Diary

PENTAX 645Z / PENTAX smc PENTAX-FA645 33-55mm F4.5 AL

たぶん春以来約半年ぶりとなる京北の伏条台杉群生地を散策。
今月もまだまだ真夏の暑さが続くけど、このクソみたいな気候に人生を弄ばれることにいささかウンザリしてきたので体にムチを入れてやることに。
根が単純なもので、汗だくになってゼーゼー言いながら山道を登り下りしていると蓄積した鬱憤も消え去ったような気がする。

そういえば645Zで巨樹を撮影するのは今回が初めてのような。
手ぶれ補正すらない巨大な鈍器をじっくり構えて脇を締め、息をすうっと止めてバッシャコンッ!!とシャッターを切る。うわあ、たまんねえなあこれ…
645Zのシャッターショックがもたらす快楽はもはや麻薬。カメラ界のシンセミアといっていい。(もちろんやったことないので知りませんが)
この快楽を味わってしまうとメカシャッターレスカメラなど神への冒涜としか思えない。あんなものを使うと死後裁きにあうはず。

ただ流石に33-55mmは設計が古すぎるかなあ。
明暗差が大きいと強烈なフリンジが出て後処理ではどうにもならないことがある。

オープンソースのミラーレス一眼カメラ「Sitina 1」

そういえば面白そうなものを見つけました。すごいなあこれ。
センサーが今どきコダック製フルサイズCCDというのが面白い。
たしかに描写傾向、発色がライカM9辺りとよく似たコッテリ系で、今こういうのが出てきたら結構ウケそうな気がする。

エンジニアのZhang氏によると大量生産、収益化は難しいらしいけど、夏の暑さに頭をやられたどこかの企業が気まぐれで製品化してくれないだろうか。

2件のコメント

  1. 645Zでの巨樹撮影、カメラも本領発揮して喜んでいそうですね。まるで骨格の部分まで写っているというか、なんだか妙に画がどっしりして見応えあります。
    考えてみると、自分はミラーレス一眼でマトモに撮ったことがないんでした。
    ミラーやシャッターのショックがあって当たり前の感覚でいますが、デメリットであるとともに機体ごとの個性づけに大きく役立っていたとも思います。
    メカシャッターすら搭載してない最新型では、もう動画がチラついてるのを眺めてるようにしか……カメラとスキャナー(かなんか)の境目を踏み越えてしまったかのようでした。

    あくまで電子だというなら、いっそこういう冒険的なキットを入手できたら楽しいですよね。
    古き同人・同好会、失われし秋葉原電気街的なロマンとリスクに痺れます。リンクで出てきた電子ペーパーに撮れる?変なカメラとか、けっこうやってみたい。笑
    SNSに載せるのが普通、わかったわかった、それはそうとして、自分の心を満たすためだけの写真や機材があっていい時代ですね。

  2. > 狛さん
    撮影中、PENTAXはK-1を作る何年も前にこんなとんでもない代物を作ってたんだよな…と苦笑いしていました。
    あの時代に中判をこのサイズ感に落とし込めたのは本当にスゴイ。でもさあ、おたくが作るべきモノはこれじゃねえよなあ?笑

    以前所有していたSIGMA fpが電子シャッターのみのカメラでしたが、何かもう写真撮ってる気がしなかったですね。
    やっぱり趣味の世界って性能とか効率だけでは語れなくて。音楽やクルマなんかと同じなんでしょうね。
    ひたすら楽器を練習する人に「それ、打ち込みで簡単に出来るよ!」って言ったところで、そういうことじゃないんだよって話で。

    今のメインストリームに満足できない写真野郎は少なくないはず。こうした新しい試みが生まれてくると面白いですね。
    最近ではCDよりレコードの方が市場規模が大きいのだそうで、下手に利便性だけで売れているカメラが派手に散り、官能性全振りのカメラが細々と生き残る時代が来るかもしれない。少なくとも、自分が楽しめそうもないモノに大金はたこうとはあまり思えませんよねえ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。