Home > FUJIFILM GF 20-35mm F4 R WR | カツラ | 兵庫県 | 巨木たち(地域別) | 巨木たち(樹種別) > 兵庫県丹波篠山市 藤坂の大カツラ 2025

兵庫県丹波篠山市 藤坂の大カツラ 2025


FUJIFILM GFX50S II / FUJIFILM GF 20-35mm F4 R WR

ようやく人混みでうんざりなゴールデンウィークが明け、癒やしを求めて久々の「藤坂の大カツラ」を眺めに行きました。
京都市から京北→日吉ルートを抜けることで渋滞を完全回避して訪問できる貴重な巨樹だったりするのですが。
うん、やはり最高ですね。連休の鬱憤を晴らすかの如くたくさんシャッターを押したので写真多めで行きます。


懐かしき地獄の階段を経てカツラを目指す。
まあ大した距離ではないのだけど、斜面がやたらと急で相変わらず息切れしてしまうのだった。
私の知るかぎりここにヤマビルはいませんが、それでも不安になって少し登るごとにスニーカーを確認してしまう小物っぷりよ。


既に何度も訪問している上に実は階段を登り始めたところから既にカツラが見えていたりもするのですが、それでも対峙した瞬間はテンション爆上がり!
2018年の初回訪問時と比べると手前の大枝が枯損して倒れてしまったり傷んでしまった部分もあるものの、文句なしに立派な姿です。


まだ新芽が生え揃う過程でパーフェクトな状態までもう少し。でもまあ関係ないのです。
私の他には鹿さんしかいない静かな空間で、偉大な存在に向かってただ無心でシャッターを押し続ける。
これだ、求めていたのはこの空間なんだ…荒んだ心が少しずつ解れていくのを実感しました。


いいねいいねー。うわ、たまんねえなあ。
そんな独り言をブツブツ言いながらシャッターを押しまくっていると気分はもうグラビア撮影のエロカメラマンですよ。
(もちろん彼らはプロフェッショナルであって決して下心で撮影しているわけではない。)


くっ、卑怯な。どこから撮影しても画になってしまうではないか!
今回APS-C機のX-H2に便利ズームを着けたものをサブ機として携行していたのですが、この辺でそっと脇に置いてサブ運用を諦めました。
センサーサイズの違いもあるとはいえ、とにかくレンズパワーが違い過ぎる。何だかんだ言って撮影機材ってやっぱり値段なりですよねえ…
弘法さんはダメ筆であっても最低限の仕事が出来るだけで、やっぱり筆を選ぶのです。庶民の私には辛い現実だ。


巨樹はいつ見てもいいものだけどやはり早朝に見るのが一番だと思う。
単純に朝日が射す姿が美しいというのが一つ。それもありますが、何より早朝特有の湿度を帯びた空間全体の心地よさが格別なのです。


カツラ巨樹はひこばえが人の手でしっかり剪定されたもの、自然に任せて伸ばしっぱなしのものに分かれます。
個人的には自然な姿の方が好きですね。朽ちた大枝が倒れ、ここから新たな大枝が育つというサイクルが垣間見えて好ましい。
ひこばえを刈って幹に栄養を集中したドッシリ太いカツラが好み、という方もおられると思いますけれども。


撮影に満足したら、というか繰り返されるアップダウンで足腰が疲れてきたら展望台からぼけーっと樹冠を見上げる。


風に揺られた葉のさらさらという音、そしてときおり幹がギギギギ…と軋む音。
あとはたまに鹿さんがピョー!!と叫ぶ声が聴こえるくらいでまさに静寂。本当に気持ちいい。
我が家から約1時間半ということで行くと決めるまでは結構面倒くさかったりするのですが、来る度に同じことを思いますね。
「ああ、来てよかった。近いうちにまた来よう。」と。時間が経つとやっぱりまた面倒くさくなるのですが。


散策路の橋が朽ちて一部落ちていたり、展望デッキも同様に朽ちて少し心元なくなってきました。
山の中のカツラということで初回訪問時はなかなかハードルが高く感じるかもしれませんが、おすすめの場所です。
ちなみにコロナ禍の頃に当時小学校低学年のムスメ含む家族全員で行けたくらいなので到達難度は恐らく最低ライン 笑
私もまたパンとコーヒーを持って近日中に再訪しようと思っています。

コメント:0

コメントフォーム
Remember personal info

トラックバック:0

このエントリーのトラックバックURL
https://withphotograph.com/wp-trackback.php?p=38843
Listed below are links to weblogs that reference
兵庫県丹波篠山市 藤坂の大カツラ 2025 from with photograph

Home > FUJIFILM GF 20-35mm F4 R WR | カツラ | 兵庫県 | 巨木たち(地域別) | 巨木たち(樹種別) > 兵庫県丹波篠山市 藤坂の大カツラ 2025

CATEGORIES

Return to page top