SIGMA 35mm F1.2 DG DN | Art を購入しました

FUJIFILM X100V

FEゾナー2.8/35、FE1.8/85、そしてタムロン2.8/35。これらフルサイズ用小型単焦点レンズに手を出した私は一つの真理へと辿り着きました。
「小型軽量コンパクトだけが売りのフルサイズ用単焦点レンズなぞ不要である。」

というのもですね、最近の単焦点高級コンデジ(なんて恥ずかしい言葉なんだろう)、手元にあるものだとX100VとGR IIIの画質が良すぎるんですよ。最早フルサイズ一眼+そこそこの単焦点レンズの写りを完全に凌駕しています。生半可なレンズではそれらコンデジ勢に対しての優位性が見出せないところまで来てしまった、と言ってしまっても過言ではないでしょう。もちろんセンサーサイズの差という絶対的な素養の違いこそありますが、そこはそれ。レンズ交換不可というコンデジの特性を活かして画像エンジンを一つのレンズのためにフルチューンしており、フルサイズ画質と遜色ないものが仕上がってくる印象です。

タムロン2.8/35がいくら軽かろうがクソ重いボディの呪縛からは逃れられません。え?それX100Vより軽いの?で終わりですよ。ちょっと散歩に…となるとFE 1.4/24 GMやペンタックスのFAリミテッドのような明確にコンデジ以上の世界を写し出してくれるレンズならまだしも、X100VやGR IIIを差し置いてまでタムロン2.8/35を持ち出そうという気には到底なれないわけです。ええ、何度もタムロン2.8/35ばかり槍玉に挙げて申し訳ありませんが。

もう今後フルサイズ用レンズは例えデカかろうが優れた写りをするもの、FAリミテッドやSIGMA 2.8/45のような小型軽量だけど写りも素晴らしい(あるいは味がある)ものだけに絞って購入していこうと決めました。「写りそれなり、お散歩サイズ」はコンデジやAPS-C一眼に任せておけばいいんだ。

そこでFE1.8/85とタムロン2.8/35を人身御供に差し出して購入(ゾナーは既にイケニエと化しているので存在せず。)したのがこのSIGMA 35mm F1.2 DG DN | Art。なんとその重量たるや1kgオーバーの1,090g!!一眼レフ時代からミラーレス一眼時代へと突入し、レンズ設計の自由度が大きく増したそうな。どれどれ、どれだけコンパクトで素晴らしい写りのレンズが出てくるのだろうと誰もが期待していたところで、我らのシグマさんが初のミラーレス一眼専用設計の単焦点レンズとして世に出したのがこれですよ。馬鹿みたいにデカい。手前に置いた同じくミラーレス一眼専用設計の2.8/24-70よりもさらにデカくて重い 笑

いや、ぶっちゃけもっと現実的なサイズのSIGMA 35mm F1.4 DG HSMと悩んだんです。まあこっちだって現実的と言っても665gもある巨大レンズですけどね。しかしどうせ買うなら元々あった一眼レフ用レンズのマウント部だけをミラーレス用にモディファイしただけのブツよりも、最新のミラーレス専用レンズとやらがどんなものなのか試してみたいではありませんか。

たしかにくっそ重いですが、それでも総重量で見たらK-1+DFA 2.8/24-70と同じくらいではないですかね。アホみたいに重たい機材に慣れた今の自分なら違和感なく扱えるのではないか…そんな希望的観測を元に購入しています。まあなんとかなるでしょう。

しかしこの鉄とガラスのカタマリ感。
早く撮り歩いてみたくて仕方ありません。(これで一体何を撮ればいいんだろう。)

2件のコメント

  1. これまたなかなかの大物に手を出されましたね、サイズ的にも重量的にも。
    至極真っ当な真理に辿り着いてしまわれたのは幸か不幸か・・・。
    いえ、記事を拝読し、大いに納得させられる内容でしたよ。
    しかしそれを実践すると不幸(金銭的に)になりそうなので読まなかったことにしておきます(笑)。

  2. > RYO-JIさん
    これは本当に大物ですよ。金銭面よりは主に重量的に。
    35mm単焦点のくせに狛さんが購入されたあのスーパーレンズ、15-30mmと同等の重さがあります 笑
    カメラの高画素化が進んだ結果、幸か不幸か中途半端なレンズは単なる画質のボトルネックになってしまいましたね…
    趣味で持ち歩く写真機としては、銀塩時代のMF一眼レフ+単焦点レンズくらいのサイズがベストだと思っています。
    ただスマホに駆逐されつつある現状を考えると、デジカメが生き残る道はもう肥大化させて高画質に突き進むしかないんでしょうねえ。

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