Home > RICOH GR III | SIGMA 45mm F2.8 DG DN | クスノキ | 大阪府 | 巨木たち(地域別) | 巨木たち(樹種別) > 大阪府大阪市東住吉区 法楽寺のクス

大阪府大阪市東住吉区 法楽寺のクス


SIGMA fp / SIGMA 45mm F2.8 DG DN
RICOH GR III

昨年末久しぶりにヤーサキさんと昼間から飲み歩くことが決まり、せっかく大阪市内に出るのだからと午前中一人で運動がてらこちらの巨樹を訪問したのでした。日本橋のホテルからのんびり徒歩で。やはり街歩きは大阪が一番面白いですねえ。東京も京都もこと街歩きの面白さで言えば大阪の足元にも及びません。(個人の感想です。)さてこの法楽寺。阪和線の南田辺駅から徒歩数分ということで、本来であればこちらからのアクセスが望ましいのでしょう。今回徒歩だったので詳細は調べませんでしたが駐車場も完備しているので車の訪問でも問題ないはずです。ただどうなんだろう。環状線の外側とは言え大阪市内ですから、車よりは電車を乗り継いでガタゴトと流れる景色を眺めつつ、のんびり巨樹めぐりする方が風情があって「らしさ」も味わえる気がしますね。


山門に足を踏み入れる前からその姿は確認できているわけですが、何はともあれ「たなべのお不動さん」と名高い法楽寺を参拝することに。このあたりで厄払いと言えばここ法楽寺、というくらい高名なお寺のようで続々と参拝者がやってきます。


三重塔にも負けない存在感。あのクスが「法楽寺のクス」で間違いないでしょう。


麓のお稲荷さんの鳥居が映えます。この街中にしてこれだけの生命力。いかにもな大阪のクス然としたその姿に嬉しくなってしまいます。他府県ではやれ枝が邪魔だ落ち葉が邪魔だと伐採されて無残な姿を晒していることも少なくないクスノキの巨樹ですが、ここ大阪は楠木正成のお膝元だったこともあってか敬愛する隣人として大切に扱われていることが多い印象です。


すらっと伸びた幹が全方位バランス良く枝分かれしていて樹形も美しい。今現在でも充分に見応えのあるクスですが、それこそ数百年後が楽しみになります。


実に立派なクスではありますが、このクスを形容するなら「巨大なクス」や「健康なクス」ではなくやはり「天狗の面のクス」ということになるのかと。ええ、私は訪問前既に友人のRYO-JIさんの訪問記を読んでいたため驚きはしなかったのですが。それでも今回一番の目当てはこのクス一番のセールスポイントであるこの天狗の面だったことは間違いありません。流石に見つけた瞬間はテンション上がりますね 笑


何でこんなところに天狗の面が?実はこの天狗の面にはかの楠木正成の怨念が宿ると言われ、代々この面を継承してきた寺では災いが絶えなかったのだとか。それをこの大クスにくくりつけたところ災いがピタッと…ええ、もちろんウソです。正しくは知人からもらったこの天狗の面。さあどこに飾ろうかということで、目立たせるなら当然ここだろうというノリで御神木のクスノキにひょいっと引っ掛けたのだとか。え?今度は本当ですよ。ノリ、です。


先ほどお稲荷さんも見えましたが、それ以外にもクスを見守る木彫りのお犬様、我関せずで一人勉学に励む二宮金次郎さん、そして狛犬さんに自称オットセイさん(古木の欠片)まで。有り難いとされるものは全部並べてしまえ的なテーマパークの様相をなしています。


この辺の良くも悪くもざっくばらんな感覚が実に大阪らしく、とても気持ちのいいところでした。


この樹冠、素晴らしいの一言です。


目立った欠損や空洞も見られず、このまま周辺の環境さえ変わらなければ数百年経っても今と変わらぬ…いえ、今以上に雄大な姿になっているに違いありません。


これだけの存在感ですから、それこそ引っ切り無しに見物客が来て「うわー、これは凄いわ!」なんて言いながらスマホでパシャパシャ撮って去っていきます。クスだってまんざらでもなさそう。


今回目的が巨樹めぐりではなくぶらり立ち飲み屋めぐりだったこともあってGR III+SIGMA fpという軽装で来たため、あまり気合を入れて撮影しませんでした。市街地のそう広くない撮影地となると広角側がちょっと窮屈でしたしね…メイン機材を持ってもう一度再訪し、今度こそ存分に味わい尽くしたいものです。巨樹そのものはクスの名木揃いの大阪において私的にギリギリ五指に入るか入らないか、というのが正直な感想ですが、立地環境とアクセスの良さを考えると訪問して損はありません。こんな巨樹が、そしてこんなお寺が身近なところにあるなんて本当に羨ましい!冗談抜きにそう思います。

2019/11/21訪問
「法楽寺のクス」
大阪府指定天然記念物
樹齢 約800年
樹高 26m
幹周り 8.0m

大阪府大阪市東住吉区山坂1丁目18-30

コメント:4

20-01-15 (Wed) 19:49

グワーッ! 巨樹、カメラ、カツ丼と、僕の好きなものしか登場しない恐ろしいブログになっていますよ!!
(ヨーロッパ軒のソースカツ丼が食いたくて胸がくるしい……)

この、すごくいいところに天狗サンの顔面がくっついているビジュアル、RYO-JIさんの写真でも記憶に残っております。
確かに、今一度見て、この雑多な感じがいかにも大阪らしいなと。愉快なところですね。笑
楠木公のゆかりの地なので他の樹種もないでしょうが、こういう文化の中に堂々といられるのは、やっぱりそれもクスという感じがします。
スギの巨樹ではちょっとストイックすぎる気がして、逆に、なんじゃコイツ、という空気になりそう。笑
はー、ごっつい樹! というのはやっぱりクス。イチョウでもいい気もするけど……イチョウは、えげつないわー! ですかね? なんやねん! か?
すみません、調子に乗りました。関東人が大阪を馬鹿にしているというわけではありません。

RYO-JI 20-01-15 (Wed) 22:16

記事の紹介ありがとうございます。

何でも盛り込んだれというした大阪らしい味わいのお寺ですよね。
そこにコレもどやー的な天狗の面。
いや、インパクト抜群の巨樹です。
ただそういう色物だけで終わってしまう存在ではなく、クス自体の見応えもありますよね。
街中にあるとは思えないほど元気で大きな樹冠。
これが如何にも古木然とした空洞、白骨化だらけのクスだったらミスマッチ。
部外者が勝手にそう感じただけですが、周囲環境やこのお寺の雰囲気にとてもマッチしているように思います。

to-fu 20-01-17 (Fri) 17:33

> 狛さん
久々に食いましたがやはり美味いですね…既にまた食べたくなっています 笑

こういう感じのお寺は京都には無いし東京にも無い。うん、ここは大阪なんだよなと変に納得してしまう思いです。
クスは大きくて朗らかで、こんもりとして暖かいイメージがある。人里の中に一番なじむのはクスのような気がしますね。
イチョウも良い樹ですが、自宅の目の前でギンナン爆撃されてしまうとちょっと厳しいかもしれません。
大阪の人に言わせると「うわっ、くさーーー。ギンナンくっさーーー。」という感じではないですかね 笑

to-fu 20-01-17 (Fri) 18:04

> RYO-JIさん
なんとなくこの光景を見ただけでも住職の人柄が窺えますよね。
全く触れることのできない神様として扱うのではなく、もっとこう世俗的な感じで。
人里の巨樹との付き合い方ってこういうのが理想なのでは?と嬉しくなります。
樹齢800年ということですが、実際はもっと若いクスなんじゃないかな…と思います。
そういう意味でも今後が楽しみな巨樹ですね。流石に我々がこの世を去った後の話になるのでアレですが 笑

コメントフォーム
Remember personal info

トラックバック:0

このエントリーのトラックバックURL
https://withphotograph.com/wp-trackback.php?p=12277
Listed below are links to weblogs that reference
大阪府大阪市東住吉区 法楽寺のクス from with photograph

Home > RICOH GR III | SIGMA 45mm F2.8 DG DN | クスノキ | 大阪府 | 巨木たち(地域別) | 巨木たち(樹種別) > 大阪府大阪市東住吉区 法楽寺のクス

CATEGORIES

Return to page top