- 2022-05-02 (Mon) 17:36
- FUJIFILM GF 35-70mm F4.5-5.6 WR | Life Log | Voigtlander ULTRON 21mm F1.8 Aspherical VM
FUJIFILM GFX50S II / FUJIFILM GF 35-70mm F4.5-5.6 WR
LEICA M10 / Voigtlander ULTRON 21mm F1.8 Aspherical VM
憎きゴールデンウィークですが流石にここまで気候が良いと一日くらいどこかへ出かけないともったいない。ということで能勢の「野間の大ケヤキ」か丹波篠山の「藤坂の大カツラ」を眺めに行こうと思っておりました。
しかし考えてみれば連休中の野間の大ケヤキなんて、喧しいバイク野郎とチンドン屋みたいな格好をしたロード乗りに占拠されているに決まってます。せっかく喧騒を離れて自然豊かなところでのんびり過ごそうというのに、一体何が悲しくて奴らを視界に入れなければならないのか。そうなったら目的地は丹波篠山一択なのでございました。信号すらほとんど無い京北→日吉→京丹波経由ルートで快適極まりない。
で、いつもの急斜面を登って到着。何かがおかしい。
一番立派だった大枝が根本から折れてしまっているではありませんか。たしかに真横にせり出すように伸びていたのでいつか折れるだろうとは思っていたのですが、ちょうど杉の木にもたれかかって杉が支柱のようになっていたためまだまだ先の話だと思っていました。折れた箇所を見るに内部は土くれのようにグズグズになっていたようなので、とっくに限界だったのでしょうねえ。
地面には無惨にへし折れた大枝が。細く見えますが本当に太いんですよ、これ。
巨樹は生き物。昨日までの姿と今日再会出来る保証なんてどこにもないのだということを痛感します。
藤坂の大カツラは私が巨樹めぐりを始めてわりと早い段階で訪れた巨樹で、それ以降すっかり惚れ込んでしまい定期的に通っていたのです。我が家からは快走路1時間強の近場でちょっとした運動にもなるものだから、ストレスMAX!スッキリしたい!というときは大体ここに逃げ込んでいました。なんか愛着湧いてるんですよね…
身体の一部を失っても大カツラの魅力を損ねるほどではありません。ええ、今日だって最高に心地いい。陽光を浴びてうっすら透ける新緑の淡い緑をぽけーっと眺めているだけで、凝り固まった心が少しずつほぐれていくのが分かります。
それでももう以前の勇姿を眺めることはできないのだな…と思うと悲しくて仕方ありません。
とはいえカツラとはこういうものなのでしょう。折れた大枝に回っていた養分が若い小枝たちへと受け継がれ、いつか新しい大枝になる。その日を楽しみに待とうではありませんか。まあその頃にはとっくに私は寿命を迎えている…ということだけが残念ですねえ。
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