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キヤノン EOS Mシリーズの生産が終了


Nikon Z 5 / Nikon NIKKOR Z 40mm F2

キヤノンがEOS Rシステムを打ち出した時点で決定事項だった気もしますが、とうとうEOS Mシステムが完全に終了しました。

私が初代EOS Mを購入したのはちょうど完全に写真の世界を離れている時期でしたっけ。
写真にまつわるあれこれが色々面倒になってしまい、どうしてもカメラを持ち歩く気分にならない。
しかし当時はまだ長女が産まれて間もない頃で、記念写真を撮る手軽なカメラを一台持っておこうと購入したのが初代EOS Mでした。

これがまあ歴史が証明しているとおり、全くやる気の感じられない虚無のカメラでしたね。
もちろん天下のキヤノン製なので普通に使える。しかし作り手の熱が感じられない、レフ機の搾りかすのような客を舐めくさったカメラでした。
キヤノンさんが本気を出せばもっとまともなカメラを作れたはずなのに。(コンデジのPowerShotチームが作っていたという噂)
同じ低予算ミラーレス機でもPENTAX Qなんかは開発者のカメラ愛を感じるんですけどね…

当時キヤノン、ニコンが「ミラーレス一眼?女子供の使うモノだろ?」と馬鹿にしていたのは明確だと思います。
一介の素人ユーザーたる私ですらデジタルカメラの夜明けが来る!と感じていたのにまぬけかよ…という話ですが。


キヤノン、ニコン没落の決定打は間違いなくソニーのフルサイズミラーレス一眼α7。
もしマウント径がもう1mm小さかったらフルサイズ化できなかった、奇跡だと言われていますが、私は完全に故意犯だと思っています。
ソニー自身は否定していますけれども。あれ絶対油断させるためでしょう?

APS-Cのαを携えて「へっへっへ、すんまへん。ちょっとシェアいただきますわ。」なんて新規マウントを展開したソニー。
当然王者2社は「おう、かまへんかまへん。よろしゅうに。(ふん、家電屋風情が)」と余裕で受け入れます。
当初のソニーのターゲットは王者からすると業界の裾野。攫われても大して痛くない、利益率の低いゾーンでした。

しかしその裾野で着実にミラーレス機のノウハウを積み上げ、世の中の関心も高まってきたところに満を持しての切り札を投入します。
初代α7も恐ろしくノリの軽いカメラでしたが、3世代目には完璧なレフ機キラーにまで仕上げてくるあたり流石は旧ミノルタ開発陣。
もちろん何の備えもしていなかった王者は対応が遅れ、いいようにやられてしまった。ということではないかなと。

EOS Mはニコワンと同じくマニアに買い漁られることもなくただ消えゆく運命だと思いますが、色々思い出のある私としては気になる存在。
別に初代Mとパンケーキレンズ22mmだけで十分なので、手頃な出物があればもう一度買ってみるのも悪くないかも。

コメント:2

23-10-22 (Sun) 22:17

黄色と赤の間に入るオレンジ色で「カメラはソニー」とか言い放って、すげえキモっ玉だなと、当時新宿の雑居ビルの谷間で思ってました。
そう、他メーカーの群雄割拠ぶりもアツくて面白い時代でしたが、ソニーだけは最初から虎視眈々、見据える先がブレてない感じでした。
あんたのそういうとこがイヤ。笑

EOS M、ペンタのカメラなんかよりよほど性能良さそうですけど、オーラがないというか、ちょっとばかり味が薄そうです。
これを手にすればアレができるはず! みたいな道具になれなかったのかも。
追求すれば、まさにto-fuさんが書いているように、大企業のやる気の火が足りなくて、なんか大事な部分が生煮えだった……のかもしれませんね。
カメラ歴の長いユーザーならそれなりの使い道は見出せそうですけど、本来ターゲットはそこじゃないっていう悲しさ。

to-fu 23-10-23 (Mon) 11:13

> 狛さん
ソニーはレフ機の世界ではどう足掻いても勝てんと悟って以降、明確に先を見据えて動いていた印象がありますね。
ただ敵を油断させるため(私の勝手な想像)に止む無く小さめに設計したマウント径は、フルサイズのレンズを作る上で
不利なことには違いないので、キヤノンやニコンが本気になった今どう動くのか見ものです。
たぶんニコンのPlenaみたいなカッチョイイ付加価値レンズは物理的に作れないと思うんですよね、あそこ。

EOS Mシリーズはペンタの対極のカメラだと思います。とにかく理詰めで合理的。でもつまんない、みたいな。
キヤノンのカメラ全般そんなイメージがありますね…仕事で組むなら信用できるけど一緒に遊びたくないタイプ。

一緒に遊びに行くなら、私はアストロトレーサーとかグラッドNDとかよく分からないところで謎技術を発揮する
ペンタックス君の方が楽しそうだな、と思ってしまいます。なんなのあのオーバーテクノロジー 笑

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