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LEICA M Monochrom (Typ246)を購入


Panasonic LUMIX DC-GF9 / Panasonic LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8 ASPH.

2021年最初で最後の大物?ライカMモノクローム(Typ246)を購入しました。私的にモノクロ写真には何だかんだと思い入れがあって、銀塩時代末期は撮影という行為よりもむしろ自家現像→暗室プリントのプロセスを楽しんでいたものですから、機材をデジタルに移行したときに「モノクロはもうええわ。やめよ。」と卒業したつもりでおりました。何しろ銀塩では理想のプリントをするためにはネガの時点で粒子の完成したネガでなくてはならない(パキッと粒子の立ったネガを作ることの難しさよ…)、その偶然生まれたネガに必ずしも「これは焼きたい!」と思える素晴らしいカットが含まれるとは限らないわけで、この一連の一発勝負が上手く決まったときの快感は絶対にデジタルでは味わえないと諦めていたんですね。正直言うと今でもその想いは全く変わりませんが。

しかしまあ、そこまで気合いを入れなくてもいいのではないか。たまにはモノクロ目線で世界を眺めたいし、仕上がりなんて二の次で撮りたければ撮ればいいじゃない、と。最近はこう考えるようになってきました。昔は昔、今は今。昔あれだけ楽しんだんだ。今できる範囲で楽しめれば充分ではありませんか。

ということでライカのモノクロ専用機。ぶっちゃけワタクシ、カラーフィルターを廃して一般的なベイヤー機には実現不可能な超高解像度が云々とか…ええ、そういうウンチクは全くもってどうでもいいんです。モノクロ写真を撮るならM10のモノクロモードでもいい。しかし撮り歩いているとスケベ心が生まれるのですよ。「これカラーで撮ったらええ感じちゃうか?」とか。そんな煩悩を断ち切るための覚悟、それがライカMモノクローム。私の購入動機は本当にそれだけです。

さて、以下購入にあたってのあれこれなど。


Type246はライカのモノクロ専用機3機種の中では現行M10モノクロームの一つ前の機種です。M10モノクロームは4000万画素級ということで私の日常スナップには不要な高画素機なのでまず除外、メインのSONYにしてもα7RIIIが日常使いに不向きすぎてα7IIIを買い足したワタクシなので。まあM10モノクロームは予算的にも論外ということでアレです 笑

では初代モノクローム、いわゆるCCDモデルはというと…実は死ぬほど悩みました。旧機種ということで今回マップカメラでライカジャパン整備済み中古品を購入したのですが、最も古いCCDモデルとこの2代目CMOSモデルってほとんど相場が変わらないんです。CMOSの方が数万円だけ高い程度。まあライカ相場で言えば誤差レベルですよね。恐らく今後作られることのないであろうCCDモデル。CCDの写りに魅了される方も少なくないと聞きますが、そんなことよりとにかく一度くらいは触っておきたいではありませんか。ねえ。しかし今回は結局CMOSセンサーに変更された2代目モデルを購入することに決定。

結局のところモノクロームはサブ機種。メインがM10ということもあって、少しでも操作系の近い新機種の方が併用する上で不都合がでにくいのではないか。それが決め手となりました。(本当は実店舗で両モデルを触り比べられたらよかったのですが、コロナのこともあってスーパーとドラッグストア以外の買い物は徹底的に避けてるんですよね…ワクチンを打っても感染そのものは全く防げませんから、今後はこのスタイルがスタンダードになるのかなあ。)今後供給されることがないCCDセンサーはライカ社が既に修理不能とアナウンスしていることも一因と言えば一因。そう言われると余計CCD機に触ってみたくなる!という面ではなかなか難しいところでしたが。


M10と並べて。M10はベースプレート一体型ケースの底分高さが増しているので比較としてはいまいちですね。ライカユーザーに悪名高き赤バッジですが、こうして見るとやはり蛇足ですよねえ。うん、格好悪い 笑 しかしよくある話、私も買ってすぐは黒パーマセルで赤バッジを隠していたんですけど、それはそれで自意識過剰なヒトみたいでダサく思えてきて…晒しても隠してもダサいとか本当に勘弁していただきたい。


いわゆる無印M系統(M10-PではなくM10とか)のモニターはコストダウン?差別化?されてゴリラガラスを採用、モノクロームは上位機種の扱いなのでサファイアガラスです。で、このサファイアマークが透かしとして刻印されているのですが、遠目に見るとキズにしか見えなくて「気泡?キズ?サイテー!」と、ちょっとびっくりしちゃいました 笑 保護フィルムの類は無しで行こうと思っています。モース硬度的に、日常生活でサファイアを傷つけられる物質が空中に飛散しているとは考えにくいですから。ダイヤモンドの粉塵とかあります?そこに柔いフィルムを貼り付けるのはナンセンスかなと。


手前がMモノクローム。確かにデブですが、これはこれで一体感があって悪くないのでは?少なくともライカオタクの憧憬抜きに考えたら決して銀塩ライカが理想的な形状とは言い切れないし、M10の方が撮影機の形状として優れているとは言えないのではないかなーと思います。好みの問題。ただしスピーカーの穴がクソダサいので、M10で動画機能が撤廃されたのは英断だと思います。Mデジタル動画勢とか存在するのだろうか。


LEICA M Monochrom (Typ246) / LEICA Elmar-M 50mm F2.8 E39

テスト的に撮ってみたムスメの自転車。
画質はうーん…まあ普通のデジタルモノクロ?昔銀塩で撮ったこれなんかと比べても、やっぱり深みは全然違うかなと。最低感度、ノーマル設定で適当にパシャっと撮ってみただけなので、感度やコントラスト等の設定を弄るとまだまだ化ける気はしますが。

しかし確かに突き詰めてLightroomなんかでノイズを足したりゴリゴリに現像したら銀塩ライクな写真になるのかもしれませんけど、これで良いのかなとも思うのです。フェイクって突き詰めるほどダサくないですか?スーパーコピーのROLEXみたいな感じ。


アンダー目で撮った方がいい感じになっている気がする…
あ、シャッター音は流石に上位機種のP系統扱いだけあってM10よりずっと良いです。これを触って初めてシャッターフィーリングが気に入らないという理由だけでM10からM10-Pに買い換える人の気持ちが分かりましたよ。まあせっかく買ったわけですから、気分転換のスナップ機として大いに活躍してもらおうと思います。

コメント:2

RYO-JI 21-07-28 (Wed) 21:37

ご購入おめでとうございます!
いや、きましたねぇ。
Mモノクロームは少なくともM型デジタルライカが二台目じゃないと買う事もないでしょうから、
その域に達したのは素晴らしいですね。
M10との比較、色々と違う部分があると知って驚きました。
ボディサイズやパーツなんか共通にすればコストダウンできるのに、それをしないのはさすがライカ。
まぁその分、価格にしっかり反映されてますけど(笑)。
Mモノクローム、愛着が湧く一台になればいいですね!

to-fu 21-07-29 (Thu) 13:52

> RYO-JIさん
ええ、案の定?買ってしまいました!
コロナ以前であれば店舗で触って熟考できたかもしれませんが、今はもう買って試す以外に術がありませんね。

正直なところユーザー目線で見てもパーツを共通にしてくれた方が旧機種の部品保有期間も長くなるので安心なんですが、
きっとおライカ様からすると「壊れただと?それなら新しい機種を買う権利をやろう!」くらいの感覚なんでしょう 笑
もう昔ほどモノクロに根詰めることはないと思いますが、それでもまあ息抜き程度にカラー同様死ぬまで続けられたら嬉しいです。

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