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2018年 訪問した巨樹 BEST10


2017年に狛さんと京北の伏条台杉群生地を訪問して巨樹の迫力に当てられてしまってからというもの、昨年は本当にたくさんの巨樹たちと出会うことが出来ました。まさかここまでハマってしまうなんて…少しずつ記事にまとめてはいるのですが全く追いつかず、下手したら訪問したまま未掲載の巨樹が半分くらいは残ってるのでは…そんな状況ではありますが、ともかく昨年中に訪れた巨樹たちの中で特に印象に残った10本を紹介させていただきたいと思います。ああ、これは長くなりそうだ。

※実際にめちゃくちゃ長くなりました。どうしても眠れない夜だとか、本当に暇な時にでも目を通してやって下さい。文章が退屈すぎて良く眠れるかもしれません 笑


第1位 岐阜県郡上市 「石徹白のスギ」

いや、もうね…これしかありませんよね。どうしても年内にもう一度!ということで、年末にギリギリ滑り込みで再訪したんでした。凄い!!うわあああ!!と駆け寄りたくなる類の巨樹ではないんです。ただただ偉大で、静かで、ほんのり暖かい。実はスギではなくもっと神聖な何かなんじゃないか…そんな気もします。巨樹の魅力、その全てがこの1本に詰まっていると言っても大袈裟ではないはず。巨樹に興味のない方でも人生一度は訪れていただきたいですね。初回は絶対に一人で、出来れば早朝など他人と被らない時間に訪問することをおすすめします。


第2位 千葉県匝瑳市 「安久山の大シイの木」

…いえ、ここからは順不同とさせて下さい。僕の中で石徹白サンがちょっと飛び抜けちゃってますが、どれだけ考え抜いてもその他の巨樹に順位を付けることが出来ませんでした。どれも凄い!全部2位だ!ということで勘弁してください。このスダジイは思い出深い巨樹です。巨樹そのものの凄まじさもさることながら、ミスター巨樹・平山さんの魅力と言ったらもう。シイの木は地味である、そんな既成概念を打ち壊してくれた巨樹でもあります。360度どこから眺めても面白い。複雑な造形で見る角度によって表情を一変させるシイの巨樹は、彫刻とか建造物にも通ずる魅力があるように思います。そしてそれらとは違いイキモノなので、訪れるシチュエーションによってもまた表情を変えてくれるのが最大の魅力かもしれません。絶対に再訪したいですね。

・和歌山県伊都郡かつらぎ町 「十五社の楠」

まだ未掲載の巨樹なので写真は改めて…(画像を整理できてないとは言わない。)年末に訪れた和歌山県のクスノキ。一日に何本も巨樹を回っていると後半のものは印象が薄くなりがちですが、この日最後に訪れたにもかかわらず強く印象に残っています。非常に大きく、とても暖かい巨樹。周辺環境もまさに「人里の巨樹」感があって良い。ここに来るまでは正直ちょっと疲れたしそろそろ帰ろうか、と逃げ腰モードだったんですが、居心地が良すぎてなかなか離れることが出来ませんでした。京都から和歌山に向かってここに立ち寄ろうと思うとアクセスにやや難があるけれど、確実に寄ってしまうだろうなあ。


・兵庫県養父市 「別宮のカツラ」

このカツラは必見です。本当に良い。全国トップクラスの見応えに加えて、これはもう卑怯なくらい立地が良いです。高原地帯特有の澄んだ空気、眼前に広がる棚田と青空、そして氷ノ山。湧き水まで飲めちゃう。反則だよ。ここは年内に再訪するつもりだったんですが、近所のカツラを確認したら既に落葉した後だったので、養父市のカツラはとっくに落葉しているだろうということで諦めたのでした。うーん、でも積雪した大カツラも見てみたい気がする。(車で辿り着けるのか?)


・群馬県榛名市 「矢立杉」

これは悩んだんですが…矢立杉そのものは非常に立派な大杉なんですが、正直なところ印象に残っているかと言えばそこまででもないんです。高井の千本杉、横根の大スギ、岩屋の大杉…今回の選考からは漏れたものの、巨樹だけを見ればこの矢立杉よりもずっと印象に残っている、好きな巨樹がたくさんあります。でもなあ、ここは立地が良すぎる。この榛名神社が良すぎるんですよ。生きてるうちにまた榛名ルートを通れる機会があるんだろうか…と真剣に口惜しく悩んでいるくらい再訪したい神社です。どうしても巨樹ではなく神社の紹介になってしまいますが、でも立地も大きなファクターですよね?この逆で立地さえ良ければな…という悲運の巨樹もたくさんあるではありませんか。


・愛媛県四国中央市 「下柏の大柏」

今までに見たビャクシンの中で文句なしのナンバーワンです。樹高はそこそこしかないし痛みも目立つ。だけど印象に残るということはそういうことではないんでしょうねえ。とにかく風格のある巨樹です。この土地、風土の歴史のカタマリと対峙しているような気分になります。ぜひ間近で樹皮を見ていただきたい。この巨樹は再撮影したいんですよ。全然撮りきれなかったから。やっぱり一人で訪れないとトランス状態になるまでは集中できませんよね。


・大阪府豊能郡能勢町 「野間の大けやき」

1年間で何回会いに行ったんだろう。家族も連れて行ったし、友人も連れて行きました。うーん…7、8回は行ってる?もっと行ったかも。とにかく立派なケヤキの巨樹。やはり周辺環境が良いですね。周辺環境が良い巨樹はそれだけで好きになります。地域に愛されている樹というのはそれだけで良いものです。横のお宅のおばあちゃんなんて雨の日も毎日ここのベンチに居てますからね。非常に博識な学芸員さんのお話は必聴。隣の「けやき資料館」にいらっしゃいます。

・和歌山県日高郡美浜町 「龍王神社のアコウ」

こちらもまだ未掲載の巨樹なので写真は…ええ、勿体ぶっているわけではなくて、まだ整理できていません。ここも南国感ある周辺の集落含め素晴らしいですね。断崖絶壁の神社で待つアコウの巨樹。何かこれも反則的な香りがします。この辺りには有名なアコウが密集していますが、中でもこの龍王神社のアコウは素晴らしい。私のような日常的にアコウの樹を見ることのない人間が”アコウの巨樹に求める要素”をそれこそ勿体ぶらず、存分にアピールしてくれていました。何ともサービス精神旺盛なアコウです。早く記事にしてしまいたい。


・石川県白山市 「五十谷の大スギ」

近くの国天「御仏供スギ」と悩みましたが…初見の瞬間の興奮、インパクトではこちらが上回っていました。もしかすると訪れる順番が逆だったなら、ここには御仏供スギがランクインしていたかもしれません。とにかく北陸らしい規格外のウラスギです。これ見て驚かない人はいないんじゃないかなーってくらい。発見の瞬間あそこまで驚いた巨樹が他にあったかな、と考えてみましたが、ちょっと思い浮かびませんでした。説明不要。ぜひ会って驚いていただきたいと思います。


・兵庫県丹波市 「常瀧寺の大イチョウ」

このお方は外せません。初見のインパクトでは上の五十谷の大スギに次ぐかもしれません。イチョウという樹種自体不死に近いんじゃないかという気がしますが、この巨樹は一つの生命というよりも一本のイチョウの中に100くらいの生命、意思が宿っていそうな印象を受けます。俺はこっちに伸びるぜ、じゃあ俺はこっちだ!みたいな。何だか一個体としてはあまりに統率が取れていないような気がして、そこがまた魅力でもあるような気がします。だってどの幹(枝?)も主幹がダメージを受けたことをチャンスだ!くらいにしか感じてなさそうなんだもの。この巨樹を見ていると人間が滅びることがあってもイチョウは絶対生き残るだろうな…と確信します。たった2回しか訪問できていませんが、このイチョウとは何だか随分親しくなれたような気がするんですよね。1回ごとの滞在時間が長いからかもしれませんね。

これで10本上げたと思うんですが…
本当は選びたかった巨樹が他にもいっぱいあるんです。藤坂の大カツラ、糸井の大カツラ、地蔵ケヤキ、出島のシイ、波崎の大タブ、大智寺の大ヒノキ…あれもこれも。いくらでも出てくる。決して優劣があるわけではないんです。ただ、パッと思い浮かんだのがこの10本だったというだけの話です。考え込むとドツボにはまりそうだったので、インスピレーションで決めました。今年も素晴らしい巨樹との出会いが楽しみです。

コメント:4

19-01-14 (Mon) 13:27

新春特大号! なんて濃い記事なんだろう! 読むことに非常な喜びを感じます。笑

またこれも1位から大発表のto-fuさんスタイルですが、いや本当、石徹白の杉を超えて1位に輝くとしたら、それもまた難しいことかもしれませんね。
縄文杉や蒲生の大楠あたりが前評判通りにものすごければと思いますが、彼らはまだ未登場だし。
何より、ものすごいとか最大とかいう尺度じゃないところで強く心に残ってくる巨樹なので……なんというか、どうしようもないですよね。苦笑
写真にせよ、映像にせよ、とても残しきれず、また会いに行ってしまう樹だと思います。

2位筆頭に安久山のシイが入ったのは、地元人としては嬉しいニュースでした。
このクラスの馬鹿でかい椎は肩を並べるものが数点あるわけなのですけど、果たしてその傍らにミスターのような存在があるかというと……やはりそのことによって、頭一つこの椎が出てくる、印象に残ってしまうということはあると思います。
これこそストーリー勝ちの例でしょうか。笑
またぜひこの樹に驚愕し、平山さんのお話に耳を傾けにお邪魔したいですね!

他のランカーも、全てよく記憶に残っています。
自分の目で見たものでなくとも、to-fuさんの高揚、深い思考が印象に残ったのだと思います。
人や環境との関わり方をよく見ておられるところ、樹種が豊富なのも面白いところです。
野間の大ケヤキはあらゆる点でポイント高く、ぜひ訪ねたいなあと思っています。

そして、トップの写真で改めて見るに、この平安杉、台杉もやっぱり相当なもんですよね……。
この杉とも思えない、菌類みたいなフォルムは他にはない……只者ではないですよ。

と、見れば見る程話題が尽きませんが、今年も新たな出会いと発見があると良いなあと願っています。
自分でもやってみようかなあ、この企画。笑

to-fu 19-01-14 (Mon) 21:43

> 狛さん
たしかこの企画、狛さんかRYO-JIさんのところでアイデアを見かけて面白そうだと思ったのでチマチマ書き起こした気が。
狛さんではなかったなら、きっとRYO-JIさんの案だと思います。僕のはパクリですよ 笑

安久山のシイは本音を言うと単独2位かもしれません。
本当に平山さん、そしてあのお屋敷あっての巨樹なんですよね。あのインパクトには並大抵では敵わねえや!って気がします。
ぜひとも宿泊の予約を取って、ゆっくりお話など伺ってみたいですねえ。

石徹白さんと肩を並べるなら想像の域ですが縄文杉、蒲生の大クス、そしてやはり杉の大杉でしょうかね…
中でも縄文杉はこの道を進む以上避けては通れない気がします。いつかは…なんて言ってないで、元気なうちに行かないとな。
未だ見ぬ巨樹、そして再会したい巨樹。目的地が増殖するばかりで困ってしまいますが、今年もまた実りある一年にしたいものですね。とりあえず杉の大杉、ですぞ!

RYO-JI 19-01-14 (Mon) 22:21

いやぁ、この記事は読んでいて興奮しますね(笑)。
十五社の楠はやはり行かれていたんですね。
それはかなり好きなタイプの巨樹で、記事にはしていませんが再訪しています。
自分が見たのが2つだけなのは悔しい限りですが、まだまだ楽しみがあると思えば夢が広がりますね。
石徹白さんは今年の目標として捉えていますから待っていてください(笑)。

ちなみにこのアイデアは、自分じゃなくて狛さんだったと思いますよ。

to-fu 19-01-15 (Tue) 15:24

> RYO-JIさん
京奈和道を降りるのが面倒くさくて、十五社の楠は本当に悩んだんです。
いやー、でも降りて良かった!あれは良い巨樹ですね。再訪したくなるのも分かります。
というか奈良県の人はズルいですよね。京奈和道に名阪国道…無料だなんて本当にズルい 笑

あれ?狛さんのアイデアでしたか?
ベスト10は結構大変だったので、来年はベスト巨樹5選くらいに抑えようと思ってます…

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