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LEICA Q

スーパーの青果コーナーを物色していたら近所のおばあに出会う。おばあはリンゴを手に取って、年寄りに1個丸々は多すぎるんよ…と笑いながら言い、手元のナイフでリンゴを1/4だけカットしてレジへと向かった。ええ?そんなジャンルあるんですか?と驚いている私を横目に、主婦たちが次々とリンゴを手に取る。そやんな、1個は要らんしな、などと言いながら皆一様にリンゴを好きなサイズにカットしては買い物カゴへと放り込んでいく。中には素手でリンゴを破壊して切れ端を持っていく猛者までいた。そうか、自分が知らなかっただけでこういう買い方もあったのか!と目からウロコだった私は、無残に破壊されたリンゴを手に取り、それを出来るだけ丁寧に1/2ほどカットして備え付けのビニール袋に入れた。そこで大声が響き渡る。

おばあちゃん、これはあかんよ、ダメ。なんてことしてくれるの。いやいや売り物を勝手に切ったらあかんよ。などとレジ前で店長と思わしきおっさんが叫んでいる。そらそうやな。大体これレジでどうやって打つねん。このリンゴどないしよかな…などと戸惑いながら周りの主婦の反応を眺め、邪魔くさくなってリンゴをシャクッ!と齧ったところで目が覚めた。危うく万引き犯になるところであった。


液晶モニターの出来が異常に良く、撮影しながらその画像を再生しては「俺はなんと素晴らしい名作を撮ってしまったんだ!」とテンションが上がるタイプのカメラがある。ライカM10はこのカテゴリーに属する。このタイプの欠点としては、自宅に帰ってPCのモニターで撮影画像を眺めると、興奮しながら撮って持ち帰った写真のあまりのしょうもなさにガッカリさせられる点が挙げられる。ディズニーランドのパーク内ではルンルン(死語)で例の耳を着けていたくせに、舞浜駅に到着すると途端に投げ捨てたくなる。あの感じである。

ライカQはその逆だ。液晶モニターがしょぼく、何を撮ってもパッとしない。ああ、このカメラ駄目だなあ。撮ってて何も面白くない。などと思うのだけれど、帰宅して大型モニターで撮影画像を眺めるとその鮮烈な解像感に叫び声を上げたくなる。非常に優秀なコンデジであるGR IIIなんかと比べても、センサーサイズの余裕なのかそもそもレンズの素養が違いすぎるのか、画像の鮮烈さにかけては実際ちょっと格が違うように感じる。こういうカメラの魅力は店頭で触って液晶モニターで撮影画像を見返すだけでは絶対に伝わらないはずなので、色々もったいないなあと思うわけで。Qはいいぞ、という話。

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