アストロトレーサーの練習へ

PENTAX K-1 / PENTAX HD PENTAX-D FA 24-70mm F2.8 ED SDM WR

カメラに内蔵されたGPSで天体の動きを算出。それを手ブレ補正機構と連動させて簡易的な天体追尾撮影が行えるというペンタックス独自の技術「アストロトレーサー」。要は星の動きに合わせてCMOSセンサーを動かすことで長時間露光しても星を点で写すことが出来るという機能。よく分かりませんが何だか凄くないですか?とにかく使ってみたいじゃないですか。ということで星空撮影に行ってまいりました。

え?ラーメンぽん太ですか?愚問ですねえ。深夜まで撮影しようというのに空きっ腹で出発できるわけないでしょう。京都市内に現存するラーメン屋台3店舗の一角で、これがまた美味いんですよ。

鶏の旨味が凝縮された白湯スープが絶品。強烈な出汁の旨味に対してカエシはそこまで濃くないので最後の一滴まで軽く行けてしまいます。ここのラーメンは深夜食べても不思議と胃もたれしないんですよねえ。さて、胃も満たされたし出発だ。

このところ雨続きだったもので「晴れ」という予報だけを見て家を飛び出してきたのですが、生憎の満月で星なんてろくに見えませんでした 笑 街灯も何もないところでの撮影ですが、月明かりだけで普通にカメラが操作できてしまう始末。まあ今日はとにかくアストロトレーサーの操作方法に慣れるのが目的なので構いません。

そしてそんなことよりも凄い!
たしかにSS30秒で撮影しても星が全然流れてない!

GPSをオンにしてアストロトレーサーもオンに。そして撮影直前にアストロトレーサーメニュー内にある「精密キャリブレーション」を行ってバルブモードに入れればアストロトレーサーが起動して撮影することが出来る、という仕組みのようです。この精密キャリブレーションが「何言ってんだこいつ状態」で少し(いやかなり)戸惑いましたが、一度手順を覚えてしまえば別に面倒でもありませんね。

ちょっと困ったのはアストロトレーサー起動時にセルフタイマーを仕掛けるとSSがバルブ固定になってしまう点。セルフタイマー無しなら例えば30秒とかSSを指定できるんですけど。2秒タイマーを仕掛けないとシャッターを押す反動で微妙にブレると思うんですよね。これはどう考えても不便なので何らかの対処法があると思うんですが、結局よく分かりませんでした。

あとはまあ使用にあたっての制約と言いますか、ペンタックスのアナウンスによるとアストロトレーサーの特性上24mm以下の画角で撮影する際はSSを30秒以内に抑えて撮影しないと周辺が流れまくってしまうのだとか。私の場合24-70mmのワイド端で撮影していたので、念のため30秒以上のSSは使用しないように気を付けました。せっかく長時間露光を可能にしてくれる機能なだけにこれは地味に痛い制約ですが、あくまでも簡易的な赤道儀機能ですからね。制約を理解した上で使えばこれは間違いなく大きな武器になりますよ。そして何よりこれは楽しい。やるなペンタックス!

本日の総括。
・天候と併せて月齢のチェックも必須。
・気付けば2時間3時間平気で過ぎてる。楽しい。
・でも働くおじさんは撮影条件が良い日に必ず撮影に行けるというわけではないので、結構フラストレーションが溜まりそう。
・雲がかかった際の待ち時間など、コーヒーブレイクセット必須。
・小さい椅子もあった方がいい。腰痛い。
・やるなペンタックス!

6件のコメント

  1. まさかあのto-fuさんが星空撮影を?と少し前の私なら驚いていたかもしれません。
    まぁ一番驚くのは10年前のto-fuさん自身かもしれませんね(笑)。
    撮る動機が「楽しい」というのが最も重要で、その時々で撮る写真が変化する方がむしろ自然でしょう。
    ましてや新しいジャンルに踏み出しているのですから、とても素晴らしいことだなと思います。
    それにしても楽しそうなto-fuさんを見ていると、私も無性に写真を撮りたくなってきます(笑)。

  2. ついにアストロトレーサーをアクティブに! こんな魅力的な機能を使ってこなかったのは、他にも……いや、怠慢です。笑
    知っていれば楽しめる世界がいろいろある。視野が広がるのはすごくいいですね。
    でも、やっぱり身近にチャレンジしてる人がいるというのは非常に大切。to-fuさんのチャレンジ精神がすごく刺激になります。

    天体勢は逆人狼状態で、新月になると喜々として出かけるようですよね。そこに天候と季節が加わるのだから、ここぞという時にはさぞ気合いが入るはず。
    トレーサーの使い勝手については、僕もぜひ練習がてら取り組んでみたいと思います。石徹白の星空など見てしまったら、この機能はぜひ心得ておきたくなります。
    車中泊の長い夜の正しい活かし方とも言えるかも。出かけたいです!

  3. > RYO-JIさん
    目の前にある偉大、雄大なものを出来るかぎり余すところ無く撮ってやろうと挑む行為は、巨樹撮影と近いものがあるかもしれません。
    本当に昔の自分からは考えられません。以前は見えなかったものが見えるようになった反面、以前は見えていたものが
    見えなくなったということも絶対にあると思うので、それが一概に良いことだと言い切れるものではないのかもしれませんけど…
    しかし、きっとそれが歳を取るということなのでしょうね。そんな変化を素直に受け入れて、今を楽しみたいと思います。

    自分もRYO-JIさんや狛さんの影響を受けまくりですよ。
    そもそも巨樹だってお二人がいなければ未だに興味すら持っていなかったと思いますよ 笑

  4. > 狛さん
    このアストロトレーサーは如何にもペンタックスらしい機能ですよね。
    C社やN社でこんな機能を提案しようものなら、で?それは売れるの?なんて上司に詰め寄られそうなイメージです 笑

    星景写真は巨樹撮影…というか車中泊との親和性バツグンなのがいいですよね。
    車の中で本を読んだりごろごろしたりするのも楽しいんですけど、夜の時間まで写真撮影を楽しめるのかと考えたら
    一層ワクワクしてきます。これは睡眠不足で事故を起こさないように気を付けないといけませんねえ。
    月の満ち欠けについてはあまり考慮していなかったので、現着して笑ってしまいましたね。無理だわこれって 笑

  5. よくわかりませんが・・・セルフタイマーの使用とバルブは無関係では?
    セルフタイマーの設定に関係なくSSは設定できると思いますが。
    自分が使っていて不自由なのは、このモードとインターバル撮影が併用できないことくらいです。
    ちなみに私のカメラはK3Ⅱです。

  6. > 西脇実嗣さま
    コメントありがとうございます。
    仰るとおりで通常撮影ではセルフタイマーを設定してもそのまま通常通りSSを設定可能なのです。が、何故かアストロトレーサーをONにしてセルフタイマーを起動するとSSが「–」表示になってしまい、バルブ撮影以外を受け付けなくなる謎仕様でした。(仕方なくタイマーカウント時からシャッターボタンを押しっぱなしにして、SSの秒数を自分で数えることで対応していました。)

    あれ以来アストロトレーサーを起動していなかったのですが、K-3 IIで再現しないということはK-1のバグだった可能性もあるので最新ファームで直っているか確認してみます。ありがとうございました。

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