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2023-03

四国の記憶


FUJIFILM GFX50S II / FUJIFILM GF 32-64mm F4 R LM WR

本日は終日雨。今年の桜シーズンは踏んだり蹴ったりだなこれ。
明日には奈良の又兵衛桜が満開を迎える予報なので明日明後日の天候に賭けたい。
今回も深夜出発予定。この後しばらく軟禁業務が続くため、私の早春はマタベエと共に散ることになりそう。


もういちいち記事にまとめることもないけれど、もちろん加茂の大クスには毎回顔を出している。
最近はファインダー越しに見ている時間よりもベンチに座ってぼけーっと眺める時間の方が遥かに長い。
新しい巨樹との出会いは現地に到着するまでの冒険、対峙した瞬間の感動、カメラ片手にどう立ち向かうか等。実にエキサイティングな体験だ。
それはそれでとてもいいのだけど、別に手ぶらであってもいい。ふとしたとき顔を見たくなる巨樹が毎年増えていくのはとても幸せなことだと思う。
加茂の大クスに会いに行くときはカメラよりもパンとコーヒーが欲しくなるのだった。

四国の記憶


LEICA M10 / Leitz Elmarit 135mm F2.8

風景写真に135mmを使いこなせなかった。
ではどうするか。我々は考える葦ですから小道具に逃げるのです。


ソメイヨシノが見頃ですね。
例年なら鼻息荒く撮影に向かうのですが、今年はどうもいまいち気が向きません。
先日四国で撮影した巨樹や海の満足度が高すぎたのもあるし、ずっと曇天続き&遠景は花粉でかすみっぱなしでテンションが上がらないことも大きい。

来週は満開を迎えそうな「又兵衛桜」を眺めに行こうと思っているので、今年の桜はそれで充分かな。
開花時期が早すぎて突然開花だ満開だと言われてもなんとなく感覚が付いてこないんだなあ。

徳島県阿波市 尾開のクロガネモチ


FUJIFILM GFX50S II / FUJIFILM GF 32-64mm F4 R LM WR

存在こそ随分前から知っていたものの、その小ぶりなサイズがネックで訪問を後回しにしていた「尾開(おばり)のクロガネモチ」。
遠方からやって来る愛好家が初回からこの巨樹を優先的に目的地へ加えることはほとんどないのではないか。
いやいや初回からクロガネモチ、珍しい!と、この巨樹を目指したぜ?と仰るなら、貴方は相当な玄人に違いないでしょう。 全文を読む

四国の記憶


FUJIFILM GFX50S II / FUJIFILM GF 32-64mm F4 R LM WR

@鳴門公園
今回の旅の目的地は香川県の離島、志々島。
志々島の大クスとその他数本の巨樹を眺める以外には全く予定を立てないまま四国へと向かった。
夜明け前に無事四国上陸を果たし、たまたま看板が目に入った鳴門公園で朝のコーヒーをいただくことにする。
しかし初めて立ち寄ってみたこの公園がまた絶景で、これではむしろコーヒーどころではないのだった。


おっさんになって感じるのは旅の目的地なんかざっくりでいいということ。
偶然通った脇道にこそ面白いもの、驚きが転がっていることが多い。

目の前で道が二つに分かれている。
目的地までストレートに伸びる最短ルートとぐねぐね曲がりくねった遠回りの道。
ここで迷わず回り道を選べるようになると一層楽しくなるという点では、旅と人生は似ているのかもしれない。

徳島県阿波市 案内神社の大クス


FUJIFILM GFX50S II / FUJIFILM GF 32-64mm F4 R LM WR

今回の巨樹めぐり一発目のクスノキ。
県指定天然記念物の立派なクスノキということで本来もっと早く来ていてもよかったのですが、この吉野川沿いエリアはとにかく巨樹の層が厚い。近くには同じ県天にして巨人の腕のような大枝を持つ「壇の大クス」、個性的な洞が魅力の「鳥屋の大クス」などの大物が名を連ねるため、サイズこそ申し分ないながらもWebや書籍の情報で見る限り失礼ながらそこまでの個性が感じられなかったこちらは後回しにしていました。

遠目にも目立つこの姿。あれが目的の「案内神社の大クス」に違いない。
こちら神社の裏側ですが境内には駐車スペースが存在しないため、私の立ち位置の横にある広めの農道の隅に駐車させていただきました。 全文を読む

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