- 2021-04-01 (Thu) 20:31
- PENTAX HD PENTAX-D FA 24-70mm F2.8 ED SDM WR | サクラ | 奈良県 | 巨木たち（地域別） | 巨木たち（樹種別）
PENTAX K-1 / PENTAX HD PENTAX-D FA 24-70mm F2.8 ED SDM WR
この日の目玉だった「畑のしだれ桜」がやや不完全燃焼に終わり、まだ時間が朝の7:30だったこともあって次の目的地を目指してみることにしました。畑のしだれ桜から車で約40分、京都府綴喜郡（つづきぐん）の井手町までやってまいりました。滋賀県、奈良県との県境に近い井手町に京都府下では名の知られたシダレザクラの名木が存在します。それがこの「地蔵院のシダレザクラ」。恐らく京都では円山公園のシダレザクラに次いで有名な一本桜ではありませんかねえ。こちらもずっと気になっていたのですが、京都市で暮らす者からするとどうもこの山城地区を通過してそのまま奈良まで突っ走ってしまいたくなるのです…（申し訳ありません。）近いからこそ、また今度でいいか的な。すぐ近くの有名な「玉川の桜」という桜並木には何度か来たことがあるのですが。今回とうとう念願の地蔵院です。
無事到着。先行者なし、ということで逆にちょっと不安になります。これはまた先ほどの畑のしだれ桜に続いて、全く開花が進んでないパターンか 笑
ああ、何度も各所のWebサイトで眺めてきたものと全く同じ景色。そういう意味で感動したのは事実。しかし何だか違和感があります。うーん…実物はこんなにも地味なものなのか？もっとこう、派手で華やかでパーッと明るいザ・春！みたいな写真ばかり見てきたけど、あれは単に画像加工の類で粉飾されただけだったのか？とにかく近付いて眺めてみましょう。
満開過ぎてとっくに終わりかけてますやん 笑
ええ、冒頭の写真で既にお察しだったかもしれませんね。
シダレザクラそのものは実に立派で樹形の美しい桜の木でした。これが満開に花を咲かせたらと想像するだけで何だかワクワクしてきませんか…いえ、私ウソをつきました。正直現地ではああ…残念だなあ、と落胆の気持ちしかありませんでした。
散ってますよね…ところどころ新芽が芽吹いているのも確認できます。訪問日の前日は結構な雨風が降り続いた一日でして。残念ながらその一日で散ってしまったのではないかなと。桜の開花時期もイチョウの黄葉と同じく自然相手ですから、なかなか人間の思うようにはいきませんね。
この手の趣味を楽しむ以上、こういう失敗も含めて楽しめるようになって初めて一人前なのかもしれません。ええ、車で2時間以上もかけて毎週何度も海釣りに通っていた頃だってボウズ（釣果ゼロ）なんかしょっちゅうだったではありませんか。桜の開花予想なんて見ているうちは三流もいいところ、あんなものは釣具屋の釣果情報と同レベルの初心者向けチャートですよ。ダメなときがあるからこそ、大物と最高のタイミングで出会えたときの感動もある。何言ってるんだか自分でもよく分からなくなってきました。要は釣りでいうボウズなみにこの日は凹んだ、ということです 笑
風情ある銅鐘と並んだ満開のシダレザクラ、そしてスカッと抜けるような青空、眼下に広がる山城地区の大パノラマ。あ、高台の麓近くには玉川の桜並木まで見えますね…申し訳ありませんが、ご想像でお楽しみ下さい 笑 私も来年こそは！ということで来年の楽しみにとっておくことにいたします。
さてこの「地蔵院のシダレザクラ」。恐らく京都府では円山公園のシダレザクラに次いで有名な一本桜だと申し上げましたが、実は既に枯死した「先代・円山公園枝垂れ桜」の姉妹樹（兄弟樹？）なんですね。ということで当然樹齢約300年と年季も入っています。この桜に関しては出自、樹齢共にそれなりの根拠があると考えて良いのではないでしょうか。
やはり近年は樹勢の衰えが著しいということで手当が行われています。こちらの高台からの絶景、やはりこのシダレザクラがあるとないでは話が違う。これからも長生きしていただきたいものです。
私が訪問したのはちょうど境内のソメイヨシノが満開のタイミングでした。もちろん、これはこれで文句なしに美しい。地蔵院のシダレザクラが散り始めると山城地区のソメイヨシノは満開を迎える、というイメージでしょうか。今年は新型コロナ流行による混雑回避の問題もあってスルーしましたが、玉川沿いの桜並木も実に美しいものです。（桜並木だけはコロナ以前に何度か歩いたことがある。）こちらを訪問された際には是非とも立ち寄ってみて下さい。
地蔵院で桜を眺めて午前9時過ぎには帰路へ。これからの時間はどこに行っても人が集まり始めますからね。今年の巨樹めぐりのテーマは「深追いしない」に決めていますので。一歩引いて冷静に。自分の行いは他でもない自分が律し、そして自信を持って楽しもうではありませんか。来年こそは本格的に。そう信じて今年も一年楽しみながら乗り越えましょう。
2021/3/29訪問
「地蔵院のシダレザクラ（地蔵禅院のしだれ桜）」
京都府指定天然記念物
樹齢 約300年
樹高 10m
幹周り 2.7ｍ
京都府綴喜郡井手町井手字東垣内16
コメント:2
- RYO-JI 21-04-04 (Sun) 11:23
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美しい姿のシダレザクラが高台にあってそばには銅鐘・・・完璧なシチュエーションですねぇ。
これで満開だったら文句なしの絶景だったでしょう。
桜の開花予想サイトはたくさんあってこれまで散々お世話になっておきながら言うのもアレですが、結構ハズレますよね（笑）。
SNSに上げられているタイムリーな写真で判断するのが一番確かな情報ですけど、有名どころはそれでいいとしても、
マイナーな一本桜などはまぁ勘と運頼みですよ（笑）。
今年はまずまず巡り合わせに恵まれましたけど、いくつか外したのも。
このシダレザクラはこちらからも近いの是非来年チャレンジしたいですね。 - to-fu 21-04-04 (Sun) 16:33
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> RYO-JIさん
Webや書籍では満開の姿しか見たことがなかったもので、実際対峙してみるとあれ？こんなもんなの？と思ってしまいました。
満開だったら文句なしでしたねえ。本当にロケーションは抜群にいいと思います。
特にここは自転車か徒歩がおすすめですね。はあはあ息を切らして登った先の絶景。想像するだけで興奮してしまいます 笑
（それ以前に駐車スペースの問題があるので満開時に車で訪問すると地獄を見そうですが…）
木津川のパン屋でパンを買ってからの玉川の桜を眺めながら昼食、なんて最高だと思いますよ！
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