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京都府向日市 西向日五辻のクスノキ


SONY α7RIII / SONY FE 24mm F1.4 GM SEL24F14GM

毎朝恒例の朝練ポタリングで今朝は長岡京市まで足を伸ばしたわけですが、その帰り道たまたま見つけて足を止めてしまったクスノキ。人の営みにそのまま溶け込むような姿が目を引くではありませんか。近くに自転車を停めてじっくり眺めてみることにしました。


目立つ、とは言っても幹周15m以上の大物がゴロゴロしているクスノキですから、クスノキの巨樹としてみれば特に目を見張るようなサイズではありません。しかし私だって結構な数の巨樹を見てきましたからね。何やら良いオーラを身にまとっているものと、そうではないものの違いくらいは何となく分かるようになってきました。ええ、もちろんこちらは前者のタイプ。


クスノキの裏手には昔ながらのええ感じの中華料理屋さん。いやホント、自転車でなかったら餃子と瓶ビールから始めてラーメンでシメよう…なんてテンションが上がるところなのですが、今回はグッと堪えるしかありません。いやいや、クスノキの記事でしたね 笑

まず24mmの広角レンズで撮影しているので実物よりずっと細く見えていますが、それでもちょうど幹周の測定位置辺りがキュッとくびれているので、幹周はせいぜい4~4.5mといったところだと思います。ギリギリ巨樹認定されるくらいのサイズ。ただ根本はずっと逞しいので、実際に見た限りでは目通り5.5~6mクラスのクスノキに劣らないくらいの印象を受けました


電線や街灯も覆い隠すくらいの成長。他所の地域であれば、危ないからとバッサリ切られてしまっていてもおかしくありません。まあそれについては後述しますが。


通りの逆側から一枚。逆側、といっても私が来たのはこちら側からなんですけど。お?…お?…おお!という感じで、これは寄っていくしかあるまい!と自転車を停めた次第です。撮影していると近所の方がニコニコしながら声をかけてきました。我が子を自慢しにやって来たおやっさん、といった佇まい。少し話を伺ったところ、あまりにも落ち葉の量が多すぎるので最近越してきた方からの「切ってしまえ!」という苦情の数が物凄いのだそうです。これだけの姿になっても枝の剪定が行われていないことからも、きっと旧くからの住民はそれらのデメリットも含めて、親しみを持って共存してきたのだと思われますが…まあ私なんかどうしても巨樹側の立場に立ってしまいがちなものですから、後から越して来といて何百年も前からここで生きているクスノキにケチを付けるとか頭ン中おがくずかよ(失礼)なんて思ってしまうわけですが、まあなかなかに難しい問題だと思います。


その後、別の方からも声をかけられまして。「凄いでしょう?」って。
いやあコレは凄いですね。大きな木が好きで回ってるんですよ…なんて雑談をしていたら、せっかくなので幹をいっぱい触ってやって下さい、と。うーん、昔からの地元民は本当にこのクスを大切に想っているんでしょうねえ。つい足を停めてしまう良い巨樹って、そういう巨樹と人との良い関係が自然と伝わってくるものなんです。


向かいのビルの窓ガラスを割ってしまいそうなまでに接近するクスノキ。昨年の台風の日なんか凄かったですよー!とのこと。恐らく昨年9月の台風21号のことだと思われますが、その際に随分と大枝も折れてしまったようで、それ以前はもっと立派なクスノキだったのだとか。


車だってそれなりに通るし、商店街なのでもちろん人の往来もある。頭上に枝なんて落ちてこようものなら少なくとも重症は免れませんし、切ってしまいたいという気持ちもよく分かります。ただ、何百年も前からこの地に生きる貴重なクスノキですから、何とかして上手く共存できないものかな…などと考えてしまいます。一度切ってしまったら二度と蘇りはしないのですから。次にここを通る際、このクスはまだ生きているのだろうか。ひょっとすると今日はこのクスに呼ばれたのかもしれないな…なんて都合よく考えてしまうのでした。

     
もちろん巨樹データベース未掲載。詳細な住所も分からないのでGoogle Mapのスクリーンショットを。クスノキは画像2番目のピンクの丸の箇所。西向日駅近く、五辻の交差点を少し西に入ったところです。特に決まった呼称がない巨樹なので「西向日五辻のクスノキ」とでもしておきましょうか。

「西向日五辻のクスノキ」
樹齢 不明
樹高 目測約20m
幹周り 目測4~4.5m

コメント:2

RYO-JI 19-06-14 (Fri) 21:14

おおー、なんと地元にに溶け込んだクスノキなんでしょう。
奈良の大職冠のクスノキを連想しましたが、それよりも更に地元だけに知られた巨樹みたいですね。
新住民からの苦情や周囲の環境からすると、区画整理なんかで伐採されてしまう恐れがありそうで心配です。
旧来の地元民からも親しまれているようですし、いい感じの中華料理屋さん所有であればすぐにどうこうは無いと思いますが、
お見せの閉店とともに・・・なんてことがなければいいですねぇ。
町中の巨樹が成長していく難しさを感じざるを得ません。

19-06-15 (Sat) 9:44

ほんとに、いろんな巨樹があるものだな……と思います。日本は巨樹の国だと、それも。
孤高を誇っている石徹白の巨樹のような存在と対局にあるのが、まさにこういう巷の巨樹ですね。
比べるでもなく、それぞれ強い魅力で我々を引き付けるものがあると思います。
街中の建物に負けずに立っている姿、人々の往来との光景としての見栄えなど、思わず写真に撮りたくなる要素をいっぱい持っている。
それでも、落雷や台風と同等に、邪魔だから切ってしまえ! という人災でいつ姿を消してしまうかわからない。

こんな光景のすぐ近くに引っ越してみるのもいいかもなあ……などと、自分なんかは思うんですけどね。
落ち葉がすごいって、苦笑いしながら、でもこんなデカい樹がすぐ近くにあるんだからそりゃそうだよな、と掃除して、毎日見上げるのはかえってオツなものだと思うんです。
そりゃ色々苦労はあるでしょうが、後で引っ越してきてからぐちぐち言うのはお角違い、ここはそういう土地なんだよというところですね。
人の力で何とかできてしまうというところにも、巨樹というものの存在感の儚さや、人との近さを感じます。

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