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HD PENTAX-D FA 24-70mm F2.8 ED SDM WRを購入しました


PENTAX Q7 / PENTAX “01 STANDARD PRIME” SMC 8.5mm F1.9 AL [IF]

リミテッドレンズが3本揃い万全の体制となったペンタックス K-1。しかし人間とは業の深い生物です。α7RIIIだけではなくこのカメラでも巨樹を撮ってみたい…風景や星空だって撮ってみたい…だいたいボディが防塵防滴(それもペンタの防塵防滴は昔から評価が高い)なのに所有レンズが全て非防水ってどうなの?と、その欲望はとどまるところを知りません。とどのつまり、ズームレンズも1本だけ買ってみよう!ということになった次第。本当に1本だけですよ?候補はこの3本。

・HD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR

・HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR

・HD PENTAX-D FA 24-70mmF2.8ED SDM WR

というかまあフルサイズKマウントのズームレンズ(望遠以外)といったら、選択肢は事実上これだけしかないみたいなのですが。なおAPS-C専用レンズと光学設計が古臭いサードパーティ製は端から除外しています。以下、購入に至るまでのどうでもいい経緯を。

・HD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WR

ペンタックスフルサイズ機におけるキットレンズとも言える標準ズーム。キットレンズとして見るとやや高めのお値段ですが、その写りは実に評価が高い。スペック上は全く目立たない普通のキットレンズですが小型軽量・防塵防滴・高い解像力、と素晴らしい1本です。地味だけどいい仕事するねえ的で、如何にもペンタックスらしい。そういう意味では一番「使ってみたかった」レンズかも。他2本からは正直なところ”ペンタックスらしさ、メーカーとしての哲学”が全く感じられません。実際先日大阪のイメージングスクエアで試写させてもらいましたが、四隅まで充分に解像していて「え?この値段のレンズでここまで写っちゃうの?アリエナイ。」というのが私の感想でした。

to-fu的ネガ要素は28mmスタートという現代の標準レンズとしてはいささか中途半端な画角(巨樹にも星景、風景にも微妙に狭い)と暗めのF値(星景写真を考えると微妙)で、これらを考えると購入してもすぐに使わなくなってしまうのではないかという不安が拭えず。基本的にはソニーのα7RIIIと気分によって使い分けようと思っているので、使い勝手の面で極端に劣ると徐々に持ち歩くことがなくなりそうな予感がムンムンします。

信じられないくらい軽くてタフコンディションにも余裕で耐えうる、さらには写りの良さも文句無し。普段遣いのスナップレンズにするなら申し分ありませんが、それならやはりリミテッドレンズを使いたいので出番がないかなーというのが一回戦敗退の理由となりました。

ぶっちゃけ他の2本は「とにかく光学性能が優れたレンズを作りました」的な他メーカーにもよくある没個性的な良作ですが、この標準ズームにはそれらにない気合が入っているように感じます。今回の私の用途には合いませんでしたが間違いなく名作です。

・HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR

超広角ズーム。まずもって文句無しです。こっちを買っても後悔しなかったと思うし、実際24-70mmをポチる最後の瞬間まで悩みました。巨樹も風景もソニーに任せてしまい、ペンタックスのみが擁するスペシャル機能「アストロトレーサー」を活かした星景写真に特化させることでK-1の存在価値を高めようという使い方が期待できます。

しかし。しかしです。超広角ズームは既に所有していますが、やはり専門性が高すぎるんですよね。もちろん巨樹や風景にも使えますが、標準域と比べると飛び道具的になる感が否めない。マクロレンズみたいにここぞ!という時に欲しくなる1本ではあるんですが、私の性格を考えると15-30mmを買ったら絶対に標準域のレンズも欲しくなって28-105mmあたりを買い増しするに決まっています。え?そのお金どう工面するのよ?そこは未来視の能力を持つワタクシですから、ズームレンズを2本購入して家庭を崩壊させる、という未来を回避する方向で進めることにしました。

・HD PENTAX-D FA 24-70mmF2.8ED SDM WR

まあソツがありませんよね。2.8/24-70mmは既にソニーフルサイズ機でも使用しているレンズなので、その万能性については熟知しているわけで。一番後悔の少ない選択肢、言い換えれば最もつまらない選択肢に落ち着いてしまいました。既に28-105mmと撮り比べもしているので、画質が良好なあちらよりもさらに隅々までキリッと写し出す解像力番長であることは理解しています。そしてミラーレス専用設計のレンズと比べると棍棒のようなブサイクさですが、そこはそれ。今回完全に許容範囲内。デカかろうが重かろうがブサイクだろうがどうでもよろしい。K-1はチャラチャラしたアクセサリーではない。俺はこいつで写真を撮りたいんだ!ということです。


PENTAX K-1 / PENTAX HD PENTAX-D FA 24-70mm F2.8 ED SDM WR

早速試し撮りがてらハイライト食堂へ揚げ物を食べに行ってきました。ええ、私だって本当は揚げ物なんて食べたくないんですよ。でも試し撮りのためだから仕方ないではありませんか。え?おビールですか?隣の席の方のものではないでしょうか 笑

えーと…当たり前ですけど凄く「イイ」です。
写りの良さについては言わずもがな。現代のこのクラスのレンズの写りが悪いわけがありません。
リミテッドレンズ使いからすると何よりもその静かで現代的なAFに感動してしまいました。決して早くはないAFですがとても静かです。


よく切れる刃物のような解像感。エッジにシャープネスかけすぎじゃね?と心配になるくらいキリッとしています。かといって等倍で確認してみるとゴリゴリにシャープなわけではなく、輪郭が自然に溶けるような感じは残っているという。刃物研ぎでも本当に上手い方はキレッキレに研いだところで刃先にほんの少しだけネムさを残すと言いますが、まさにそんな感じです。リミテッドレンズとは対極にある良さですね。ああ、早くこのレンズで巨樹を撮ってみたいなあ。

コメント:4

RYO-JI 20-03-05 (Thu) 22:14

おおー、羨ましい、ハイライト食堂(←そこかよ)。

レンズ購入に至る経緯(悩み?)は読んでいてウンウン頷いてしまいました。
湯水のようにレンズ購入にお金を投入できる人はともかく、限られた枠内での選択に頭を悩ませているのは私も同じです。
自分の性格や手にした後の使い道を想定しつつ、標準ズーム(f2.8通し)か広角ズームか・・・しばらく悩みは尽きません。

20-03-05 (Thu) 22:43

うんうん、卒園式をリミテッドレンズで撮ったらさぞいい雰囲気になりそうだし、撮ってる方も味わい深い撮影になりそ……って、展開が早すぎて鼻水が出ましたよ!笑
的確かつ高テンションなテキスト、読んでいるこっちがソワソワしてきました。うーん、すぐ写真撮りに行きたい!笑

まったく、分析されている通り。僕も1本買うとしたら24-70mm/f2.8ですね。
ただ、お金がなかったので先に28-105mmを買ってしまい、それが分岐点になりました。
28mm端周辺で全枚数の82%を撮っている(であろう)統計が出ましたので、次は、そこを占って15-30mmとなったわけです。ええもちろん余さず活用しますよ、アストロのスイッチはどこだ……。

28-105mmを使ってしまうと、画角がかぶっている24-70mmを買う気がなくなってしまうという……本来、おかしいですよね。
初心者レンズ卒業! って売っぱらって買えばいいだけなのに、それができない。そもそもこれのどこが悪いんだ? 感が拭えないんです。マーケティングとして失敗じゃないか、これ。笑
いやまあ、28mmスタートは現代のレンズとしては狭いです。巨樹では無理しますしね。しかし、どうしてこう作ったか納得できる長所があるので、従来通り使っていくはずです。

PENTAX伝道師も書いてましたが、24-70mmは一見高性能没個性に思えつつ、慣れて来た頃に何かがわかってくる……らしく、そここそが28-105mmとの違いなんだろうなと。
確かに28-105mmの写りは道具感が強いです。張り詰めていて、記録的になりがち。このレンズが削ぎ落としてしまうところを含んですくい取ってくるのが24-70mmの役割だと、これも納得がいきます。

15-30mmは、これはこれで考えられたレンズだと思います。
30mmまで使える意義はすごく大きく、いや、30mmがむしろ本命。30-15mmと表記してもいい。前玉怖すぎていつも30mmに合わせて引っ込めてますしね。笑
ぬかりない装備で向かう巨樹や風景がどんな風に見えるのか、すごく楽しみですね!

to-fu 20-03-06 (Fri) 14:30

> RYO-JIさん
これだけの頻度で食べても毎回「うまい!」と感じるのが揚げ物の恐ろしいところですね。運動しないと…
限られた予算の中でやりくりするのも考えようによっては楽しいものですよね。
どんなものでも実際手に入れてからより、あーでもないこーでもないと調べ物をしているときが一番楽しいような気がします。
(なんとなくRYO-JIさんも次は超広角に手を出されるのでは、と私は予想しています 笑)

to-fu 20-03-06 (Fri) 14:51

> 狛さん
このところ悪いニュースばかり続きますし、景気づけにレンズの1本くらい買っても構わないかなと。
使い倒して良い写真を残せばレンズ代くらいすぐに元が取れるでしょう 笑

私ももし28-105を既に持っていて今回が2本目の購入だったら、間違いなく超広角を選んでましたね。
はっきり言って28-105の完成度の高さは異常だと思います。タムロンOEMが悪いわけではありませんが、
やはり念願のフルサイズ対応・自社製標準ズームレンズということで開発陣も気合の入り方が違ったのでしょう。

24-70、15-30も素晴らしいレンズであることは間違いないはずなので、我々もペンタックス・マスター目指して
このレンズを使い込んでいきたいですね。いやホント仰るように、このレンズで巨樹を撮ったらどう写るんだろうって
考えるだけでワクワクが止まりません。今度お会いするとき、もしよろしかったら巨樹めぐりしながらお互いのレンズを
交換してみても面白そうですね。(それにしてもまさか狛さんとペンタックスレンズ交換を楽しめる日が来ようとは
1年前の私には想像もできなかったことです 笑)

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