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永遠のソール・ライター @美術館「えき」KYOTO


LEICA M10 / LIGHT LENS LAB V2LC 35mm F2 周八枚

なんというか、ついこの前もやってなかった?どうせまたやるんでしょ?感の強いソール・ライターの写真展ですが、ちょうど目の保養期間ということもあって仕事から離れたい一心でJR京都伊勢丹の7階、美術館「えき」KYOTOへ行ってまいりました。新型コロナ流行以降、電車や百貨店等こういった人の集まる場所を徹底的に避けてきたこともあって、とにかくまあ緊張しますね。

で、肝心のソール・ライターさんの写真。予想どおりと言いますか、ぶっちゃけワタクシこの人の写真あまり好きじゃないんです。「あまり好きじゃない」は語弊があるか。「見ても何も感じない」の方がニュアンスが近いかと。これだけ有名な写真家なので生プリントを見たらそれはもう物凄いのでは?と期待して向かいましたが、別段そんなこともなく…でございました。ハイ。予想以上にボリュームがあって見世物としては悪くなかったと思います。少なくとも1,000円払ったことを後悔するレベルではない。唯一面白かったのはベタ焼きが公開されていたことですね。どんな写真が一番好きかと言われたら即答でベタ焼き!と答える私ですから、これは興味深く見させていただきました。

ベタ焼きを見るとなるほど、ソールおじさんって街角スナップでもワンカットのために余裕でネガ1本まるごと連射するスタイルなんですね。同じようなカットが36枚続いていて、そこから一番気に入ったものをセレクトするスタイル。これは街角スナップにインスピレーションとライブ感しか求めない私のスタンスとは完全に真逆だったもので、ソールおじさんの写真が自分の琴線に触れない理由が分かったような気がします。

仕事を終えて会社から出たら青空が綺麗だったから1枚、写真を撮り歩く暇もないから通勤電車のつり革を1枚…私はそんな写真が好きな人間なのですよ。ソールおじさんの写真はどことなく「カッコいいスナップ写真を撮るために週末だけカメラを持ち出して郊外からトーキョーにやって来る人の写真」的に感じられると言いますか、どうもライブ感が感じられないんですよねえ。その地に生きているからこそ撮れた一枚だという気配を感じない、どうも無機質に思えてしまうんですね。私は一枚の写真を通して撮り手の人生を覗き見たいのです。


今日一日を総括するとソール・ライター展よりもヨドバシカメラで触ったフジの中判カメラの方がワクワクしたなとそういうことですね。

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