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京都府京都市 仁和寺の御室桜


Canon PowerShot G1X Mark III

京都市内では最も遅咲きの桜ではないでしょうか。(京北を市内と定義するなら「黒田百年桜」であるとか国指定天然記念物、常照皇寺の「九重桜」も遅咲き部門にノミネートされますが、あくまでも京都人以外にも伝わるであろう京都市内で、という意味合いです。)世界遺産仁和寺。その一角で国の名勝に指定された「御室桜」が咲き誇っています。そう、今まさに満開ということで、仕事の合間に買ったばかりのG1X Mark3を持って散歩がてら行ってまいりました。どうでもいい話ですが、御室(おむろ)はあのオムロン創業の地です。オムロだからオムロン…ははは。


国の名勝。巨樹で言うところの国指定天然記念物のようなものですね。国が指定する文化財の一つで、要するにとても貴重なものである!ということです。ありがたや。私の母親曰く「学生時代に御室桜を見て、初めて桜を愛でる気持ちが分かった。」のだそうです。


桜の木々の隙間から五重塔を…というのが定番の構図でして、旅行のパンフレットやらCMで使い古された感すらあります。今年の仁和寺の公式サイトを見るとドローンで空撮したと思われる写真が使われていましたが、ああいうのを見ちゃうとアイレベルからの人力撮影ではどう足掻いても太刀打ちできませんねえ。凄い時代がやって来たものです。


「御室有明」という品種。現在そのほとんどが八重桜ではなく一重桜となっています。数々の歌人に詠まれているとおり本来八重桜の一種ですが、枝が枯れてはまた別の枝が生え…と世代交代を繰り返すうちに突然変異を起こして桜本来の姿である一重桜戻ったのではないか?という説が有力なのだとか。桜はまだまだ謎が多いですねえ。

満開は満開ですが、やや葉っぱも目立ちます。本日は月曜日。先の土曜日曜は本日以上に咲き誇り、人混みもそれはそれは恐ろしいことになっていたのでしょう。日本人ってなんだかんだ言って行列大好きなマゾ気質な人が多いですよね。飲食店一つ取っても我が家の場合、私もヨメも行列店に並ぶくらいならコンビニ飯で済ませる方がマシだというタイプなので全く理解できません。


今年は3月後半から急遽五重塔の工事が始まってしまい、景観としては残念な感じになりました。遠方から来たと思われる多くの観光客がぼやいているのが聞こえましたが、そりゃそうですよね。わざわざこの時期にやるくらいだから急を要する内容なのでしょうが、いやでもわざわざこの時期にやらなくても!と思わずにいられません。もうちょっとだけ待てなかったんだろうか。


流石に文句無しに美しい。風もそよ風程度で、桜の心地良い香りがふわーっと辺りに漂っていました。今年はもう充分に桜の写真を撮ってきたので、今日くらいは写真よりも現地の空気を味わいたい。一つの対象と向き合うのではなく、もうその場所の空気に全身全霊預けちゃおう、みたいな。随分ゆっくりしていたような気がします。


ここの桜が散り始めると、京都の桜ももう終わりです。
見頃は残すところ2,3日くらいでしょうか。また来年を楽しみに待ちましょう。

御室桜は遅咲きで、背丈の低い桜です。近年までは桜の下に硬い岩盤があるため、根を地中深くのばせないので背丈が低くなったと言われていましたが、現在の調査で岩盤ではなく粘土質の土壌であることが解りました。ただ、粘土質であっても土中に酸素や栄養分が少なく、桜が根をのばせない要因の一つにはなっているようです。あながち今までの通説が間違いと言う訳ではなさそうです。詳しくは現在も調査中です。

仁和寺公式サイト 「御室桜の特徴」より引用


まあ、実は先週も来てたんですけどね。
5分咲きと知った上で訪れましたが余りに寂しかったので記事にはしませんでした 笑


人の出もまばら。これに500円はちょっと…ねえ。


うーん、御室桜は満開でこそ行く価値があるかな、と。
この5分咲きにしても、これならわざわざ遠方から来るほどのものでもないように思います。

近くの隠れ花見スポットなら(入場料が高いですが)「原谷苑」がオススメ。御室桜の開花時期に早かったらそちらへどうぞ。
原谷苑はアクセスに難があるのでバスなんて使わずさっさとタクシーで行ってしまうのが正解。余所者の観光客だと舐められると金閣寺方面の混雑ルートを通ってぼったくられる可能性があるので、必ず「仁和寺の裏を登って下さい。」と指定するようにしましょう 笑

「御室桜」
国指定名勝
樹齢 約360年
樹高 2~4m
幹周 目測50cm未満

コメント:2

19-04-18 (Thu) 16:26

樹形も育てられ方も梅のような印象を残す変わった桜だな……と思いましたが、咲いているところはやはり桜、それをすぐ目の前でこんもりと鑑賞できるのは独特な良さがありそうですね。
ほんとに桜の香りが楽しめそうですし、これは人気が出そう。古来から同じくにぎわっていたんだろうなと想像します。
一重桜に戻ったという話も面白いですね。桜はどうしても手をかけられるから、代謝も早いんだろうなと思いました。

今年は僕も例年よりも多く桜を見に出かけましたが、ほんと、桜を追っていると忙しい。あっという間ですね。
自分の贔屓を決めて味わうのがいいかと思うのですが、写真的には毎年同じようなものが同じような時期に撮られることになるから、工夫もしないと。
併せて新規開拓もしたいですが……とそんなことをやっている間に初夏が来てしまいそうですね。
でも、季節を楽しく味わいつつ、早く感じて過ごすのは悪い気分ではないかなと思った今年の春でした。

G1X Mark3、ほんとこれくらい映ればこれ一台で安心レベルですね。
写りの性能はわかった、あとは使い続けられる=愛着が湧くかどうか! という難関が待っている。
これは厳しい試練だぞ! 笑

to-fu 19-04-18 (Thu) 20:39

> 狛さん
自分の目線その目の前に桜の花が咲いているというのは本当に不思議な感じです。
仰るように梅であるとかツツジなんかを鑑賞するのに近いかもしれませんね。
これで樹齢360年だというから恐ろしいものですよ。36年だと言われても信じてしまいそうですから 笑

今年は長い期間桜が楽しめましたねえ。こんなに長いこと楽しめたのは前例がないかもしれません。
ホント、そうこうしているうちにもう四国の巨樹を調べないと!ですよ。
そろそろ近隣のケヤキやカツラのパトロールにも行きたいし、時間がいくらあっても足りません。

G1X Mark3は本当に良く出来たカメラですよ。
良くも悪くもキヤノンらしいカメラで、癖のない万能選手です。
良い機材が手元に残るかというと必ずしもそんなこともないので、今後使っていくうちに馴染むかどうかですね。
ちなみにXF10は手放しました。ファインダー無しは軽快な分、どうしても撮影の楽しさに欠けますね…

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