兵庫県篠山市 藤坂の大カツラ 再訪

FUJIFILM X-T20 / XC 16-50mm F3.5-5.6 OIS / Film Simulation PROVIA / Grain Effect weak

友人とちょっと山歩きでもしようか…という話になり、そういえば昨日鞍馬に行った際もうカツラの木に新芽が出ていたなあと思い出しまして、様子見がてら藤坂の大カツラに会いに行きたいと提案。ちなみにこれが前回の藤坂の大カツラ探訪です。雨上がりの前回とは違い今回は雲一つない晴天。霧がかった神々しい姿に感動したけれど、さてさてあの神秘的なヴェールを剥がれたカツラはどんなものなのか。

再会直後のファーストショット。
いや、やっぱり凄いわ。言葉が出ない。
まごう事なきカツラの神様ですわ。

まだまだ新芽が芽吹き始めたところ…といった感じですが、それでも前回とは違う生命観溢れる姿にやはり感動してしまうのです。

朽ちて命尽きる支幹を横目に「自分こそが次の幹だ」とでも言わんばかりにニョキニョキ成長するひこばえ。1個の巨大生命体の中にも生存競争があるのかもしれません。

人間ってちっぽけですよねえ。でもちっぽけだからこそ、このような巨樹の偉大さに感動できたりもするわけで。しかしソロプレイと違ってヒューマンスケール撮影が楽ですねー。基本集団行動があまり好きでないのでどうしても単独で動くことが多いto-fuさんですが、三脚立ててタイマーセットして走って…なんていう恥ずかしい姿を晒さずに済むなんて!と感謝の気持ちで一杯なのであります。ヒューマンスケール用に等身大のアイドルのポスターでも持ち歩こうかしら 笑

カツラは水辺でよく育つそうですが、この大カツラも横を流れる小さな沢の付近に根が集中していました。よくよく考えると凄い嗅覚だよなあ。

聞こえるのは小鳥のさえずりとカツラの幹が立てるギギギギ…という音のみ。
やっぱりここ、好きですわ。友人にも感動してもらえたようで何より。

去るのが本当に名残惜しい。
でもまた来ればいいのです。カツラ様はいつだって暖かく迎え入れてくれるから。
次回はまた雨上がりか、大雨の中のカツラ様に会ってみたい。

藤坂の大カツラ
兵庫県天然記念物指定・新日本名木百選
樹齢 不明
樹高 約20〜38m(30m強ではないでしょうか。)
幹周り 約13m

2件のコメント

  1. to-fuさんの行動力すごい! 藤坂の大カツラでかい!
    感嘆しきりです。前回気が向かなかったひこばえが実に健やかで可愛らしくも見える。
    カツラの巨樹はこうして一本の樹で森のようにさらに規模を拡大して行くのですね。感動的な眺めです。
    今回の旅でお三方に一緒に巨樹を見に行ってもらい、わかる人となら一緒に楽しむのもまた良いよね、とわかりました。
    でも、やっぱり一人でじっくり場の空気を受け止めながら、くどくど考え、何度でも同じような写真も撮って、時を味わうことも捨てがたい。できれば両方してみたいもんですね。
    一本の樹の前に1時間以上いられるというね……一般の方からすれば理解できんかもしれないですが、だってしょうがないじゃん、と言いたい。笑

    to-fuさんの心の樹の一本になったようで、それを得た幸福感が伝わってきました。
    僕も実際に見に行ってみたい……こういうところではタイマーダッシュしてコケて死なないように気をつけないといけませんね!
    時々死にそうになるからほんと気をつけよう自分!

  2. > 狛さん
    この藤坂の大カツラはぜひ狛さんにも見て頂きたいです!
    巨樹そのものの存在感もさることながら至るまでの道のりや少しずつスギの隙間から見え隠れし始めたときのワクワク感といい、自分の中では現在総合得点ナンバーワンの巨樹かもしれません。

    仰るとおりで、少しでも何かを感じようとしてもらえる人となら一緒に行くのも悪くないなと思います。やっぱりその場の臨場感や感動をワーワー言い合えるのは良いものですね。興味ない人というか普通の人(うちのヨメとか 笑)と一緒だと「やべえ。さっさと撮って早く行かないとなあ…」なんて集中できないので、訪れたとカウントするのも嫌で後日一人で再訪したくなりますが。

    タイマーダッシュは本当に情けないですよね 笑
    自分のカメラは今時ワイヤレスリモコンのオプションすらない10秒カウントオンリーの仕様なので、ここなんかもう一人のときは一目散によじ登っては平静を装って…なんて、本当にみっともない姿を晒していました。本当に怪我だけは無いように楽しみたいものですね。

にコメントする コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。