
FUJIFILM GFX50S II / FUJIFILM GF 20-35mm F4 R WR
坂下(さこれ)の十二本ヒノキを眺めるなら、やはりこちらも外せない巨樹でしょう。
と言いますか、山の中にあるヒノキに対してこちらのケヤキは国道41号線を走っているだけでよく目立つ。
実際のところ地元住民からの知名度はこちらの方が遥かに高かろうと思います。

神明神社の拝殿脇でこれでもかとアピールしているため探さずとも見つけることができるはずです。
率直に申し上げると圧倒的存在感!というほど巨大ではないのですが、とにかく国道から美しい樹冠がよく目立つ。
もしこのケヤキの存在を知らなかったとしても雰囲気の良さそうな神社だな…と、つい車を停めてしまいそう。
根回りが踏み固められてしまわないようウッドデッキで覆われており、大切に扱われていることが窺えます。

岐阜県指定天然記念物「坂下(さこれ)のケヤキ」。
全国的に見ればそこそこのサイズですが県の天然記念物に指定されています。
やはり積雪量の多い岐阜県山間部では、巨大に育つ前に雪の重みでへし折れてしまうのでしょうか。

とはいえ6mって普通にデカいんですよ。
生き生きとした薄緑の樹幹も相まって一層大きく見えるのかもしれない。
しかし6.0mか…実際のところ2025年現在では6.5〜7mくらいに成長しているのではないですかね。

ケヤキの古木の宿命として内部の空洞化が進んでいるようですが、現時点では大きな衰えは感じられず。
そしてなるほど。国道側に身を乗り出すように樹幹を広げているからこそ、あそこまで目を引くのだな。

ケヤキの御神木は関西圏でも珍しくありませんが、やはり私の地元の御神木とは面構えが随分違うような気がします。
人里のケヤキなのにワイルドだ。そして、そのワイルドな表情がロケーションによく似合う。

道路側に伸びすぎた枝や枯損したと思われる箇所が手入れされシートで覆われていますが、生命感溢れる樹冠を眺めるかぎり、まだまだ大丈夫でしょう。

針葉樹の大物が目立つ岐阜県では貴重な広葉樹枠の大ケヤキさん。
末長く元気でいてほしいものです。
2025/6/12訪問
「坂下のケヤキ」
岐阜県指定天然記念物
樹齢 推定500年
樹高 28m
幹周り 6.0m
岐阜県下呂市小坂町坂下431
人里にある巨樹は親近感が湧いていいですね!
ウッドデッキが設置されているとは嬉しくなります、このクラスでは珍しいですねぇ。
余程この地域では大切な存在なのでしょう。
確かに根元の大小の瘤がイイです。
これが落葉時だったら全然雰囲気は違うと思いますが、樹冠の美しさが目立ちます。
冒頭の写真の角度からずっと眺めていたくなりそうです。
> RYO-JIさん
私の暮らす街にはシンボルツリー的な存在がありませんから、巨樹と共に歳を重ねる人生には憧れますね。
小さい頃はよく木登りをして…なんてエピソードを聞く度に羨ましくなります。
巨樹が放置されているような集落は、やっぱりどこか殺伐としている印象もあったり。
落葉樹を眺めるなら春夏にかぎりますね。
冠雪した姿もイイ!と取り繕ってみても、この生き生きとした姿を見てしまうともう何も言えなくなります 笑