
FUJIFILM X-E5 / Voigtlander COLOR-SKOPAR 18mm F2.8 Aspherical
楠ノ倉展望台より。
かつて志々島の大クス周辺に存在した楠ノ倉集落は大規模な土砂崩れによって崩壊してしまった。
大クスが根本から両腕を広げたような不思議な姿をしているのは、本来の根本から数メートルが土砂に埋もれているためだ。
今でも大クスの周辺を掘り返すと屋根瓦や家屋の残骸などが見つかるらしい。諸行無常なり。

海を眺めながら適当にこしらえた昼食をいただく。
朝6時台のスーパーは鮮魚コーナーが機能しておらず、今回は解凍物の秋鮭とアカウオしか見当たらなかったため肉祭り。
香川の讃岐牛なる牛さんを買ってみたところ結構美味しかった。地魚がだめなら地牛で行くぞ。
なお東京時代の同僚(和牛マニア)曰く、日本一美味い和牛は佐賀牛だったそうだ。
有給を取りまくっては日本中飛び回ってひたすら和牛を食い漁る男が言うのだから間違いなく美味しいのだろう。
そんなわけで私は佐賀県、そして佐賀牛に謎の憧れがある。死ぬまでに一度は食べてみたい。

定期船を見送る。自分だけは帰らなくてもいいのだと、なんとなく優越感に浸ってしまう瞬間。
島に宿泊して大クスを眺めに行くなら、ここから次の定期船がやって来るまでの独り占めできる時間帯がいい。
我慢できず朝のうちに行ってばかりなのだけど。とはいえ午後にもう一度行ってしまえば何の問題もないのだよ。