旅の断片 志々島の大クス 4

FUJIFILM GFX50S II / FUJIFILM GF 20-35mm F4 R WR

日の出直後、早朝の大クス。
朝靄がかった大クスも美しかったがやはりスカッと抜けるような青空の下で眺める大クスは別格。
黄金色にかがやく新芽の美しさには言葉を失い、ただただ立ち尽くすことしかできなかった。
冗談抜きに思った。ああ…もうここでこのまま死んでもええわ、と。

日中の青々とした立ち姿とはまた違った表情が見られて嬉しい。
季節だけでなく天候や時間帯によっても全く違う表情を見せる巨樹。
だからこそ面白いし、やはり気に入った巨樹には何度でも会いに行きたくなる。

マジックアワーとはよく言ったもので撮影しているうちにも躊躇なくその表情が移り替わってしまう。
ああ、もう少しだけ待ってくれ!心の中でそう叫びながら無我夢中でシャッターを押しまくっていた。
じっくり三脚を構えて、なんて気合いを入れて三脚をかついできたのに展開する余裕がない。

志々島で過ごした時間はどれも強烈に記憶に焼き付いているけれど、何が一番印象に残っているかと問われたら早朝の大クスだと即答できる。
巨樹愛好家ならずとも一生に一度は眺めておいて損のない光景ではないかと。

6件のコメント

  1. こんばんは^^
    1枚目の写真を一目見て、今までに見たことが無いような爽やかさに驚きました。
    新芽の輝きというのも勿論なのですが、幹に朝日が当たっているのも大きいですね。
    そして繰り返し見ているうちに、その爽やかさは神々しさへと変わって行って、
    あたかも目の前の大クスに包まれているような臨場感さえ覚えました。

    早朝の大クス・・・
    島に泊まった者だけが見られる特権ですね。
    ああ、それにしてもなんと美しいこと・・・

  2. > れもんさん
    ありがとうございます。
    私も大クスのあまりの美しさに神の存在を感じてしまいました。
    人に長年崇められると思念のようなものが蓄積され、それが神聖さを帯びた姿に見せているのかもしれません。
    なかなか一筋縄ではいかないところに立つクスノキですが、れもんさんにも是非見ていただきたいです。

  3. お疲れ様です いや~本当to-fuさんの志々島の大クス愛がヒシヒシと感じられる良いアングルですね
    離島が故になかなかハードルは高いですがいわゆる自分の木を見つけたような喜びって良いんですよね

    自分は仕事の都合上日帰りしか出来ず遠出は出来ないので最近だと現状認知されてない放置に近い
    それなりのサイズの木数本の周辺の雑草を抜いたり石をどけたりしていつか注目される日を想像して~
    なんて事をしてしまっています グーグルマップなんかで誰かが
    それまで無名だったその木の写真を注目し初掲載等された時とか嬉しいんですよね

  4. > 123さん
    ありがとうございます。お気に入りの巨樹はどうしても熱が入りますね…
    私も2~3日程度であれば比較的自由に動けるものの長期の休みが取れない仕事をしているので、正直もどかしさがあります。
    でも本当に、別に遠くに行かなければ熱意や欲が発散できないわけではなく、自分なりの趣味との向き合い方を模索すれば
    いいだけなんですよね。小さい頃親が呪詛のように唱えていた「余所は余所、ウチはウチ」というやつです 笑

    GoogleMapが日々更新されているのを見ると感謝の気持ちしかありませんねえ…まあ中には悪意のカタマリみたいな
    レビューも散見しますが、善意による無償の働きだけであの巨大データベースが成り立っているのですから。
    先日掲載した「北山大台杉」などもそうですが、皆さんどこで知ったの?というポイントまで登録されていて驚きます。

  5. いやぁ素敵だ。特に一枚目光や新芽が素晴らしいですね。
    早朝の志々島の大楠は記憶に刻まれています。
    to-fuさんの好きが伝わってきます。

  6. > 小山さん
    ありがとうございます。
    と言いますか、正直あのとき小山さんとお会いしていなかったら私はまだ志々島に宿泊していなかったと思います。
    あの「最高でしたよ!」という一言で燃えました 笑 実はむちゃくちゃ感謝しています。

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