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2024年買ってよかったものベスト5


Canon EOS Kiss M2 / Canon EF-M 28mm F3.5 Macro IS STM

2024年もそろそろおしまい。ということで今年買ったモノを思い返してみる。
家庭用精米機やグリーンパーチなど生活を激変させたモノ(主に食関係)は多々あるのですが、まあ一応カメラ関係に絞って選定しようかと。

それでは今年も男らしく第一位から発表してまいります。

第1位 PENTAX 645Z

この数年ずっと感じていることですが、デジタルカメラの最新機種を見ても心が全くときめかない。
いや、凄いのは分かるんですよ。でも動画なんて撮らない上に野鳥撮影でも中央一点AFと単写しか使わない私に、AIAFも鬼のような連射機能も必要ない。
あくまで趣味で撮影しているわけで、成果より過程を楽しみたいのです。カメラに写真撮ってもらって一体何が面白いんだよ。みたいな。

のんびりじっくり撮影行為を楽しみたい。私が645Z購入に至ったのは必然だったような気もします。
はっきり言って鈍臭いし、肝心要の画質だって主にレンズパワーの差でGFX50SIIに劣る、合理性の「ご」の字も知らない馬鹿みたいなカメラ。

でも撮影がすごく楽しい。心底買ってよかったと思える一台です。
私の手持ちのカメラの中でも、無心になって撮影に熱中できるのはLEICA M10とPENTAX 645Zだけだなあ。
色んな意味で尖りすぎているので決して他人におすすめは出来ませんけども。

第2位  FUJIFILM X100VI

「買う気はなかった…」

最近のフジフイルムの姿勢が好きではないのでスルーするつもりでしたが、店頭で見つけてしまったのだから仕方がない。
まあ、買う前から分かってはいましたけどやっぱり良いカメラです。夏場はほぼX100VIしか持ち歩きませんでした。
「撮影が楽しい」まで行かなくても「撮影がつまらなくない」と感じられるレンズ固定式カメラは、X100シリーズとLEICA Qシリーズくらいだと思う

X100シリーズはなんだかんだ初代X100とX100T以外全て使ってきましたが、順当な進化を遂げているのが分かります。
ただ…なんかもうその進化も袋小路な感が。X100Vと比べて何が優れてるかってIBISが載ったくらいしか実感できない。
え?4,000万画素の新型センサーですか?街角スナップ写真を全紙プリントしたり等倍拡大して何か面白いことありますかね…

すごく良いカメラ!大満足!
なのですが、私はもしX100Vが定価で併売されていたら迷わずX100Vを買っていたと思います。X100Vで十分。
海外の有名インフルエンサーが使ってるから売れたなどとIQの低そうな都市伝説が蔓延ってますが、令和の時代に本当にそんなことありますかね…
キムタクさんやハマサキさんのパチモンみたいなのがわらわらいた平成から何も進歩してないのか…と苦笑い。


第3位  車のハンドルに取り付ける簡易テーブル

カメラ…関係!?

ええ。写真撮影といえば遠征、そして遠征といえば車内での食事でしょう。
都市部にしか出かけないようなシティボーイには想像できないかもしれませんが、田舎を主戦場とする者にとって最も身近な食堂が車内です。
飲食店が無いなんてことザラですから。私のように深夜早朝移動するとなると尚更です。

いやいや、テーブルなんて無くてもメシは食えるぜ?そう思ったあなたは、失礼ながらモグリ野郎であると断言できます。
テーブルのない車内でオニギリを頬張るなんて行為は知性ある人間の行いではないんですよ。知性なき獣がエサを摂取しているにすぎません。
簡易テーブルがあるだけであら不思議。単なるカップラーメンが家庭の食卓へと早変わりします。ウソじゃありませんよ?
元々もっと頑丈で面倒くさいタイプのハンドル取付式テーブルを所有していましたが、あまりにも面倒なのでこちらに買い替え。
たしかAmazonで1,000円くらいだったと思う。大満足です。

車中泊するならまず何を買うべきか。
寝袋?要らん要らん。真冬以外は毛布で熟睡できる。真冬はどうせ寝袋があっても寒いし真冬の車中泊自体諦めた方が早い。
ということで私はテーブルの購入をおすすめします。


第4位 FUJIFILM XF 150-600mm F5.6-8 R LM OIS WR

多くの巨樹がオフシーズンとなる真冬の散歩ついでの楽しみ、野鳥撮影。

OMDSの将来性のなさに絶望してOM-1一式手放したときに超望遠レンズの代替品として購入したのがこちら。
(たぶん値段の割には)よく写るし(同価格帯の超望遠ズームとしては)まずまず軽いし、悪くない選択だったと思います。
AF性能ならソニーが他社の2歩先を行っているなんて言いますが、どうせシングルポイントAFしか使わないので私はXマウントでいい。

無駄に目立つ外装以外全く文句のないレンズなのですが、とにかく悪目立ちするので近所では全く出番がないことがネックか。
こんなもんぶら下げて散歩してたら不審者ここにあり!ってアピールしているのと変わりませんからね。嫌な時代です。
流石にバッグに入れて自転車移動するのも怖い(落車したらへし折れそう)ので車移動必須になるとか、持ち出すのが大変。
本当はもっと積極的に持ち出して野鳥撮影したいんですけど。仕事がデスクワークなので極力徒歩や自転車で体を動かしたいのです。

年が明けたら今年もまた野鳥散歩を再開したい。


第5位  Canon EOS M ・ Canon EOS Kiss M2

卑劣極まりない同率5位。

EOS M購入直後にKiss M2を買い増ししており、それぞれ微妙に役割が違うことからどちらが上とは決めづらい。
心も体もより気軽に撮り歩くならEOS M、とにかく高機能で便利な軽量旅カメラのKiss M2という感じ。

昔所有していたときは良い印象が全くなかったEOS Mですが、改めて買い直してみると目からウロコでした。
「最近のカメラって贅肉付きすぎじゃない?」と。今のカメラ業界って一昔前の日本製白物家電を彷彿とさせるような…と感じずにいられません。
出先から操作できる冷蔵庫とか喋る冷蔵庫とか色々ありましたっけ。安くてシンプルな中華勢に押されてとっくに死に体ですが。
カメラ業界でも来年はDJIがレンズ交換機に参入してくるとか。大丈夫なんですかね。

綺麗な写真を残す。それもまあ大事なポイントなんですけど、目の前の相手がニコッと笑ったら瞬時にサッと撮影するのが写真本来の楽しみなんじゃないかと。
でっかいカメラ機材出されてバババババッと連射されて「このボケが凄いんですわ…」って、私はそういうの興味ねえなあ、と思うわけです。
サッと取り出せて場の空気を壊さない。もちろんシャッター音も静か。で、それなりに撮影が楽しめて、それなりに写りもいいと。
ここぞ!というときの決戦兵器とEOS Mみたいなカメラがあれば私はそれで十分なのかもしれない。

———————–

何と言いますか、業界の売りたいモノと私の欲するモノのズレがいよいよ大きくなってきたと実感する2024年でした。
Web上で昔からこっそり見続けてきた写真サイトを巡回していても、私と似たようなことを感じている方がとても多い印象。
写真機としての進化はもう数年前から止まっている気がするので、来るべき時が来ただけ。仕方ないのかもしれません。

来年は何を買うか…
今のところあまり欲しいモノがありませんが、買う買わないは別にしてPENTAX K-1 IIの後継機やシグマさんの新機種が登場したりするとワクワクするかも。

先日徳島県の道の駅に何故か売られていたミノルタ SR-1(大昔のフィルム一眼レフ)を触ったときは、やけにワクワクしましたっけ。
買ってしまいそうになったけど低速シャッターの精度が怪しく感じまして。状態のいい個体があったら空シャッター専用機として欲しい。

コメント:4

24-12-29 (Sun) 20:58

待ってました。今年のベストバイ。
この、アレは何位だろうとスクロールさせていくときの高揚ったらなんなんでしょう。自分で買ったわけでもないのに。笑

で、1位が645Z! こいつは凄い。興奮しますね。
魚津でワンショットさせてもらいましたが、デジタル機の固定観念を一撃で破壊する撮影実感、まさに、という感じでした。
実感が伴うあまり、なんだかデジタルじゃないような気にさえなってしまうほど。
フィルムは消費しないはずなんだが……いや、そういうこと。このカメラって、「それ」なんだなあと。

逆に最も小さいEOS Mも、このコンセプトが今ちょうど欲しい感じです。
もちろん、ソニーや富士のなんかとか、近い感じで使える現行機もあるんでしょうけど、何も新型機がいちいち欲しいわけじゃなくて、コンセプトを欲してるんだよなと。

3位に食い込んだテーブルには噴きました。笑
そう、これですよ。テーブルがないために車内にパック牛乳ぶちまけたことありますからね。
ただ、あまりにもドゥライブィング・ポゼッセォォンにこだわりがあるワタクシは、運転シート位置が結構前で、座った時にテーブルをつけるほど余裕がない、かつ、シートをそこから動かしたくない病気なので、諦めて助手席かリアシートで食べてます。
こういうのもまた楽しい話ですね。

災害と戦争の映像ばっかりずっと見てても、生きる気力がそがれていくだけ。
来年、より元気な年にしたいものです。

RYO-JI 24-12-29 (Sun) 22:25

やってきました年末のお楽しみ(笑)。
1位は読んで納得のカメラ。
しかし一方で最新機種にもワクワクする私は連写も被写体認識も迷わず楽しく使用、そして趣味だけれど成果も欲しいタイプです(笑)。
と同時にこういう機種の良さも充分理解しておりますとも。
2位のX100シリーズは今でも一度は所有してみたいカメラなので興味津々ですが、求める機能以上にやっぱり高過ぎますね。
3位のコレはいいですねぇ。
知性の無いモグリ野郎の私は平気でテーブルなしでおにぎりやお弁当を貪ってます(笑)。
来年はそんな自分ともオサラバすべく購入を決意しました。
4位の超望遠ズームは今まさに大活躍するレンズですよね。
私も年始3日間は好きなだけ食べるつもりなので、野鳥セットを持ち出して鳥撮り散歩でカロリー消費に励みますよ。
5位のカメラ達はあまりその存在を知りませんでしたが、まさかランクインするとは驚きです。
自分が所有しても使いどころがいまいち想像できず、カメラ使用歴が豊富なto-fuさんはさすがだなぁと感心しました。

to-fu 24-12-30 (Mon) 1:08

> 狛さん
こんな馬鹿みたいに長い記事をご拝読いただきありがとうございます。
645Zは腕の関節を破壊してくるのがネックですが、これぞ写真機!と叫びたくなる魅力があるカメラです。
仰るように一枚一枚撮る度に身を削っているようなアナログな香りがしますね。体力が削られるのも事実ですけど 笑

EOS Mはまさにそのコンセプト。
このカメラがどうという話ではなく、ちょっと昔はこういう余裕のあるカメラが多かったよなあって初心を思い出しました。
ある意味PENTAX Qと近いかもしれません。手頃な金額、サイズ感だけどメカをガチャガチャ操作する喜びは感じられる。
で、写りも十分実用範囲内。そんな体験が味わえるなら必ずしも新機種が必要というわけではないんですよね。

テーブルマジ大事です 笑 私もコーヒーぶちまけたことありますから。
しかしなるほど、さっさと快適なリアシートに移動してしまうという発想の転換もありますね。流石発想が柔軟な狛さんだ。

災害も戦争も我々が気を揉んだところで何の助けにもなりませんからねえ。
不謹慎とする見方もありますが、外に出かけて写真を撮って美味しいものを食べて。
しっかり経済を回すのが一番手軽な支援になるのではないでしょうか。そんな平和を噛み締めて生きていたいものですね。

to-fu 24-12-30 (Mon) 1:22

> RYO-JIさん
もちろんRYO-JIさんも記事をまとめられるだろうな…と、勝手に楽しみにしているところです 笑
高いお金を出してカメラを買っているわけで、RYO-JIさんのように機能をフル活用するのが正しい楽しみ方だと私も思いますよ。
カメラの性能も現在の方向性だと行き着いてしまった感があるので、今後どう進化するのか私も大いに期待しています。

X100VIは私も高すぎると思ったんですけど、RX100の現行機なんかも今や20万円くらいするんですよね…
そう考えたらこんなものなのかな、と思ってしまいました。値上げしたとはいえGRシリーズが破格すぎて驚きます。

テーブルは今すぐポチって下さい 笑
なんと言いますか、テーブルなしだと美味しいパン屋のパンも単なる栄養補給の時間みたいに感じてしまったんです。
テーブルにコーヒーの入ったマグカップを添えたら、「ああ、これで人間らしい食事になったぞ!」って 笑
ちょっとした作業スペースにも使えますので、車に積んでおいて邪魔になることはないのではないかな…と思います。

本当はRYO-JIさんみたいにもっと野鳥を追いかけたいんですよ…いつも羨ましく見てますもの。
中途半端な田舎に住んでいると、野鳥ポイントに行くのも街に出るのも一苦労で困ります。が、来年は私も頑張ります!

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