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片波川源流域の伏条台杉群生地


LEICA Q
SIGMA fp / SIGMA 85mm F1.4 DG DN Art

仕事が一段落してようやく余裕が出てきました。本当は早起きして滋賀三重県境の御在所岳でも登りに行こうかと思ってたんです。しかし紅葉真っ盛りで混雑というニュースを偶然目にしてしまったものですから、人混みをゴキブリ以上に嫌う私としては即座に却下。絶対他人と遭遇しない(ただしツキノワグマは居る)といったら良いところがあるじゃないか!と、こちらを目指すことにしたのでした。既に何度か巨樹カテゴリーに投稿しているので今回も写真日記としての投稿です。


今回は敢えてズームレンズを封印。まあ28mmと85mmがあれば大体何でも撮れますよね。(LEICA Q2別に要らんなあと思って先代Qを買いましたが、Q2の解像度があればデジタルテレコンを駆使して1台のみの軽装で探索できたかもとちょっと後悔しました。先代Qはクロップするには解像度がやや心もとない。)それにしてもこの右側の杉、造形がヤバい。ヤバいのだけど、ここではそのヤバいのが普通なので既成概念がぶっ壊れて頭の中がおかしなことになる。


この森においては幹周10mクラスの大杉であろうと何者でもないわけで。


人間の街に巨人が来たら大騒ぎするけど巨人の街に来たのだから巨人がいて当たり前だろう、みたいな感覚。


グロテスクが止まらない。


群生地最大の伏条台杉「平安杉」の目の前でパン休憩。


こちらが平安杉。当然素晴らしく大きい。だけどこの杉が他の台杉と比べて別格に凄いかと言われたら別にそうは思わないし、この杉を目指してこの地にやって来るほど価値のあるものだとも思わない。あくまで森の一部なんですね。まさに「木を見て森を見ず」ではもったいない。


一体どうやったらこんな形に成長するんだろう、なんて考えながらただただ眺める。


相変わらず悪霊が封印されていました。


なんと、紅葉まで楽しめちまうんだ!来てよかったなあとしみじみ思いますね。人の集まる紅葉の名所よりも、こうやって一人静かにぽけーっと眺める紅葉の方が好きなんです。


なんというか巨樹の森というより恐竜博物館にでも来ているかのような感覚。恐竜よりも怪獣とか怪物の方がもっとしっくり来ますけど。


何でそこから根を張るんだ?っていう。まるで杉という種が長い年月をかけて独自の進化を遂げたかのようです。


過去最長の3時間も歩き続けてしまいました。到着時はビクビクしながら歩いていたのに、いつの間にか森に馴染んだのか一体感のようなものすら感じられる。なんという心地良さ。あ、もちろんクマ鈴と大音量ミュージックでクマ対策は怠っておりませんが。


駐車スペースに戻り、ニホンイシガメさん冬眠用の枯れ葉を大量に採集して帰宅。文句無しに気持ちよかった。何でもっと早く来なかったんだろう…来月別のカメラを持ってもう一度来ます。

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