- 2018-09-27 (Thu) 13:35
- Life Log
このところ京都駅近くの客先に顔を出すことが多く、必然的にヨドバシカメラに寄る機会も増えていました。
α7IIの画質に不満があったかというと、実のところ全く不満なんてありません。
ただ現行のα7IIIやα7RIIIと触り比べてしまうと気になって仕方ないのです。
何がって?ええ、シャッター音が。です。
そこでターゲットをα7IIIとα7RIIIに絞ったのですが、結果的にこのα7RIIIを購入いたしました。
(わーい。ガラスフィルムを綺麗に貼れたぞ。ズレたりホコリが入ったりするとその時点で萎える。)
さてα7IIIとα7RIII。何が違うのかって結構色々違うわけですが、一番の違いはやはり画素数でしょう。
α7IIIの2420万画素に対してα7RIIIは4240万画素。
では購入の決め手になったのがその超高画素かというと全くそんなことはなくて、むしろ僕は2420万画素の無印IIIの方がカメラとして正当な進化をしていると思います。だって4000万画素級の高画素なんて一般人にとって何のメリットももたらしませんよ。全紙やポスターにでもプリントするんですか?いやいや、絶対しないでしょう。データが重くなって画像処理に時間がかかり、管理にも手間がかかるだけですって。実際に世間の評判も無印IIIの方が良いような気がします。2420万画素の写りに不満無し、高感度に強い、画像処理もそれなりにスムーズ。RIIIを買った自分でも「そら、そうだわな。」と思いますから。
(背面にジョイスティックが実装。まあフジのパクリですが。世間でも大絶賛される久々の当たり機構なので全メーカー取り入れるべきだと思います。)
実際僕も無印IIIを買うつもりでいたわけです。だって無印の方が10万円近く安いし、そっちを買わない理由が無い。
しかし触り比べていると気づいてしまったわけです。あれ?何かファインダーも液晶もRIIIの方が自然に近くてキレイじゃね?と。
汚い。さすがソニー汚いぞ。なんとファインダーと液晶モニターの画素数まで違うじゃありませんか。
シャッター音が気に入らないだけで気分が萎えるto-fuさんのことですから、撮影の度に覗くことになるファインダーの見え具合の違いは致命的なくらい気になるに違いありません。きっと無印IIIを買おうものならファインダーを覗く度に頭にチラつくわけですよ。ああ、RIIIのファインダーは自然で良かったなと。そう考えるともう購入するのはRIII以外に有り得ませんでした。無駄な超高画素機とかそんなの取るに足らない話です。
あ、無印IIIの背面はプラ、RIIIはマグネシウム合金という違いもありますが、それはどうでもいいです、自分。だって背面の剛性なんか気になります?プラだろうが割れたことないですよ。というかプラが割れるくらいの衝撃を受けたらマグネシウム合金だろうと無傷で済むはずもなく、きっと背面交換になると思います。
α7IIからの正統進化の一つとしてSDスロットがダブルスロットになりました。これは嬉しい。
というか銀塩と違っていつデータがすっ飛ぶか分からないデジタルは、ダブルスロットを標準仕様にしてもいいくらいだと思います。
あと地味に嬉しいのが別個でバッテリーチャージャーが付属していたこと。最近手抜きでUSBコードしか付いてないのが多いですから。
いえ、もちろんUSBで充電できるというのは素晴らしいことですよ?車の運転中にシガーソケットから充電できるというのは利点です。
でも自宅での予備バッテリーの充電とか考えないの?カメラ売るなら充電器くらい付けろや、と思いませんか?
超地味なところだと、ようやくUSBポートがType-Cになったか!と。Androidスマホやタブを使ったことのある方なら共感してもらえるんじゃないかと思うんですけど、microUSBって毎日プラグを抜き差ししてると広がって馬鹿になって来るんですよね。何年も使い続けるデジカメで脆弱なmicroUSB充電なんて考えるだけで寒気がする人間なのですワタクシは。あ、因みにリコーのGRみたいなmicroUSBですらない独自規格の変態プラグ、あまつさえ充電器の付属無しとか論外ですよ?死に値します。
この記事を書く前に1時間ほど提げて散歩してみましたが、αIIの気になるネガは大体潰してきたなーという印象です。不満が無い。
ソニー特有のオモチャ感というか撮影機材としての悪い意味での軽さのようなものも、気にならないレベルに薄まった気がします。
(これに関しては自分がソニーのカメラに慣れてきただけなのかもしれないな、という気もする。)
デザインについても、これが好きかと問われたら自分は「No!!」と即答できますが、競合他社が過去のレガシー…悪く言えば”栄華の怨念”のようなデザインを捨て切れない中で、コニカミノルタ時代のαのイメージを捨て去ってゼロから積み上げようという気概に対しては非常に好感を持っています。まあぶっちゃけクソダサいですけどね、このデザイン。
高画素機ゆえに僅かなブレすら気になるところなので動き物をメインで撮られる方には不向きだと思いますが、まあそもそも動き物メインの人がこんなカメラ買いませんよね。そんなのアイスコーヒーを頼んでおいでコーヒーが冷たいとは何事だ!と騒ぐボケ老人のようなものです。良いカメラだと思います。α7IIのときは一眼レフ機を手放すまでに至りませんでしたが、これがあったらもう一眼レフなんて使わないんじゃないかと考え始めている自分がいます。まあ仕事に使うからっていうのは方便(どう考えてもαで不自由ない)で、どうも愛着があって捨てられないんですよね。EOSシステムは。
コメント:4
- 狛 18-09-27 (Thu) 22:48
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うおお……どっちがどっちか全くわかんねえ!
外見が発するオーラが同じように見えるのに、ここに書かれているような様々なマイナーチェンジが施されているなんて。ソニー様のやることはほんと恐ろしい。あのRX100シリーズが延々と並んでるのもこわい。
高画素化とか超高感度化というのは、おっしゃる通りほぼスペック上の話でしかなく、あるいは心情的な保険みたいなもんなのかなと。
その数値が多ければなんとなく将来も安心……近い未来、自分が先生と呼ばれて全紙でプリントすることになるかもしれん、それでも役に立つ! と、書いてみるとバカみたいですが、結構そういうこと考えてる人多いんじゃないかなあと。笑
まあ、そうでなくとも、数値がでかい分見劣りせず長く使える気がすると。しょうがない、それもカメラ好きにありがちな習性ですね。
α7RIIIと言えば、1億6960万画素(級)というピクセルシフトマルチ撮影というものすげえ撮影ができるアレですね?
せっかくの機能ですし、今度巨樹を撮ってペンタックスの変態機能であるリアルレゾリューションと勝負させましょう。
ていうか、丸ごとパクられてるよなあ、これ……と思うのですが、専用ソフトで取り出さないといけないらしいところは、まだペンタックスが先を歩いているか……どうか。まあ、秒速で追い抜かれるでしょうな。笑
いらない機能に思えますが、僕は積極的に使ってますよ!
コレをやることで描写がシグマさんばりに容赦無い感じになり、異様な迫力が得られる時があるんです。いやほんと。
RAWと合わせて、ここぞという巨樹などでは一枚残しておきたくなるのです。
それにしても、to-fuさんの的を射た指摘を読んでいると、自分のモノ選びの基準が馬鹿すぎて恥ずかしく思えて来ます。
昔のドイツ車みたいな、カーステレオがついてない代わりに一輪挿しがついてる、みたいなの、好きなんですよねえ。どうしても。笑
シャッター音についても、他の機種を触らなすぎてよくわかんないので、今度は注目して触りに行きたいです。 - to-fu 18-09-28 (Fri) 19:40
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> 狛さん
見た目は何も変わってないですね。たぶん…実は勢いばかりで購入したもので僕も違いがよく分かってません 笑
RX100シリーズは凄いですね。初代が未だに併売されてるのは異常ですよ。10万円オーバーの現行機は馬鹿じゃないかと思いますが、あれもGRと同じでもうプロダクトとして完成の域に達していると思います。
言われてみると、いつか機会があれば全紙くらいに印刷してみたいなーという気はしますね。
狛さんに影響されてA4プリントしてみたらやっぱり良いものだと思ったので、全紙クラスになるともう感動間違いなしです。
1億画素対決は良いですね!せっかく付いている機能、使わず終わるのも勿体ない。それこそ年に1枚くらいは1億フォトを全紙にプリントしてみるのも楽しいかもしれません。
僕のもの選びの基準も勢いだけですよ 笑
その証拠に買って触った瞬間に「やっぱこれ要らねえわ…」なんてのがしょっちゅうです。
やはり思うのは、使い勝手って結局カメラ屋で触るくらいではほとんど分からないんですよね。あそこ凄く明るいし無風だし、綺麗に撮れて当たり前ですもん。ソニーと同じで汚いなあと思います 笑 - RYO-JI 18-09-29 (Sat) 22:24
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高画素機に無関心だと思っていたto-fuさんがまさかのα7RⅢ購入と聞いて、
実際かなり驚いたんですが、なるほどそういう理由があったんですねぇ。
ファインダーの画素数の違いで見え方は大きく変わりますから、そりゃあα7RⅢになりますね!
スペックも気にはなりますが、やはり撮りやすさや心地良く使えるかの方が大事ですもん。
撮る気にさせてくれるカメラじゃないとダメですから。
私もまたヨドバシに寄って(笑)色々触ってきたんですが、α7ⅡとⅢでは随分印象が違いましたね。
見た目はまったく区別付かないんですが(笑)、シャッター音やファインダーはかなりの進化。
とはいうものの、やはりデータの重さも気になります。
RAW現像などの処理にもたつきが生じたりのデメリットが。
そんな細かいことは気にならない程度の高スペックのパソコンだと問題ないでしょうけれど(笑)。 - to-fu 18-09-30 (Sun) 14:40
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> RYO-JIさん
そうなんです。ほぼ巨樹専用に考えているので、本当は高解像度よりも高感度耐性の方がずっと有難いんですけどね。
ISO12800まで使えたらなあと思ってたんですけど、試しに夜の街をスナップしてみたら6400が限界っぽいです。
心地良く使えるかは一番大事ですよね。慣れの部分もありますが、ここだけは譲れない!みたいなのも絶対あるわけで。
データの重さで言うとシグマさんほどじゃありませんが(何であんなに負荷がかかるんだろう)、ライトルームでのプレビュー表示に若干もたつきを感じたりだとか、やっぱり日常使いに4000万画素のRAWデータは残したくないなあという感想です。1世代前の最高スペック機くらいの性能でこれなので、何だかカメラのスペックだけが先行しすぎてしまってデータを生かす側がそれに付いて行けてないように思いますね。当然Webではその解像度を生かせないし、全紙対応の家庭用プリンターがどこに存在するのかと。
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