- 2023-12-17 (Sun) 11:48
- LEICA APO-SUMMICRON-M 90mm F2 ASPH. | 買ってよかったもの
LEICA M10 / LEICA APO-SUMMICRON-M 90mm F2 ASPH.
2023年。今年は何を買ったかなあ。
一番大きな買い物といえばフルサイズのソニーEマウントを一式処分してGFX用レンズに買い替えたことだと思いますが。
どうでもいいところだと突然死したWi-Fiルーターやオーブンレンジの買い替えなど色々ありましたっけ。
そのあたりまで含めると収拾が付かなくなるので、とりあえずカメラ趣味関連のものから挙げてみたいと思います。
第1位 Nikon Z f + SmallRig L-Shape Handle for Nikon Z f
今年も男らしく第1位から発表。まあこれしかないかなと。
大昔ニコン銀塩一眼レフユーザーだった私としては当然外観に惹かれて購入したわけですが、使い心地も実に秀逸なカメラですね。
スペック的には特に尖ったところがない。でも必要十分な画素数、そしてIBISにバッテリーのもち、液晶モニターやEVFの綺麗さ。
後発でスペック的により優れた機種が発売されたところで「でも俺にはZ fがあるしな…」と流せるだけの余裕が感じられる一台だと思います。
ある意味ライカM10を持ち歩いているときの感覚に近い。これは決して大袈裟でなくカメラ史に名を残す名機になりそうな予感。
見た目どおりグリップが浅くて持ちにくいのでルックス、重量的にデバフがかかりますがハンドグリップ装着推奨。
ニコン純正品、SmallRig社のものどちらもアルカスイス互換レール付きです。まあ今や業界標準ですね。
私的には予約開始直後に即予約はかなり思い切った決断でしたが、これは本当に買ってよかった。文句なしの1位です。
第2位 SONY VLOGCAM ZV-1 + シューティンググリップ GP-VPT2BT
人生初のVLOG機。ただし動画機能なんて一度たりとも使ったことががない。使う気もない。そんなカメラ。
単純に今の時代「そこそこよく写る大きめセンサーのズームコンデジ」の選択肢がほぼ存在しないため購入しました。
このポジションには本来RX100シリーズが鎮座していましたが、性能も価格もアップしすぎて別のカテゴリーに去ってしまった感があります。
現行のRX100M7なんてジュウナナマンエンですってよ奥様。実質、ZV-1は初代RX100の遺伝子を受け継ぐコンデジといってもいいのではないかと。
なお後継機のZV-1 IIはどう見てもスペックダウンして値上げしただけの機種なので、余程の理由がないかぎりZV-1の購入推奨。
これ、記録写真用カメラとしては必要十分な一台だと思います。
細かいところにケチをつけ始めるとキリがありませんが、1インチセンサーなので写りも流石にスマホよりはずっと良いですし。
旅先でこれを立てて家族でサクッと記念撮影とか。あ、一人旅ででっかい三脚に一眼付けてセルフショット…なんてのも
結構恥ずかしいものがあるので、そういうときにも活躍します 笑 これならちょこっと立ててサクッと撮影できる。
ムスメとその友人を遊びに連れて行った先でスナップ撮影→プリントして後日親御さんに渡すことが多いのですが、そんなときはこのカメラ一択です。
なんというかアレですね。ライカや一眼機構えてパシャパシャやってると「たまちゃんのお父さん感」がキツすぎて不審者情報が出回りますから…
第3位 ポケット三脚 Ulanzi M12
これも旅先便利グッズ。
色々思うところがあって旅先でセルフショットを残す機会が増えた2023年。
ガッツリ巨樹を撮影するならまともな三脚を携行するのでそちらを使えばいいのですが、そうでないときはやはり邪魔くさい。
これをリュックに放り込んでおいたことで「そうそうこれこれ。持ってきてよかったー。」なんてことが何度もありました。
所詮安物ですからライカM10+広角単焦点レンズくらいの重さが限界とはいえ、あるとないでは大違い。
カメラの予備バッテリー約2本分程度の超軽量という点が有難いのです。
たしか1500~2000円くらいで購入。今年1年間だけで既に元を取ってやった感がすごい。
第4位 FUJIFILM GF 110mm F2 R LM WR
本当はEマウントレンズ一式と引き換えに入手したGF 20-35mm、32-64mm、110mmの3本をランクインさせたいのですが、代表的なのがこの一本。
正直私の残念な懐具合では、このタイミングでないかぎり購入できなかったレンズだと思っています。
ムスメの記念日に撮影するなら絶対このレンズ。その他、日常スナップでも風景にネコ写真にと大活躍しています。
GFXの描写力を髄まで味わうならGF 110mmを買っておけば間違いない!
私としては今年手に入れた3本+元々所有していた軽量単焦点&ズーム勢だけでもうGFXマウントのレンズは十分かなと感じております。
どれもこれもとにかく高額なので助かる気持ちが半分、写真趣味的には無茶してでも手に入れたくなるような新作レンズが出てほしい気持ちも半分ですねえ。
第5位 FUJIFILM X-H2
2023年初めての大きな買い物だった記憶。
といってもX-Pro3とZ fcを下取りに出してのリプレイスだったため持ち出しゼロなんですけど。
X-Pro3もよく写るカメラでしたがX-H2で撮影して感じたことは「もうフルサイズ要らなくね?」でした。
正直一昔前のフルサイズセンサー機(我が家のカメラだとLEICA Q、PENTAX K-1あたり)と比べたら全く遜色ない画質だと思います。
まあ、X-H2自体がNIKON Z 5並みのサイズなので「これ買うならフルサイズの小型機でよくね?」という見方も成立しますけれども。
流石に質感や操作感、レスポンスなどはZ 5クラスのカメラと比べると1段、2段上の仕上がりです。
今後これとZ fをどう使い分けるか…実際かなり微妙なわけですが、やっぱり家族写真なんか撮るとフジ機の方がいい感じに仕上がるんですよね。
実家に送るムスメ写真を撮影するならGFX50SIIかX-H2になるよなあ。というのが今の結論。
ただ正直、この一年間のフジフイルムの日本市場の扱いに関しては大きな不満を感じております。
いや分かるんですよ?アホみたいに円安が進み、私含めた多くの日本人が本当に貧しくなりましたし。
いくらドル建てだアメ株だと足掻いてみたところで結局のところ円通貨で暮らしてるわけだし。ねえ。
これだけ雑な扱いされてまで「ワタクシめにカメラをお恵み下さいー」とヘコヘコ頭を下げるのは癪だな…と思わなくもない。
今のところ、来年はあまり積極的にX、GFXマウントのレンズを増やそうとは思えないかなあ。
———————–
という感じの2023年でした。
あとは27インチ+20インチのデュアルモニターだった環境を、32インチ4Kモニター1枚にまとめたり。
視線があっちこっち忙しなかったのが楽になって、眼精疲労的な問題も少しは改善されたのかなと。
来年買ってしまうかもしれないカメラ関係機材は噂のX100V後継機と、奇跡でも起きないかぎり発表されないであろうK-1 II後継機くらいでしょうか。
もうスペック競争は私の興味の持てないところまで行き着いてしまったので、それこそ借金してでも欲しくなる想定外な1台の誕生を待ちたいものです。
OMDSからμ4/3単焦点コンデジの「OLYMPUS PEN」とか出ないだろうか。
もちろん銀塩PENサイズ、真鍮外装で。今なら結構ウケると思うんだけど。
コメント:4
- RYO-JI 23-12-18 (Mon) 21:42
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おおー、もうそんな時期ですか!
まったく考えていませんでしたよ(私は年末ギリギリになりそう)。
外野ながらZ fと110mmは納得のランクインです(笑)。
どちらも高くて簡単に手が出ませんが、それに見合うだけの価値はあるんじゃないかと思ってます。
一方でZV-1は意外な結果、SONYさんには悪いですが。
RX100にイマイチ愛着が湧かなくなっているので少し気になる存在ですね。
Ulanzi M12は使い勝手が良さそう、ですけどこれを使うカメラがないのでまずはそっちが先かと(笑)。
しかしFUJIFILMはこれまで良い印象しかなかったんですが、昨今の在庫がないない状況を鑑みると嫌いになりそうな自分がいます。
人間で言うなら、容姿端麗頭脳明晰だけど人間性が最悪みたいな。
カメラやレンズはとても良いんだと思いますが、メーカーがそういう姿勢ならカメラ機材そのものも嫌いになるのも時間の問題。
本当に残念なことです。 - to-fu 23-12-19 (Tue) 9:23
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> RYO-JIさん
仕事の合間にチマチマ書き連ねていました 笑
Z fはガワばかり注目されますが純粋にカメラとしての完成度が高いと思います。
ネガを挙げるならボディに見合ったレンズが無いことくらいしか思い浮かびません。
ZV-1は趣味用カメラとして見ると凡庸で退屈なんですけど、一家に一台的な記録用コンデジとしてはまあまあ
イケてるんじゃないかと。本音を言うとRYO-JIさんがお持ちのX30の現代版みたいなものがあれば買い替えたいです…
フジは生産が追い付かないまでは分かるんですが、日本で受注停止にしておきながら海外では何事もなかったかのように
販売を続けていたのが印象最悪でした。バックオーダーが捌けないうちに新製品の情報だけバンバン流れてきますし。
キヤノンさんが発表予定だった超望遠レンズは、現行品のバックオーダー優先のために発表延期になったそうです。
私はキヤノンの対応の方が誠実に感じて好感が持てますけどねえ。とにかく今年のフジは最低最悪。 - 狛 23-12-20 (Wed) 8:46
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今年も来ましたね。そろそろだな……と思ってました。
カメラがここまで並ぶとは……壮観としか言いようがないです。
自分としてはぶっ飛んだ値段を見るだけで気持ちが折れてしまうので、新型を追う必要もなくなり、to-fuさんのブログだけ読ましてもらえりゃ十分だよ内容濃いし、という一年でした。すみません。
Zfが1位、レトロ路線はやっぱりそこまで好きじゃないんですが、このカメラのことを見直しました。
ニコン自身このカタチに愛着があって、いつかは復活させたかったのかもしれませんし、気持ちが入っていいカメラになったのなら幸せなことかもしれません。
コンデジ部門の選択肢はぜひ増えてほしい。ジャンクBOXでフィルムコンパクトを里芋みたいに拾ってきて……みたいな遊びがデジタルでもできれば楽しいんですが、実際はそうもいかないですし。PENはいいかも。ハーフ版みたいなちゃんと小さいPENの方で。
富士は、そうなんだなと唸りました。昔から定期的にユーザーに蹴りを入れてきますが、心証良いようにやるのが苦手なんでしょうかね。
日本が貧しくなってるのは身をもって実感していますが、もう少し寄り添ってくれると……厳しいか。
……というさなか、、ペンタのK-1 IIIの一文には爆笑してしまいました。「開発中」!? 過ぎたリップサービスか、4月1日まで待てなかったか。笑
と笑いつつも、写真・カメラの火をとろ火で灯し続けるつもりなら、もはやいっそ「10年間同じカメラを使う」を標榜してしまうのもアリな気もします。
カメラメーカーには楽しませてもらいたいですが、結局、写真はユーザー自身が撮る・作るものですしね。 - to-fu 23-12-20 (Wed) 19:05
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> 狛さん
色々買いましたが今年は買い替えが多かったので、実はお金をあまり使ってなかったりします 笑
しかしカメラの値段…いかれてますよね。ソニーの初代RX100が4~5万円で高級コンデジって言われてなかった?
とか考えると、もうマニアしか買わないオーディオみたいな世界になってしまったんだなと悲しくなります。
Zfが斬新だと思ったのは、この手のカメラってそれっぽいガワに売れ残りのセンサーやら詰め込んだものばかりだった
ところに、最新の部品をこれでもかとぶち込んできたことだと思うんです。焦点距離と連動して駆動を変える手振れ補正とか、
上位機のZ9やZ8にも採用されてないんですよね。思い切ったことやるなニコン!と驚きました。
ただそろそろ、ポケットに放り込んで毎日持ち歩きたくなる上質なコンデジが出てきてくれると嬉しいかな、と。
ペンタのMX-1なんか、あれ今の1インチくらいのセンサーで組み上げたらかなり売れるんじゃない?と思いますよ。
K-1 IIIは笑っちゃいますよね。え?そもそもホントにやる気あったのかよって 笑
まあ開発がある程度進んでるなら先日の「PENTAXちゃんねるLive」とやら(あれは最悪だった…)で自信満々に
アピールしていたと思うので、せいぜいコンセプトが立ち上がったくらいなんでしょうけど。
デジタルは銀塩メカと違ってカメラを作り続けないといずれ基盤が死ねば写真文化そのものが失われるのが致命的ですね…
性能とお値段が行き着くところに到達したら、もう破滅以外の未来が無いという。せめて我々が生きている間は何卒。
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