ヤマビル・パニック

LEICA M10 / LIGHT LENS LAB V2LC 35mm F2 周八枚

滝又の滝を目指して雨の日の山道散歩。
過去一度もヤマビルを見かけることのなかった散策路ですが、昨年とうとう出会ってしまったので以降意識的に避けておりました。
しかしここ、やっぱり気持ちいいんですよねえ。

今回レインパンツの裾を靴下に入れ、その靴下をゴムバンドできつく縛った上に養生テープで隙間を完全シャットアウトする形で臨みました。
さて滝まで到達できるものだろうか。

OM SYSTEM OM-1 /OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 II

結論から申し上げましょう。「これはムリだ。」
20~30m進むごとにスニーカーを確認する超ビビリ歩法で歩みを進めるワタクシ。
ええ、序盤は調子がよかったんです。なんだよヤマビルなんかいないじゃないかと。
今年はろくに雨も降らず灼熱の暑さが続いていましたから、ヒルさんはまだ出てきてないのでは?なんて都合のいい解釈をしてしまったほど。

滝まで残り半分、くらいの場所ですかね。スニーカーの上をヒョッコヒョッコとよじ登る奴を発見してしまったのは。
ここは冷静に…いえ、叫び声を上げながら何とかSATSUGAIしたワタクシですが、そこから間髪入れずに連続ヒョコヒョコですよ。
足元を見回してみるとシャクトリムシのように私を目指すヤマビルが何匹もいるわいるわ。
3匹目を石ころで処理しようとしたところ、その石を伝って手のひらにヤマビルが。
半ばパニックになりながらデコピンでふっ飛ばしてやりましたが、ここで撤退を決意しました。

山慣れした人には笑われると思いますが街生まれ街育ち、生粋のシティボーイなto-fuさんからすると本当に悪夢でしかないわけです。
大体あのグロい外観から振動や体温、二酸化炭素を察知して音もなく攻撃を仕掛けるってプレデタークラスの侵略者ですよ。
完全に舐めてました。もう今後ヒルの出ない寒い時期以外、滝又の滝に近付くことはないと思います。

4件のコメント

  1. あぁ、読み進めるごとにあの悪夢を思い出しました。
    無防備な世間知らずのお坊ちゃん(私のことですが)は両足吸血されて以降、本当に山が怖くなりましたよ(笑)。
    陰湿で性格の悪いあのヤマビルだけはもう二度と出会いたくありませんね。
    いくら完全装備をしたところでヤツには突破されそうで・・・。

  2. え~~、滝又の滝って、そんなに恐ろしい所だったんですね!
    それとも、『過去一度も見かけることがなかった』というのですから、
    最近になって急に増えてきたのでしょうか。

    私が行ったのも確か今頃だったはずと思って調べてみたら、2009年6月14日とありました。
    服装は、完全無防備なスニーカーです。
    ヤマビルに出会わなかったのは、もしかしてラッキー?

  3. > RYO-JIさん
    本当に悪夢ですよね…
    私もRYO-JIさんの記事を読んでから恐ろしくて、あの常瀧寺の大イチョウに行けなくなってしまいましたもの。
    本当に立派なイチョウだけに残念ですよ。イチョウ手前の茂みみたいなところが年中じめじめしてますからねえ…
    私も今回完全装備でしたが、あの姿を見てしまうと「もう無理!」と気持ちが一気に冷めてしまいました。

  4. > れもんさん
    おおお、流石れもんさんですね。滝又の滝にまで来られたことがあるだなんて。
    そうなんです。もう何年も通い続けていましたが、昨年まではヤマビルの気配すらなかったんです。
    私も以前は川遊びした後に短パン、サンダル姿で歩いたりしてましたからねえ。

    この数年間で滝までの散策路に謎の巨大石仏群が建造されたりと、随分雰囲気が変わってしまいました。
    ヤマビルは鹿が運んでくるといいますから、散策路整備で野生動物の生息域も大きく変わったのかもしれません。
    人間が整備したことでヤマビルを招いてしまったのだとしたら、何とも皮肉なものだと思います。

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