大阪府豊能郡能勢町 野間の大けやき

FUJIFILM X-T20 / XC 16-50mm F3.5-5.6 OIS / Film Simulation PROVIA / Grain Effect weak
FUJIFILM X-Pro2 / XF 23mm F2 R WR / Film Simulation PROVIA / Grain Effect weak

悪天候が続いていたところ久々の晴れマーク。早起きして仕事前にどこかへ行こう!ということで、国指定天然記念物 野間の大けやきを見に行くことに。本来であれば画像中央にそびえ立っていたであろう主幹が欠損したけやきではありますが、それでもなお堂々とした立ち姿でございました。

5時起床6時出発。亀岡市に入った辺りからこの霧で雨なんかもぱらつき始め、早起きなんかするもんじゃないなと後悔。大阪府に突撃すると一気に霧が晴れてくれてちょっと感動しました。

大けやきの由来。推定樹齢1000年以上、全国でも4番目を誇るケヤキの巨樹ということで国の天然記念物に指定されています。うーん、紀貫之のくだりはどうも胡散臭いというか後世のこじつけのような気も致しますが、この手のストーリーが盛られているということはそれだけ大切に扱われている証拠とも言えるかもしれません。

根を保護するため、これ以上近付くことは出来ません。
あぁ…凄い大きさなのに隣でスケールごっこ出来ないのが少し悔しい。

苔むした岩のような幹。

いつも思いつきと勢いだけで行動するので全く考慮していませんでしたが、ようやく新芽が芽吹いてきたかな…くらいの時期でした。これは葉っぱが青々と茂った時期に再訪する必要があるなあ。

幹がところどころ修復されているのが痛々しい。
主幹が折れた際、一緒にへし折れたのかもしれません。
遠目に見るとまだまだ健康そうですが、流石に約1,000年も生きていると身体にガタが出てきて当然でしょう。

支幹が折れてしまわないよう支えられている箇所も。

長く伸びる根にも、一部金属を被せて補修してある部分が見られます。

別角度から。青々とした葉が茂るととんでもない迫力なんだろうなあ。
市のサイトによるとフクロウとアオバズクが春頃やってきて幹の洞穴に営巣するらしい。フクロウって昼間でも見られるんだろうか。野生のフクロウなんてものは流石に見たことがないのでぜひ見てみたいものです。

ケヤキの前にはちょっとした広場が整備されていて、テーブルとベンチが並んでいます。
左下に見える緑色の小屋のようなところは小さなカフェ…というかコーヒーを淹れてくれるお店のようで、次回は絶対コーヒーを飲みながら眺めるぞと心に誓うのでした。すぐ側にはパン屋も発見…いいところだなあ。

けやきの断面実寸大の看板。
テーブルどころかキングサイズのベッドでも作れそうなくらいの面積でした。

これ結構楽しみにしてたんですが、すぐ横に”けやき資料館”なる建物がありまして、切断した主幹の一部が飾られていたり郷土資料を閲覧できたりするみたいなんですよね。学芸員さんも常駐しているらしいので色々伺ってみたいなと。残念ながら1時間半も撮影してまだ8時半だったので今回は諦めることに。いやもうホント事前に調べとけやって話なんですけど。

まあわりと気軽に来られる場所だということも分かったし、また次回に。

何となく安田の大杉のようなビュンビュン車が流れる国道のロードサイド的イメージがあって敬遠していましたが、非常にのどかで気持ちのいい集落でした。亀岡市内に車を置いてのんびり自転車で来ると最高かもしれない。帰りは湯の花温泉でひとっ風呂浴びて帰れるし。

野間の大けやき
国天然記念物指定
樹齢 推定1,000年以上
樹高 27m
幹周り 14m

4件のコメント

  1. おおー、野間の大ケヤキに行って来られましたか、しかも仕事前に(笑)。
    すごいバイタリティーですね。
    私が昨年行ったときは、アオバズクも見ることができたので二倍楽しめましたよ。
    あの辺りの雰囲気もいいですよね。
    天気のいい日は、一日中過ごせそうですもん。
    すぐそばで並んで撮ることができないので、スケール感がイマイチ伝えづらい巨樹でしたが、
    関西を代表する素晴らしい一本だと感じました。

  2. > RYO-JIさん
    大阪ということで時間がかかりそうだなあと敬遠していたところもあるんですが、よくよく調べてみると宇治に行くのと変わらないくらいの時間で行けるじゃないか!と。(亀岡の道の駅から近かったので、ここ知ってたらあの時狛さんに紹介できたのになあと申し訳なく思いました。)

    アオバズクいましたか!羨ましい!
    ちょっと調べてみたら昼間でもヒナが現れたりするみたいですね。
    今月末か来月にでも望遠レンズを提げてもう一度再訪するつもりです。

  3. 1枚目の写真で樹形をみて、楠みたいだなーと思っていたら欅でした。(笑)
    こうして見ると、だいぶ根元に近いところから枝分かれして、それを支えるために根幹部が発達したように思えます。
    元御神木だけに若い頃から周囲が開けていて、すぐに広く枝を横に伸ばせたんでしょうね。
    ケヤキもだいぶ色んな形のものがあるなあと思います。
    ぜひto-fuさんにすぐそばに立ってもらいたいですが、この断面寸法が体感できる看板があるのはいいですね。

    ケヤキのランクについては、上位ランカー2者が朽ち果てており、これを入れるか入れないかで変わって来ますね。
    事情通の僕としてはこれらは無視して考える向きで、すなわち、「東根の大ケヤキ(山形)」「八幡の大ケヤキ(福島)」ときて、次点がこの「野間の大ケヤキ」となるはずです。
    このクラスのケヤキというのは、ほんと岩山のようで、ゴツくて険しい、そびえるような存在感ですね。

  4. > 狛さん
    おっしゃるとおり、枝の広がり方がちょっとケヤキっぽくないですよね。
    本当に周りに何も無い田園風景の広がる山間の集落だったので自由奔放に育っているようです。
    100m以上先の土地に住宅を建てようと土を掘り返していたら、何とこのケヤキの根っこが伸びていた!なんて話もあるそうですよ。

    なるほど…流石は巨樹のお師匠様です。
    東根の大ケヤキ!いつか見に行こうと思っている1本です。あれが学校の敷地内にあるって凄いですよねえ。
    あちらも木に触れることが出来ないようなのでその点だけ残念ですが、あの独特な形状だけは実際この目で見ておきたいです。

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