Diary

Nikon Z f / Nikon NIKKOR Z 28mm F2.8

気分転換にいつもより少しだけ足を延ばして雲ケ畑まで。
京都市街より3℃くらい低い気がする。ひんやりした空気が気持ちいい。

1時間ほど歩き回り、神社のベンチに腰掛けて巨樹本をぱらぱらめくってまた1時間。
市内のどこに行っても外国人の植民地のような景色に気分が萎えてしまうので、今年の紅葉は静かな雲ケ畑で満喫しようかなと。

ちなみに写真は全てカメラ内RAW現像。
ニコンもZ fcくらいからカメラ内現像機能に力が入っていてチマチマ弄っていると結構な時間潰しになります。

そういえばZ 5。
買ったばかりなのにアレですが思った以上にZ fの出来が良く、このまま置いておいても持ち出す機会がなさそうなので手放すことにしました。
Z 5もとても良いカメラだけどZ fには今日も持ち出して使い込みたい!と思わせる魔力がある。

カメラ関係の話だと今晩ソニーから発表されると噂のα9IIIがグローバルシャッターを搭載するとかしないとか。
もし本当だとしたら(それも噂どおり5,000ドルほどで販売するのだとしたら)α7以来の革命になりそう。
つい数年前までブラックアウトフリーの電子シャッター!なんて騒いでたのが嘘みたいな話ですな…
これが実現したら他社は少なくともスポーツ撮影や動物撮影、そして動画の分野ではしばらくソニーに追いつけなくなるのでは?

個人的には旅先の風景や日常スナップしか撮らないのであまり恩恵がないものの、やはり革新的な技術の登場にはワクワクしてしまいます。
少し前までグローバルシャッターのフルサイズ機が実現しても数百万円になると言われてましたが、はてさてどうなることか。
今晩の発表を刮目して待ちたいと思います。

旅の断片 志々島の大クス

FUJIFILM GFX50S II / FUJIFILM GF 20-35mm F4 R WR

島に上陸したらひとまずくすくすさんにご挨拶へ。
ちょうど入れ違いで前夜泊まられていた方が出発され、もう少しでチェックインできるということなので少し待機してきんせんか入りを済ませる。
とりあえず庭に椅子を置いてくそ重いスーツケースや大量の食糧からの開放感を味わい、真っ先に向かったのはやはりこちら志々島の大クス。

今朝の定期船に観光客は私一人だけ。
最低でも午後の定期船までは確実に大クスを独り占めできる。

まあ私が訪れる平日なんてバッティングしてもせいぜい数人くらいのもので、いつだって独占状態には変わりないのですが。
それでも「誰かやって来るかもしれない」と「誰もやって来ない」の間には気分的に大きな隔たりがあります。

FUJIFILM GFX50S II / FUJIFILM GF 110mm F2 R LM WR

天候よし気温よし。
もし来島者が多かったら観光客の滞在中は大クスを譲って朝夕の誰もいない時間に独占することにしよう。
そんな風に考えてやって来ましたが、心配は完全に杞憂に終わりました。

やっぱり志々島の大クスはいい。大クス自体もいいし、何より大クスの下で過ごす時間がいい。
この数年特に大きなストレスなく過ごせているのは絶対この大クスのおかげなんだなあ。

旅の断片

FUJIFILM GFX50S II / FUJIFILM GF 110mm F2 R LM WR

旅するチョウチョ、アサギマダラさんが何匹も空を舞っていた。
角度が悪い。もう少し角度を変えて寄って撮影してみたい。
そう思うのだけど、食事の邪魔をしてはいけないと遠目に眺めるだけで我慢する。
巨樹、野鳥、そして昆虫。撮影の作法みたいなものは割と似ているような気がするなあ。

それにしても暑い。二日連続の最高気温27℃。うんざりしすぎて言葉も出ない。一体いつまで夏が続くのか。

旅の断片

LEICA M10 / Leitz Summarit 50mm F1.5 “山崎ズマリット”

若い頃はこの写真この前撮ったばかりだな…と思うとシャッターを押さずスルーしていたのが、歳をとってそんな景色も躊躇なく撮るようになった。
今日の景色を明日もまた同じように見られるとはかぎらない。

10年後、ここからの景色は一体どんな風に変わってるんだろう。
そんなことを考えながらぽけーっと海を眺めていた。

今目の前にある自分の心を動かしたモノはとにかく片っ端から撮っておきたい。
自分にとって写真とはそういうものだと実感して、フィルム写真への未練が一切消え失せたような気がする。

ここ数年のフィルム単価だと「この前撮ったばかり」な景色はスルーしてしまいそうだし、自分のスタイルで撮り続けると月に何十万円もかかってしまう。
まあ毎月何十本もバカスカ撮って現像して、夜な夜な焼酎片手に暗室にこもったり。
フィルム末期のあの時代を思いきり楽しめただけで自分は幸せ者だったなと思う。

旅の断片

LEICA M10 / Leitz Summarit 50mm F1.5 “山崎ズマリット”

定期船の時間待ち。
別にギリギリに来ても十分間に合うのだけど、どうしても早めに到着して荷物をまとめておかないと落ち着かないワタクシ。

別に曇りだって雨だって構わない。旅先にいるというそれだけで既に楽しいのだから。
と言いつつも、やっぱり海を眺めるなら晴天が一番だと思うのです。

話は変わりますが、そういえばフジフイルムさん。
今度はX-T5とX-S20まで受注停止したらしいですね。

インバウンド需要の急増により生産が間に合わず…というのはちょっと言い訳苦しくないか?と。
最近のフジ製品はほとんど受注生産状態で店頭ではツチノコ並みに在庫が見られない状態。インバウンドもくそもないでしょうに。
え?外国人様がいらっしゃったときだけ別室でそっと在庫を渡してるとか?

今現在も海外の大手通販サイトB&HにはX-T5、X-S20共に在庫が十分ある。ということは…
要するに円の価値が死んでいる今、年末商戦で日本市場に在庫を投入するくらいなら海外市場に全ツッパする方が遥かにマシだと。
そういうことなんだろうなあと察します。ここまであからさまに日本人を軽視されると、フジユーザーの私ですら不愉快ですねえ。
まあフジを責めるのもお門違いというもので、結局は常にポーズだけで円安進行を抑える気がない財務省の責任なんですが。

日本人が日本のメーカーのカメラを買えないこの現状。
カカオ豆を栽培してるけどカカオ豆がチョコレートになることは知らない貧困国の人みたいな立ち位置になってきたなこれ。