- 2024-02-16 (Fri) 12:13
- Life Log | SIGMA 30mm F1.4 DC HSM | Art | カメラの話
SIGMA sd Quattro / SIGMA 30mm F1.4 DC HSM | Art
と、ムスカ大佐になりきって近所を散歩しながら試し撮りしてきました。
本当は滋賀県の「森林公園 くつきの森」まで行って最新機材で野鳥撮影したくてたまらないのですが、まとまった時間が取れそうもないので仕方なく。
いやー、これは楽しい。GFXで撮影するのとはまた違った楽しさがありますな。
以下、1時間半ほど撮り歩いてみて気になった点など簡単なファーストインプレッション。
良い話と悪い話がある。どちらから聞きたい?
ということで、まずはポジティブな点から。
・流石はFoveon。ベイヤーとは違うのだよ。等倍拡大してみるとそれほどでもないのだけど、何というか画に力がある。明確にベイヤーとは違うなと。
・動作は思ったほどモッサリしてない、というか普通に使える。若干書き込みに時間がかかるくらい。RAW+JPG設定で撮影しております。
・SIGMA fpから追加された(と記憶している)ティールアンドオレンジ、フォレストグリーンなどのカラーモードが使える。こいつは遊べるぜ。
発売当初は例のメカダスト問題やフリーズ連発でろくに使えないクソカメラの烙印を押されることになったクワトロさん。
定価20万円ほどのこのカメラ。一時期は新品でも5、6万円くらいで投げ売りされていた記憶があります。
特に動作のモッサリ感を感じなかったのは、恐らく先人たちの罵倒にシグマさんが応え続けたアップデートの結晶なのでしょう。
このタイミングでクワトロさんを入手できた幸運と先人たちの並外れた忍耐、そしてユーザーに寄り添い続けたシグマさんに感謝。
さあ、ここからはネガティブの時間だ。
・たった90分程度の撮り歩きで既にメカダストの写り込みを4個確認。しかしこれは購入前から付着していた可能性も否めない。
一つだけ言えるのは「どこがメカダスト対策済みのシャッターユニットやねん。」ということ。こんなん笑うわ。
・EVFの見え味がレガシー。これ本当にピント合ってるの?と疑いながら撮影するしかない。ただAF自体は意外と優秀です。
空の薄雲にもビシッとピントが合うのはポイントが高い。こう言っちゃ何ですがPENTAXのレフ機よりずっと上等だと思います。
・バッテリーのもちの悪さが異常。既に容量の半分近くを消費。これはSIGMA機の宿命なので覚悟しておりました。ということで予備バッテリーを発注。
・これもSIGMAのカメラにツッコむのは野暮というものですが高感度撮影はISO400が限界かなと。高感度とは?
ちなみにワタクシISOオートで撮影しており、上限感度はISO200に設定しています。ISO200!!
以上、本日の感想はこれくらいですね。
今のところ主にメカダスト問題起因で「果たして俺はこいつを持ち続けられるだろうか…」が2割、残りの8割は「Foveon最高だぜ!」でしょうか。
恐らく今がお父さんの小遣いレベルの金額でFoveon機を楽しむ最後のチャンスなのではないかと。まだしばらくはSIGMAが面倒見てくれるだろうし。
皆さんもお早めにFoveonに染まるのがよろしいかと存じます。
Panasonic LUMIX G100 / Panasonic LUMIX G VARIO 12-32mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.
– 追記 –
購入時点でセンサーにゴミが付着していたのか私が撮り歩くうちに付着してしまったのか原因は分かりません。
どちらにせよ私が帰宅した時点でクワトロさんの総シャッター数は僅か1,700回強だったので、これでいちいちシグマ送りしていたらキリがない。
早速、完全自己責任でカバーガラスを外してセルフ清掃してみることにしました。
まずカバーガラスの脱着自体は精密ピンセットがあれば簡単だと思います。右側を外してピンセットで浮かせ、左側のボタンを押しながら引っこ抜く。
実際にやってみて、指から脂分を含んだチリが落ちる可能性があるので薄手のゴム製指サックを装着した方が安心だと思いました。
たぶん手順を間違えると絶対に外れないしカバーガラスが割れる可能性さえあります。ご注意を。
手順さえ間違えなければどれだけ不器用な方であれ簡単な作業だと思います。不器用な私でも出来たのですから。
一応室内でF13まで絞って白壁を撮影してみましたがチリは全て除去できたみたいです。
ワタクシ的にはどれだけ絞り込んでもF11までなので、F13時点で見えないごく微細なチリはどうでもいいやという感じ。
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コメント:4
- 狛 24-02-16 (Fri) 19:40
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楽しそうだ……。
そもそもの目と脳の作りが我々とは全く異なる生物が、我々並みの視覚を得るまでに進化した……が、進化の行き止まりに至った。
そのやり方じゃおそろしくエネルギー効率が悪いから、ただ視るためだけに一日中ご飯を食い続けねばならない。みたいな感じを受けますね。笑
ウチのDP2は、場合によっちゃ4枚でバッテリー1/3消費しますし。
それでも、正体不明な、エイリアン・テクノロジー感ある異様な画の迫力。ムスカ大佐になってしまいますよ……。
案外モノクロも好きだったりします。ある程度感度上げてもそれはそれって言えるし(言う)。
メカダストには絶望……と思ったら、このシールドガラスみたいなの外れるんですね!
ロマン機体ですねえ。 - RYO-JI 24-02-16 (Fri) 21:47
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以前、dp2 Quattroを買おうか考えたことがあるんですが、あのデザインがどうしても受け入れられなくて止めました。
しかしFOVEON機は一度手に入れてみたいものですねぇ。
写りは大きな魅力ですが、その他のネガティブ面を許容できるか不安はあります。
to-fuさんも狛さんもその辺り懐が広いなぁと思います。
それにしてもご近所のキタムラさんは危険な場所ですね(笑)。
掘り出し物がゴロゴロ転がっているだなんて。
645Zもそのうち中古コーナーに展示されたりして。 - to-fu 24-02-16 (Fri) 23:20
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> 狛さん
めちゃくちゃ楽しいです 笑 こんなに楽しいのはK-1、M10以来かもしれません。
まるで恐竜の進化を見ているかのような悲哀を感じますね…これフルサイズ化しても特性は全く変わらないのでは?
しかしアンバランスであるが故に魅力的で。たまーにビシッと決まると脳汁が溢れ出てきます。
そうかモノクロ!暗部ノイズなんて潰してしまえばいいわけで、これなら夜撮りもある程度楽しめそうです。
遅かれ早かれ結局セルフ清掃を体得しないかぎり維持できなくなると判断しました。大体このシールド要るの? - to-fu 24-02-16 (Fri) 23:29
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> RYO-JIさん
dp Quattroはあのデザインが辛いですよね。私も撮影中何度話しかけられたことか。
ベイヤー機がいくら進化してもFoveonのクリティカルヒットにはロマンがあるのと、やっぱりシグマの姿勢や
山木社長の人柄も熱烈なファンがいる一因になっているような気がしますね。往復送料無料、工賃も無料でセンサー清掃を
受け続けるってシグマ以外絶対できませんよ。リコールレベルのカメラを何年もかけて実用品に仕上げたり。
まあ、そもそも不良品みたいなカメラを売るなよって話になりますが 笑
中古店もほとんど無くなってしまったので、中古の現物が見られるキタムラサンは貴重な存在になりました。
ただやっぱり、昔みたいな掘り出し物はほとんどなくなってしまいましたねえ。
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