
PENTAX 645Z / PENTAX smc PENTAX-D FA645 55mm F2.8 AL [IF] SDM AW
旅カメラとしてPENTAX 645Zを持ち出したのは久しぶりだけど、やっぱりレフ機は楽しい。
IBISのないカメラだから当然手ブレするし風に煽られて水平は保てなくなるし、単純な写真の仕上がりや歩留まりで言ったらGFX50SIIに勝るところなんて何一つない。でも「こんなもんでいいだろうか…」とカメラ設定を詰めながら目の前の景色に向かってバッシャコン!!と水鳥も一斉に逃げ出すような巨大シャッター音を響かせて、撮影画像が確認できるようになるのをじっと待つ。ええ、遅いんです。書き込み時間が。UHS-II規格のSDカードにすら対応していないポンコツなので体感で5秒くらいは待たされる。令和の時代にアホかと思いますね。
しかし体感5秒の後、撮影画像を確認して狙いどおり目の前の景色そのままに切り取れていることが分かった瞬間の感動よ。ろくでもない低解像度な液晶モニターでも一見して理解できる撮影データの濃密さよ。いやー冗談抜きにアドレナリン出まくりますから。今ならコンクリの角に足の小指をぶつけても耐えられるんじゃないかってくらい。
EVFは恐ろしく便利だし「写真は光学ファインダーで撮ってこそだぜ。EVFで撮るとかビデオカメラかよ。」などと嘯くつもりは一切ございません。光学ファインダーvsEVFなんて平成の議論です。光学ファインダー機がほぼ駆逐されたことで、その優劣はとっくに決していると言っていいでしょう。でもあの「おお、狙いどおり!!これだよこれ。」という感動はEVF機では味わえませんからね。たまにアレを味わってしまうと脳が焼かれるのは間違いありません。レフ機だって最高なんだ。

正直私はK-1後継機よりも645Z後継機が欲しい。
どうせ死なば諸共なら、APS-Cやフルサイズよりも44×33中判センサーに全プッシュの方が格好いい散り様を見せられたのでは。
単焦点コンデジ専門のリコーと中判レフ機専門のペンタックス。なにそれカッコイイ。
まあ私がペンタックスの社員でも株主でも何でもないから好き勝手言えるだけなのですが。