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TTArtisan 50mm F0.95 ASPHを購入、からのピント調整と試し撮りを


Panasonic LUMIX DMC-GX8 / Panasonic LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8 ASPH.

先日購入したTTArtisan 90mm F1.25があまりにも良かったもので、暇に飽かしてWebの海を徘徊していたらついつい購入してしまいました。ええ、お次はTTArtisan 50mm F0.95 ASPHでございます。私クラスの庶民になると月に何本もレンズを買っていると資金が枯渇するのが道理。ということで今回はマップカメラの中古品を購入することに。

この手のプアマンズ・ノクチルックスというとどうしても以前新品で購入した7Artisans 50mm F1.1やVoigtlander NOKTON 50mm F1.1の悪夢を思い出すわけです。どちらも私の基準からすると「重い、寄れない、あまつさえ肝心の写りもいまいち」という明らかなクソレンズだったもので…結局どちらも購入価格から考えたら馬鹿みたいな金額で売却する羽目になりましたからねえ。まあ後にクソレンズだと理解した上でNOKTON 1.1/50は中古品を買い戻していますが。今回は一発目から中古購入なので、もし外してもダメージは最小限に抑えられるかなと。人間は学習する猿ですから。


まず外装について。ビルドクオリティは1.25/90同様に高いです。むしろ絞り環のクリック感は後発の90mmよりも良好。自信ありげにアピールするオレンジ文字の「0.95」とでっかい白抜き文字の「50」がたまらなくダサいですが、外装の質で言えばコシナ製NOKTONに遜色ないと思います。TTArtisanの2本を触ってみて本当に中華レンズも進化したものだと感心させられました。

あ、ついでに言うなら銘板の「DJ-OPTICAL 云々」というフォントデザインは未だに中華レンズ全て共通でイケてないですね。何故この目立つ場所のフォントには一切こだわってくれないのか謎すぎる。レンズのデザインにこだわるあまり、わざわざ社内で独自フォントまで作り出してしまったシグマさんを見習っていただきたいところ。あのフォントは惚れ惚れするくらい綺麗だと思います。フリーフォントとして配布してくれんだろうか。


先日購入した1.25/90は無限遠がややオーバーインフ気味でしたが私的に許容範囲内なのと、90mmという画角もあって原則ビゾフレックスでの撮影を考えていることからピント調整はせずにそのまま使うことにしました。が、こいつはちょっと許容できるレベルではない後ピンだったため調整することに。

えーと…ええ、確かにマップの「付属品」に記載のあったトリセツ兼保証書が付属していましたが、ピントの調整方法が書かれた紙や調整用チャートは欠品してますなこれ。むしろトリセツ兼保証書の方がいらんねんけど。まあなんとなく分かるので自力でやってみることに。

まず真鍮製?リングの外周にあるトルクスネジを緩めます。あ、調整用ピンは付属してるけどトルクスドライバーも無いやんけ!こちらも私物のドライバーで何とかしましょう。結局トルクスのT5が適合しました。欠品されている方はトルクスのT5をご用意ください。(余談ですが、付属のドライバーがかなりちゃちい&ネジが結構固めだったので、レンズにキズを付けたくない方は予めまともなトルクスドライバーを用意しておいた方が無難かもしれません。有名なVESSELのものでも500円くらいです。)

トルクスネジを緩めたら内側にある穴に先の細いピンを差し込み、左右にグリッと回して調整します。今回後ピン気味だった私は反時計回りに。もし前ピン傾向の場合は時計回りに回すことで調整して下さい。デスクから目測2mくらいの位置にブツを置いて、それを撮影することで距離計とピント面のズレを修正しました。

さあ、試し撮りへ。


LEICA M10 / TTArtisan 50mm F0.95 ASPH

F0.95開放。ぬおお、なんじゃこりゃ。人間の目がF1.0だとされていますが、これがそれよりもさらに明るいF0.95の世界なのか。というか開放だとピント面が薄すぎてファインダーでピント合わせするのは無理があるかも。右目に合わせたはずのピントが目ヤニに来ています 笑


こちらもF0.95。ぶっちゃけこれ、同じ中華レンズの7Artisans 1.1/50はおろか日本が誇るコシナ製NOKTON 1.1/50よりも画質良くないか?


F1.4。画質がかなり安定してきた印象。


F2.0。樹皮の質感までしっかり描写できております。ああこれ確実にNOKTONより良く写るわ。


F5.6。リサイズした後の画像で恐縮ですが、奥のクスノキの葉っぱ一枚一枚までしっかり解像しています。ただし光の射し具合によっては、ここまで絞っても周辺光量落ちが大きめに残ってしまうかなと。


F2.0。逆光耐性も良好。これだけ大口径のレンズで付属レンズフード無しとかナメてるの?なんて思っていましたが、別に無くても困らないレベルですね。私としては結構重いレンズ(690g)なので、肩にかけたときの遠心力でドアや壁にぶつけてしまうのを防ぐため社外品のレンズフードを着けるつもりですが。


最後もF5.6。いかがだったでしょうか。ズミクロン50mmやコシナツァイスのプラナー50mmのようなパキパキに解像するレンズではありませんが、これは主力として常用できる一本なのではないかなと。ええ、私も普通の写りに飽きたときの飛び道具として買ってみたレンズですが、主戦力の一本として活躍してくれそうです。

あ、TTArtisansのレンズの作例を漁っているとどう見ても「お前プロパーで買ってねえだろ。」と苦笑いしてしまうようなレビューサイトがいくつも出てきて辟易しましたが、ワタクシ誓ってメーカーから一銭たりとも受け取っておりません。というかメーカーの広告塔をやるのに何が悲しくてマップの中古品買わなあかんねん、というアレ。

コメント:2

RYO-JI 22-01-28 (Fri) 22:06

TTArtisans、評判もなかなか良いですねぇ。
カタイ頭にこびり付いた『中華レンズなんて・・・』という思考はもうキレイさっぱり葬り去らないといけませんね。
というかこの手のレンズを手にすると、飽きて退屈だった散歩が俄然楽しくなりそうです。
そろそろ私も2022年の初レンズが欲しくてなりません(笑)。

to-fu 22-01-29 (Sat) 17:02

> RYO-JIさん
色々作例など調べてから購入しましたが、悪く言っている方はいませんでした。
ここまでのクオリティで中華レンズが作られるようになるとコシナさんもうかうかしていられませんね。
私も中華レンズというと安かろう悪かろうのイメージがありましたが周八枚で一気にイメージが変わりました。
RYO-JIさんも試しに一本ぜひ 笑

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