- 2019-07-20 (Sat) 10:50
- SONY FE 24-105mm F4 G OSS SEL24105G | クスノキ | 巨木たち(地域別) | 巨木たち(樹種別) | 徳島県
SONY α7RIII / SONY FE 24-105mm F4 G OSS SEL24105G
徳島県美馬市に到着し、少し巨樹から離れて気分転換に観光名所「うだつの町並み」を散策。ところがこれが…美馬市の方、すみません。率直に申し上げますが、予想に反して大したことなくてですね…平日だったこともあって如何にも最近作った風な、リノベーションしてカフェにしました的なお店しか開いてないし。地元にもこういうカフェは掃いて捨てるほどありますが、往々にしてろくなもんじゃないんですよねえ(失礼)。
早々に切り上げて近くのマルナカ(スーパー)を物色していると、駐車場の裏手に何やら目立つクスが見えるではありませんか。完全ノーマークの巨樹ですが、こうして見つけてしまった以上は寄るしかあるまい。少し車を停めせてもらい、歩いて神社へと向かってみることにしました。
ほんの僅か小高い丘の上にそびえるクスの双樹。犬も歩けば棒に当たる、徳島歩けばクスの巨樹に当たる…なんだかもう慣れっこになってしまいました。いやホント、一里塚かよと言いたくなるくらいの感覚でクスの巨樹が並んでますからね。巨樹好きとしては見つけた以上放っておくわけにもいかないわけで困っちゃいます。
徳島県のクスノキはなんといっても大物揃いですから、数値だけで見ると大した巨樹ではありません。写真を見ただけでもそれは伝わるのではないでしょうか。
でもこれ、よく見ると面白い。まるで双子のようにそっくり成長しているように見える。この曲がり具合なんてそっくりではありませんか?厳密に言うと大きさはちょっと違うんですけど。向かって右側のクスの方が少し大きめです。
上を見上げても何だか似てる気がする。どことなくコミカルな立ち姿。
遠目には若々しく健康そのものといったクスに見えますが、落雷の傷痕も。この立地ですからどうしても雷には狙われることになりそうです。案内板等の資料もなく樹齢は不明ですが、実際見た印象では300~400年くらいではないですかねえ。恐らくそう離れていないと思うのですが。
樹勢は旺盛。やはりクスは晴天に映えます。雨が降っていた午前中は肌寒いくらいでしたが一気に風も止み、気付けば汗ばむくらいの陽気になっていました。木漏れ日が実に気持ち良い。
このクスも他所の地方からわざわざこの巨樹だけのために…というタイプのものではありませんが、地域を温かく見守るヌシのような一本でした。スーパーに買い出しに行く度にこんなクスノキが拝めるなんて実に羨ましい。私だってまたあのマルナカ脇町店に行くことがあれば、きっとついでに神社を参拝することでしょう。そう、あくまでもついでに。肩肘張って臨むのではなく、もっと身近で気軽な巨樹。神々しい巨樹、華やかな巨樹はもちろん魅力的ですが、こういうもっとこじんまりとした巨樹だってなかなか良いものです。神社やお寺でもそういうのってありますよね?
2019/5/20訪問
「八大龍王神社のクス」
樹齢 不明
樹高 右:18m 左:16.5m
幹周り 右:6.75m 左:5.78m
徳島県美馬市脇町拝原1930
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コメント:4
- RYO-JI 19-07-20 (Sat) 21:30
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幸か不幸か徳島にあってはもう完全に埋もれてしまうクスですね。
関西圏にあればこのサイズでもわざわざ見に行くレベルですけど(笑)。
しかも双子のように並んでいるだなんて、やっぱり徳島はスゴイ。
買物すいでに巨樹が拝める立地が羨ましいですねぇ。
気持ちが明るくなりそう。
あと300年もすれば合体して一気にランカークラスの見応えある姿になりそうで楽しみですね。
もっともその姿を見ることは叶いませんけれど(笑)。 - to-fu 19-07-21 (Sun) 17:15
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> RYO-JIさん
あの猟奇的なアベレージを誇る徳島の巨樹群の中ではどうしても埋もれてしまいますね。
双樹ではなく単体だったら、巨樹だと思わずにスルーしていたかもしれません。
でもここ、駐車場からズドーンと見えるので結構目に付くんですよ。
撮影後すぐにスマホで検索したらしっかり巨樹サイトに紹介されていて、やっぱり名のある巨樹だったのかと納得しました。
あれだけの巨樹密度の中で暮らせるなんて我々からすると羨ましくて仕方ありませんね。 - 狛 19-07-24 (Wed) 9:17
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「うだつの町並み」は、そうだろうなと思って笑、僕も後回しにしてしまいました。
でも、to-fuさんは、そのおかげでこの樹に出会えたんですね。
このレベルのクスがもう完全にわき役扱いになってしまうという……クス業界と徳島という地はほんと層が厚いですね。
これもまた人の暮らしの中、視界の端に常に写っているような巨樹。
後ろには団地みたいなのもあるし、真夏には木陰に入る人もいるんじゃないかな……と想像します。
この空間の広さや立地から考えれば、他のマッシブなクスよりも、この双子のような存在感の方が落ち着くとも言えますね。
とかなんとか言っても、幹周6メートルか。
でかいじゃないですか! - to-fu 19-07-24 (Wed) 21:34
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> 狛さん
なかなか行ける場所ではないので観光地も、と思ったんですが「阿波の土柱」の方が良かったかもしれません。
いや、でもそっちだって実際行ってみたらどうだか…止めておきます 笑
そうなんですよね。徳島のクスたちってもっとマッシブにゴリゴリ押して来るんですよね。
それはそれで楽しいもののやっぱりそれだけだと疲れちゃいますから、こういう巨樹が来ると少しホッとします。
でもホントでかいんですよね。もし京都市内にあったら一躍市内トップクラスの扱いを受けますよ 笑
この方は何となくそういうのは求めてなさそうな感じもしますね。自分の立場や生き方をそれなりに気に入ってそうです。
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