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和歌山県御坊市 光専寺のイブキ


SONY α7RIII / SONY FE 24-105mm F4 G OSS SEL24105G

和歌山遠征の拠点とした御坊市総合運動公園のほど近くに位置する光専寺。ここに新日本名木100選に選ばれたビャクシン(イブキ)の巨樹が立っているというではありませんか。いえ、白状してしまうとこの「光専寺のイブキ」を朝一番で訪問したかったために、今回の拠点を御坊市総合運動公園に決めたようなものなのでした。


公園から少し下るとそこはもう太平洋。寒い…南方だからと舐めてかかりましたが流石に真冬。海沿いだけあって強風が吹きすさぶ中でガクガク震えながらコーヒーを淹れ、夜明けを眺めながらゆっくりと体を温めて光専寺へと向かうことにします。


軽自動車ならギリギリ抜けられるか?という路地の途中に光専寺らしき建物を発見しました。眼前に見えるアレが間違いなく目的のイブキでしょう。駐車スペースは無し、それ以前にこの路地は普通車では絶対ムリだと判断したので海の側のスペースに車を停めさせていただき、そこからほんの数分歩いて来ました。


和歌山県指定天然記念物「光専寺のイブキ」。前述のとおり新日本名木100選にも選定されています。樹種がビャクシンということでお世辞にもとてつもなく大きいなんて言えるタイプの巨樹ではありませんが、やはりこのうねるような樹皮には他の樹種では味わえない魅力がありますね。もちろん数値的には立派な巨樹でもあるのですが、ビャクシンの巨樹はむしろ巨大な盆栽、名木として語る方がしっくり来るような気がしています。


ビャクシンの大物は「下柏の大柏」、「法雲寺のビャクシン」を見てきましたが、そのいずれとも違うタイプのように思えます。筋肉質で力強い重厚感たっぷりな主幹、そしてその主幹から流れ出るようにしなやかに伸びた枝ぶりは高速シャッターで止めた水流を思わせます。タコは全身が筋肉の塊なんだそうですが、間近で見るこの幹なんてまさに筋肉の塊といった風貌ですよね。枝の切断面なんて見ても、もうみっちりと詰まっているのがお分かりいただけるかと。イナバ物置よろしく大人が100人乗っても大丈夫なんじゃないの?くらいのパワーを感じます。(乗ったりしてませんよ。当たり前ですが。)


温暖な地方の海岸の絶壁に自生することが多いというビャクシン。まだ野生のビャクシンはお目にかかったことがないので、ちょっと見てみたいですね。人の手によって植えられたものではないビャクシンの巨樹も存在するのでしょうか。県下においては案内板に記載のある串本町の「潮崎本之宮神社のビャクシン」が最大のもので、サイズだけで見るとこちらは第2位ということになります。串本町…近畿圏の釣り人にとって聖地のような場所でもあります。行ってみたいんですけど、和歌山県の中でもさらに最南端。京都からのアクセスがいまいちよろしくないんですよねえ。岡山県、静岡県に行くのと変わらないくらいの覚悟が要ります。


この天に昇る龍のような枝ぶりが本当に素晴らしい。道路に面しているため何本かの枝が切断されていますが、その魅力を損なうほどではありません。


樹高はそこそこですが枝が真横に大きくせり出しているため数値以上の迫力を感じました。


以前は外壁が土壁だったそうですが比較的最近設置されたと思われる白壁はイブキの箇所だけ塀が空けられ、道路からも幹を眺められるよう柵になっています。うん、これはつい立ち止まってしまいますねえ。実に嬉しい配慮です。


こうして離れて見ると分かるんですが、根元の保護のためなのか明らかに50cmほど盛り土されています。幹周6mということですが実際の根元を基準に測定するともう少しサイズアップしそうな気がします。立地上どうしようもないことではありますが、やや窮屈である感は否めません。

海沿いの牧歌的な住宅街に立つイブキ。新日本名木100選は単にサイズが大きい、立派というだけでなくのんびり眺められる、周辺のロケーションが良い等、環境を含めて総合的に選定されているようで個人的に好感を持っていますが、このイブキもその名に恥じないなかなかの名木でした。

2018/12/18訪問
「光専寺のイブキ」
和歌山県指定天然記念物・新日本名木100選
樹齢 推定600年以上
樹高 14m
幹周り 6m

和歌山県御坊市塩屋町南塩屋325

コメント:4

RYO-JI 19-02-26 (Tue) 23:34

昨年御坊を訪れた際、行きたいけど諦めた場所がまさにこのビャクシンです。
問題は駐車スペースが無い、もしくはちょっと離れた運動公園?と思って・・・。
諸先輩方の写真以上に迫力を感じますね。
周辺環境に恵まれていれば、もっと大きく成長していたんじゃなかろうかと想像してしまいます。
この特徴的な樹皮を目の当たりにして、自分がどう感じるのか・・・いやぁ、早く見たいです(笑)。
盛り土と幹が分かれていることもあってか、数値以上のサイズだなぁと思えますね。
うん、おっきな盆栽ですね、まさに!

で、明日27日は福井県に遠征ですか。
to-fuさんのことですからもうすでに出発していそうですが、どうぞお気を付けていってらっしゃいませ。

to-fu 19-02-27 (Wed) 19:49

> RYO-JIさん
車を停めるのに難儀しますよね…
日の出直後で交通量がほぼゼロだったので路肩に失礼しましたが、日中だったら僕も諦めてたかもしれません。
圧倒されるド迫力!という巨樹ではありませんが、写真もやる人間にとっては結構撮り甲斐のある相手だと思います。
実物を見ると確かな凄味がありますけど、いざ向き合って写真にどう撮る?と考えるとクセモノなんですよねえ…
とはいえ近畿圏のビャクシンとしては確実に五指に入る存在ではないかと。凄く良かったですよ。

流石ですね。はい、昨晩はホテル禅の里(ノールーム・足湯あり)に一泊していました。
改めて凄い巨樹だと思いました、岩屋の大杉。あれバケモノですよ。

19-02-27 (Wed) 20:22

もう、和歌山の巨樹なんかは、一大旅行を敢行せねば出会えない存在であるので、調べてもいません!
こうしてto-fuさんの記事で印象を得てからも、多分一度記憶の底に仕舞う羽目になり、いざ向かうとなった時にまた引っ張り出すことになりそうです。

周囲が狭い中で引き立つこの大きさとダイナミックなフォルム、良いですねえ。
ビャクシンは個体ごとに随分と印象が違い、数値があまり意味をなさないような存在感や独特の迫力があるように思いますね。
しぶい魅力を放っている巨樹、まさに名木とか芸術の粋がわかる人が楽しめるような存在ですね。
写真からも地域の温暖な雰囲気がよく伝わってきます。
こういう土地にこういう巨樹、旅情を誘いますねえ。

to-fu 19-03-01 (Fri) 2:21

> 狛さん
さすがの狛さんでも和歌山まではノーマークでしたか。
ひょっとしたら全国の巨樹を脳内にインプットしているのでは?と思っていたので、ちょっと安心。(何が?)
僕も非日常的な地域は完全にノーマークですねえ。いずれは着手してみたいものですが。

ビャクシンは本当、初期の頃に訪問していたら「うーん、微妙。」で終わっていたような気がしますね。
シイやビャクシン、カヤやマツなんかの良さが分かり始めてから、本当に楽しみの幅が増えました。
数百年生きているだけあって、よくよく見ると当然タダモノじゃないんですよね。
度重なる自然災害や伐採の危機を乗り越えて数百年あるいは千年以上生き続けるって想像を絶する人生ですもんねえ。

建物の扁平な屋根といい庭木の種類(なんかヤシ的な南国ぽいものが多かったです)といい、和歌山の海沿いは完全に亜熱帯の風景でした。京都から直線距離にしてたった100kmちょっとの場所がこう南国的な旅情を醸し出してくれると、自分は空間転移でもしちゃったんじゃないの?と状況に脳が付いて行かず、何だか不思議な感じがしました。

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