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旅の断片


FUJIFILM GFX50S II / FUJIFILM GF 110mm F2 R LM WR

去年だったか、昔お世話になった先輩と一緒に知人のライブの打ち上げに顔を出していたときの話。
この歳になると街を歩いても色々音楽を聴いても昔のように楽しめない、という話題になった。
バンドのメンバーが「人は最終的に草木に行き着くらしい」と言って笑っていたのだけど、草木に行き着いちまったかもなあと心の中で苦笑いしていた。


別に感性が老いたことを卑下する必要もなければ悲しむ必要もない。
何かを失った代わりに別の何かを得た。人生とはそういうものの連続なのだ。それだけの話。
昔は何も感じずスルーしていたものを美しいと感じ、愛おしいと感じる。今の感性を大いに楽しめばいい。


ムスメの話を聞いていても一体何が面白いのか分からないものにウケていたり、どう見てもくだらないものを追いかけていたり。全く理解できない。
何とか若い感性のままでいようと藻掻く人もいるけれど、過ぎ去った時間や感性を追いかけることにはあまり意味が無いような気がしている。
若い頃の記憶を思い返してみても若者の流行を意識する中年ほど見苦しくて鬱陶しいものはなかった。

しかしそれとは別に、最近の若いモンはと若者の流行や新しい常識にぐだぐだ言うクソジジイにだけはなってはいけないと肝に銘じておきたい。
ただ生きている世界が違うだけ。否定も肯定もしなくていい。私は私の時間を生きていけばそれでいい。

コメント:2

RYO-JI 23-12-08 (Fri) 22:19

空も海もなんと美しいことか・・・素晴らしい写真ありがとうございます。
感性のお話、まったく同感でございます。
私はここ数年でその境地に至りましたが、私がto-fuさんの歳の頃は全然気付かずほんとバカだったと思います(笑)。

ひとつ前の記事、to-fu青年の切ないお話がとても良かったです。
ア〇ウェイの勧誘は私もバイト先の先輩に誘われたことがありました。
私の場合は男の先輩だったので切ない話じゃなくて、『クッソ、わざわざ呼び出しやがって・・・』と思っただけでしたが(笑)。

to-fu 23-12-09 (Sat) 17:02

> RYO-JIさん
朝焼けや夕焼けはその場にいれば誰だって撮れる写真ですが、そのときその場所にいることが一番難しいですねえ。
ファッション、音楽、食事。何にだって言えることですが、若い頃こそ大いにお金をかけて多くのものを体験しておくべきだったなあと。
この歳になると感動の振れ幅も小さくなりますからねえ。若いうちの苦労は~というアレは、ろくな人生を送らなかった老人の僻みですよ。

ア〇ウェイとか宗教とか、流石にこの歳になると勧誘される機会も減りますが、若い頃は「あるある」ですね…
普通の人生は不自由、こっちに来れば自由だと熱く語るんですけど、今のお前どう見たって不自由そうだぜ?という 笑

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