
LEICA M10 / MS-OPTICS VARIOPRASMA 50mm F1.5
2本目の宮崎レンズ。こちら幻のクセ玉「KinoPlasmat(キノプラズマート)」のオマージュだそうです。宮崎レンズの真骨頂とも言える収差のコントロール機能が付いていますが、私の場合は例の如くM型ライカでの使用前提となるためポジションは距離計と連動する6番固定で撮影することになります。この写真はポジション6、開放のF1.5で撮影。たしかにかなり強烈な滲みとクセがありますがそこまで使いにくくもないかなあという印象。ただ、まるで一枚のキャンバス全体に光を拡散させたかのような柔らかい滲みを見せてくれるSonnetar 1.5/73と比べると、確かにクセこそ面白いものの実際これで何を撮ればいいのか現時点では全く思いつかない。

F2.8。Sonnetar同様、少し絞るだけで描写は安定。F5.6まで絞るともはや最新の大手メーカー製レンズと遜色ない写りに感じられます。ただまあ、そこまで絞るなら別にこのレンズを使わなくてもいいのでは?という気がしなくもないわけで。うーん。
この手の所謂クセ玉レンズ全般に言える話ですが、決して10,000枚撮ってアベレージ60~80点の写真を量産できるようなシロモノではなくて、10,000枚中9,990枚はボツだけど残り10枚は写真の神様が降臨したとしか思えないような100点満点以上の奇跡的カットが生まれることがある。そんな奇跡を信じながらボツカットの山を築くことに抵抗を感じない、むしろ喜びすら感じるようなマゾヒスト向けのブツですから、たった数十分試し撮りしてウニャウニャ語ることにはあまり意味がないようにも思います。それならそもそもこれは一体何のためのレビューなのか、というところに戻るのですが。結局黙って撮れよ、という話ですね。写真とはきっとそういうものです。