7Artisans 50mm F1.1 試し撮り

SIGMA fp / 7Artisans 50mm F1.1

海外のセールで入手した中華ノクチルックスこと7Artisans 50mm F1.1を装着して近所を散歩してきました。

F1.1。以前どこかのサイトで見た開放写真はもっとグルグルにボケていて正直見るに堪えない印象でしたが、あれ?そこまででもない?というのが率直な感想。いえ、充分荒れてるし気持ち悪いですけどね。

F1.1。当然周辺減光は酷いしピントの緩さには独特のブレ感があって見る者をどこか不安にさせるわけですが、これはこれでLOMO LC-Aのような趣があって良いのではないでしょうか。そういえばMマウント版のLOMO LC-A MINITAR-1 ART LENS 2.8/32はあまりにも酷いシロモノだったので、あれを買うくらいなら断然こちらをオススメします。

F4.0。ここまで絞るとかなりイケてる。ちなみに左上の角はケラれているわけではなく、ここに木の幹があったのです。意識的にF2~F4くらいを用いて撮影するように心がけると良い意味でオールドレンズ感のある写真が撮れそうな気がします。

F1.1逆光。思ったほどピンが浅くないなというのと、右下のフレアがすごいなと。コーティング云々よりも大口径レンズをレンズフード無しのノーガードで使っているわけですから、まあこんなもんかなと思います。フレアやハロは潰すよりむしろ活かした方が「らしい」感じがして良いのではないですかね。

F2。撮影中fpのモニターで確認した際はF2まで絞ると随分安定するなと感心していたのですが、帰宅後PCのモニターで見ると別にそんなこと無かったという 笑

F1.1。これがあったら中途半端なオールドレンズなんて要らなくね?と思ってしまいました。所有する喜びは皆無ですけど。

F1.1。3万円という破格値だったのでノリで購入しましたが、これが4~5万円だったら大いにアリではないでしょうか。現代のレンズは良くも悪くもとにかく光学性能が高すぎるので、たまにこういうレンズを持ち出すと変な安心感があります。そうだ、写真ってもっと自由なものだったと。

2件のコメント

  1. レンズ感。まるで自分がサイボーグ化して視覚を切り離せるようになったかのような昨今のデジタルカメラとは大いに違う世界を醸しますね。
    デジタル専用レンズは失敗しないけど、付き合ってて疲れます。現像で画質や色をわざと転ばせるんだから世話無えなあ……と思います。笑
    たまにはリラックスした気分でカメラを連れ歩きたいもんですよね。

    我々はフィルムとフジカラー100年プリントとかだった世代ですから、ノスタルジーと言えばショートカットできますが、生まれた時からフルサイズデジタルカメラが主流の世代はどう感じるのか訊いてみたいものですね。
    「エモい!」と言ってくれるのを内心期待しますが、案外、ボロクソにこき下ろして補正しようとしたりして。笑

  2. > 狛さん
    我々がデジタル移行を検討していた頃なんか「銀塩の階調に比べたらまだまだ…」なんて言われていたものですが、今改めて
    見てみるとあの35mmネガの大雑把さといったらもう。高性能化そのものは歓迎すべきことですが、機材が良いものになるにつれ
    何となく僅かなピントのズレが許せない、ちょっとした角度のズレが許せない、などなど写真が窮屈になっていくように
    感じることが多々あって、俺が写真に求めてたものってこんなものだったっけ?と分からなくなることがあります。

    銀塩MFカメラをぶん回してた頃は写真を単純に良いと感じるかそうでないか。もっとシンプルに付き合えていたような気がします。
    とはいえあの頃に戻ることは出来ないし戻る必要もありませんから、デジタルはデジタルで力の抜ける相棒的な機材とも
    付き合っていけたらいいのかも、なんて思いますね。狛さんが所有されていたESPIO mini的な。日常写真なんて、あの「何が100年プリントやねん!5年でアルバムにひっついて剥がされへんやないか!」みたいなノリでいいと思うんですよね 笑

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