色んな場所・姿勢で(主に寝そべって)現像するのにK-1のフレキシブル液晶が便利。笑
撮影にプラスして長い時間カメラと付き合える……いつも感じるのは、これって、楽器を弾いてるのに近い感覚なんじゃないか? と。有機的で濃密な体験だと思います。
PENTAXも、もっとうまくこの「感じ」をセールスできないもんでしょうかね。いいと思うんですよ。

to-fu 21-04-02 (Fri) 14:28

> 狛さん
AFの駆動音には悪い意味で定評のある100mmマクロですが、基本MFで追い込むマクロ域の撮影だと粗が目立たなくていいですね 笑
仰るとおりで、豊富なカスタムイメージはカメラ内RAW現像で追い込むことで初めて真価を発揮する機能だと思いました。
あれ?ひょっとしてこれ、雅をさらにINFOボタンでいじくれる?と気付いてからは、雅はこう、ほのかならこうだ!みたいな
既成概念が無くなって、むしろ濃いめに仕上げたほのかのトーンだけを活かしたり、彩度を落とした雅で銀残しとはまた違った
かすれ感を楽しめたり、これは思った以上に奥深いぞと唸らされました。見たまんまを思い出して写真を仕上げるLightroomの現像とは
また全然違ったアプローチが楽しめるので、自宅ではカウチポテトならぬカウチ現像が捗りますね 笑

写真を撮る楽しみに、写真を作り込む楽しみ。これって別に近所でも自宅でも無限に可能性が広がっているわけで、コロナ禍において
カメラ関係の売上が激減しているそうですが、こういうのを上手くアピール出来たら流れが少し変わっていたのかもしれない…
なんて考えさせられてしまいます。少なくとも私はこの一年、本当に写真に救われましたからねえ。もったいないですよね。
業界といえば既存顧客のジジイに向けた秒間○○連射!○○画素!ばかりですから悲しくなります。顧客と一緒に痴呆が始まっているとしか思えません。

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