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LEICA D-LUX7を購入


Canon EOS Kiss M2 / Canon EF-M 28mm F3.5 Macro IS STM

ミニLEICA QのようなルックスのD-LUX8が欲しくなる。

いや、でもこれほぼD-LUX7(LX100M2)のキャリーオーバーじゃない?
ガワの変化を抜かしたらEVFがOLED化したのとmicroUSB→typeC化したくらい?
流石に6年前のモデルがベースのμ4/3コンデジに27万円はアリエン・ロッベン。

しかしLX100M2は市場にまともな出物が無い。あっても15万円オーバー。これならパナライカ版買うかなあ。

定価20万円のD-LUX7の中古並品ですら20万円するんですが…
これならD-LUX8の新品を買うのが賢者の選択というものでしょう。

………うん。付属品完備、美品のD-LUX7を購入。

ということで新品即納のD-LUX8をポチる直前まで行ったワタクシですが、D-LUX8の重大なネガに気付いてしまいギリギリ踏み留まることができました。
D-LUX8のどこがダメなのか、ですが。


D-LUX7(たぶんLX100M2も?)の電源が「レバー式」だったのが、D-LUX8は「ボタン式」に変わってしまったんですね。
いやいや、ライカは何を考えてあんな仕様に変更したんだろう。個人的にはかなりの萎えポイント。
耐久性の問題だけでなく、ボタンは押したつもりが押せていなかったり、あるいはバッグの中で勝手に起動していたり。
何よりレバーをカチッと操作するのとスカスカのボタンを押すのでは官能性がまるで違うわけです。

ええ、レンズ交換機の中級機以上は恐らくほとんどがレバー式の電源を採用しているはず。
「電源ボタン」の存在が許されるデジタルカメラはエントリー機だけなのですよ。

これはもうガワの格好良さとか以前の問題です。
二桁万円のコンデジがボタン式の電源とか…「ないわー。」一瞬にして恋が冷めた瞬間でした。
(唯一例外としてGRシリーズだけは電源ボタンの存在を許容しています。あれはあれでアイデンティティの一つだと思うので。)
それから状態のいいD-LUX7を探し回って、ほとんど使用されてない個体を見つけて購入した次第です。


流石おライカ様。まさか自動開閉式キャップだけで1万円以上するとは思わなんだ。中身パナソニック製のくせに。
しかし「画竜点睛を欠く」ではありませんが、このパーツをケチってLX100M2用のもの(3500円)にするのもすこぶる格好悪い。
結果的に後付けパーツとは思えないくらい綺麗にツライチに収まってくれて、こちらを購入して正解だったと納得しています。


日本メーカー臭がすごい。ちなみにメニュー画面も複雑怪奇な「もろパナソニック」です。
LEICA M10やQは「え?これだけしか項目ないの?」と驚くくらいにシンプルなメニュー構成なのですが。
主要項目をメニュー画面1ページ目に全て収めてしまう、撮影行為に対するストイックさこそライカの魅力。
D-LUX8はボタン類がごっそり削られてメニュー構成もライカ的にカスタムされているらしいので、その点は羨ましいですね。

あ、あと右上のゴム製サムレストか。昔からここがもげたパナライカ機を何台も見てきただけに今から不安です。
やはりD-LUX8ではサムレストまで含めて金属製ボディの一体成型になっているので、そちらもやっぱり羨ましい。

世間では「ほぼキャリーオーバーのD-LUX8が30万円はボッタクリ過ぎる」という声が圧倒的多数、実際私もそう思っていましたが、実際D-LUX7を所有して比べてみると「かなり妥当な値上げでは?むしろライカの良心かも?」くらいに感じてしまいましたが、いかがでしょう。撮れる写真は変わらなくても使い勝手が(恐らく)大いに向上しており、ライカらしい長く使えるカメラに仕上がっているように感じます。まあ、電源がボタンな時点で私はNo thanks.なんですけどね…


LEICA D-LUX7

試し撮り。
まず真っ先に感じたのが「μ4/3にしては全く寄れないな、これ。」でした。

マクロモードに切り替えると焦点距離24mmで最短3cm、28mmで最短5cm、35mmで最短10cm。ここまではよろしい。
50mm以降は最短撮影距離が30cm。うーん、マクロモードとは?ちなみに↑の写真は50mmの最短撮影。
なんというか「ちょっと寄れるフルサイズ単焦点レンズ」くらいの感覚じゃないッスかね…
これでマクロモードを名乗るのは流石におこがましいと言いましょうか。


敢えてコントラストの高い厳しめのロケーションで撮影してみましたが、私的には全くもって実用範囲内でございました。
まあ、少なくとも悪くはないのではないでしょうか。

余談ですがパナライカ機には昔から「ライカが画像エンジンの処理にも手を加えている。あれはライカの画だ。」「いや、加えていない。中身は完全にパナソニックだ。」という論争が続いているのですが、D-LUX7に限っては(他のD-LUX機を使ったことがない)恐らく画像処理にライカは関与していないのではないかなーと感じました。ライカの特徴的な青空の発色とは少し系統が違うかなと。

パナソニックの画作り自体とても評価が高いので、別にライカ監修ってだけでもいいのではないでしょうか。


これはイイ!と感動したのはステップズーム機能ですね。
レンズ鏡胴のリングを回すと24mm-28mm-35mm-50mm-70mm-75mmと、中途半端な画角をすっ飛ばしてズーミングする機能。
私みたいに神経症的な人間は、この機能がないと気持ち悪くてワイド端・テレ端以外使えなくなってしまうので本当に有り難い。


お見苦しくて申し訳ありませんが。
ここはちょっと…と思ったのが、この指紋や手脂が目立つ黒塗装ですねえ。夏の時期は酷いことになりそう。

総評としては「お高めのコンデジとしては高水準でバランスよく仕上がったカメラ」ではないでしょうか。
GRに近いサイズ感なのにX100シリーズのようにダイヤルをグリグリ弄りながら撮影する楽しみがあるカメラ。
かつ、カメラに詳しくない人に渡すときはワンボタンでフルオートに切り替えて撮影してもらうことも出来る親切設計よ。

驚くほど画質がいい!など尖った長所は見当たらないものの、逆に特筆するような短所も見当たらないという。
パナ版を買うべきか?ライカ版を買うべきか?は…うーん、最低数年は使うものだと思いますし、好きな方を買えばよいのではないでしょうか。
数万円の違いなんて日割りで考えたら誤差みたいなものですよ。くらいのおおらかな気持ちで。

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