- 2018-11-20 (Tue) 16:22
- FUJIFILM XF 10-24mm F4 R OIS | イチョウ | 大阪府 | 巨木たち(地域別) | 巨木たち(樹種別)
FUJIFILM X-Pro2 / XF 10-24mm F4 R OIS
日本酒を買いに亀岡市まで出るついでに野間の大けやき方面を回ってみることに。そういえばこの「安穏寺のイチョウ」はマップにチェックしておきながらまだ訪問したことがなかったなと、今回立ち寄ってみることにしたのでした。
綺麗に色付いてはいるのですがちょうど根本で工事が行われており、撮影するには少し間が悪かったかもしれません。しかしタイミングなんか待っていたらすぐに葉が落ちてしまうわけで。なかなか上手くは行かないものです。
かつて主幹があったと思われる欠損部位にはお堂が置かれていました。主幹が現存していたら、さぞや壮観だったことでしょう。巨樹・巨木林DBによると幹周8.9mとの事ですが、8.9mのイチョウの巨樹という数字だけを元に訪問するとちょっと拍子抜けしてしまうかもしれません。巨樹としてではなくイチョウの黄葉を楽しむにはむしろ贅沢すぎるほどのサイズで、根本から全方向に枝分かれした幹に茂る葉はそれなりに見応えがありました。
秋空に映える黄葉が十分に綺麗ではあるものの、既にかなりの量の葉が落ちた後であるようでした。イチョウの見頃というのは実に難しいですね。桜みたいに一斉に咲いて散ってくれるものなら読めなくもないんですが、黄葉のタイミングに個体差がありすぎて全く読めないから困ります。
この量を見てしまうと、やっぱり黄葉してすぐに訪れたかったなと少し悔しい気持ちも。
まあいいか。上手くいかないから面白いんだ。
こうしている間にも少し強めの風が吹くと桜吹雪ならぬイチョウ吹雪が降りしきる。これがまた美しく、カメラを置いてしばし眺めてしまいました。この分だと今週末には随分と寂しいことになっているかもしれません。
安穏寺の正面からは大阪府最大を誇るイチョウの巨樹「倉垣天満宮のイチョウ」の姿が確認できます。
「安穏寺のイチョウ」
樹齢 不明
樹高 約20m
幹周り 8.9m
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コメント:5
- 狛 18-11-20 (Tue) 20:12
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これ、8.9mないですよねえ……でも許す!(偉そうに) というような美しさがある樹だなあと思いました。
それもこれも時期がいいからなんでしょうが、岩山のようになってしまうイチョウ巨樹の中にあって、この樹にはどこか花道の作品でも思わせるような優美さを感じます。こう活けてあります、みたいな。
主幹が失われていることも、むしろこの樹の物語となっているかのようです。主幹があったならば今の姿はない。そこにないという空白が意味を語るタイプ。
空に這う枝模様も絵になってますねえ。もう半分以上散ってしまったようですが、それでも綺麗だなあと思います。
イチョウにはほんと無限のフォルムがあって、全く別種の樹を見ているかのように楽しめますよね。
こちらも明後日あたりから最低気温が一気に下がるので、そろそろイチョウ偵察隊に出かけて来ましょうかね……。 - to-fu 18-11-20 (Tue) 21:17
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> 狛さん
この幹周は一体どこを計測したものなんでしょうね。それぞれの幹を測ったんでしょうか。
巨樹としてはちょっと…樹形を愛でる、名木のカテゴリーに入っていた方が納得できるかもしれません。
ただ仰るように、このイソギンチャクともウニともつかないような外見には個性があって、中途半端に大きい普通のイチョウよりはこれはこれで見応えがあると感じました。どうせなら夏場のこんもり茂った姿も見ておけばよかったと少し後悔しています。
こちらの紅葉はどうもいまいちだった上に気付けばシーズン終盤で既に散り始めているので、これから楽しめる狛さんが羨ましいです。僕も今年最後のイチョウということでもう一度常瀧寺の大イチョウまで行ってこようかなあ。 - RYO-JI 18-11-21 (Wed) 22:08
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- RYO-JI 18-11-21 (Wed) 22:15
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↑スミマセン(汗)。
主幹は無くともそれを補っておつりが出るくらい美しいフォルムのイチョウですね!
黄葉もちょうどいい具合じゃないですかね。
黄色い絨毯もちょっとあって・・・。
ただ工事は・・・。
こればっかりは仕方ないですけどね。
自分も最近そういう事態に出会ってしまって、せっかくの機会なのに泣きそうでした・・・。 - to-fu 18-11-22 (Thu) 19:02
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> RYO-JIさん
巨大ではないけれど、こういう木もまた良いものですよね。個性があるとそれだけで楽します。
先日の常瀧寺がまだ黄葉には早いくらいだったので油断していましたが、こちらでは早速見頃が過ぎようとしていて笑ってしまいましたよ。イチョウは本当に読めません。
工事は現地に行ってみないことには分からないだけに、これが遠く遠征先の地だったりしたら本当に泣きたくなりますよね。
倒壊や枯死はまあ仕方ないことなので諦めも付きますが、工事とか通行止めなんかは心に来るものがあります。
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